中学入試プレイバック2018 「浦和明の星女子中学」

関東地方で、本格的に入試がスタートするのは2月1日からですが、他の地域ではすでに中学入試がスタートしています。四谷大塚のウェブサイトでは早くも今年の入試問題が掲載されており、大変便利です。今回は浦和明の星女子中学を取りあげます。

最近の中学入試では中学校内容の地理が出題されており、小学生にとってはちょっと難しい問題になっています。浦和明の星ではここ2年、ドイツ・ロシアについて選択で問う問題を出題してきましたが、今年はフランスを出題しました。

ただ、いかにも難しいです。(イ)は三国干渉といえば、ロシア・ドイツ・フランスの3か国がリャオトンの返還を日本に求めたというのは基本知識ですから、イタリアが誤りというのは分かります。

この問題の正解は(エ)なのですが、子どもたちにとって、エッフェル塔もルーブル美術館もオペラ座もなじみのないものです。「フランスだからパリでいいだろう」と選んだ人が正解し、「オペラ座はパリじゃないかもしれない」と疑って間違えるのはやや不条理です。この問題で子どもたちにストレートにエを選ばせたい場合、もっとはっきりとフランスに特定できる無精を用意すべきです。

消去法で考えるとしても、(ア)のナポレオンが厄介です。小学生でナポレオンを知っている生徒はそこそこいそうな気もしますが、時代まで分かる生徒は小学生では稀です。1789年フランス革命以降の混乱から登場したのが、ナポレオンという知識がなければ、「ナポレオンは15世紀ではない」と自信をもって除外できないです。

(ウ)もフィリピンとインドがフランスの植民地だったかという知識は小学生には厳しいです。小学生が持っている、世界に関する知識はあくまで日本に関連するところです。中学生であれば、インドの大反乱は反イギリスの運動という知識があるので、これは誤ってるという判断はできますが、小学生には無理です。

総じて、この問題は高校入試での知識を使って解く問題になってしまっています。新しいことを聞いていきたい出題者の気持ちも分かりますが、あまりやりすぎると入試対策で大量の世界地理・歴史まで学習しないといけなくなります。それは本意ではないと思うので、ご配慮してほしいところですね。

答え:(エ)

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