中学入試プレイバック2018 「雙葉中」

室町時代の文化で絵画といえば、水墨画を大成させた雪舟です。思い切っていえば、社会科においてはそれ以外の人物はいません。雪舟を問う問題をつくる場合は水墨画という語句を使うか、雪舟の作品を資料として載せるのが基本です。

その意味で、今回紹介した問題はそのどちらも使わず「中国から伝えられた絵画の技法」という表現で問いているのが非常に珍しいです。普通に出題すると簡単すぎるからということだと思います。

この出題方法は一定のリスクがあります。それは、答えを雪舟と限定することが難しいことです。他に室町時代に中国から伝えられた絵画の技法を日本風に発展させた画家がいた場合別解が発生するからです。

実は、該当する人物がいます。それは、日本最大の画派とされる狩野派の狩野正信・元信親子です。もっとも、中学受験の勉強をしていて登場する人物ではないので普通答えとして書く生徒はいません。

ただし、もしこの親子の名前を書いても不正解です。それは、問題の最後に「僧」の名前を答えなさい、とあるからです。狩野親子は僧ではありません。よって、この問題の答えは雪舟に限定されます。

答:雪舟



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