予習シリーズ社会解説 「4年上第18回 高い土地のくらし」

レタス高原野菜の栽培といえば、八ヶ岳のふもとの野辺山原(長野県)というのは社会科の常識です。
高原野菜というのはすずしい高原に夏に栽培される野菜のことで、レタス・キャベツ・はくさいなどを指します。高原野菜にあてはまる作物を答えさせる問題は定番で、本来冬に食べる「葉を食べる野菜」というのが基本的な見分け方です。

毎年何の疑いもなく、高原野菜=野辺山原と教えてきましたが、ふと「本当にそうなのか」と疑いたくなったので少しだけ調べました。

夏秋キャベツ 夏冬レタス 夏はくさい
1位 群馬県嬬恋村 228700t 長野県川上村 88300t 長野県南牧村 52600t
2位 岩手県岩手村 16900t 長野県南牧村 28100t 長野県川上村 40300t
3位 長野県南牧村 11600t 群馬県昭和村 24400t 長野県小海村 23600t
4位 群馬県長野原町 9620t 長野県塩尻市 14400t 長野県佐久市 8640t
5位 長野県佐久市 8470t 長野県上田市 13000t 長野県南相木村 8230t

想像以上に「おっしゃる通りでした」という結果です。予習シリーズにもある日本で一番高い地点にある野辺山駅があるのが南牧村です。また、小海村、川上村、南相木村は隣接自治体です。それにしても、嬬恋村のキャベツの圧倒的さには改めて驚かされます。

野辺山原の雨温図をみると、8月の気温が20度を超えていません。これは、一般的な感覚でいえば夏らしい夏がないことを指します。第11回の帯広市の雨温図と比較すると同じくらい寒いことがわかります。

野菜づくりの工夫については、入試でもそれほど出題されるわけではありません。出題されるのは、新鮮な配送をするための工夫です。もともと、高冷地農業(ただし、この単元ではこの用語はでてきません)など生産時期をずらす農業のメリットは、競合相手が少ないので高い値段で売れるというものがあります。さらに、コンピューターで少しでも高い値段で売れるところに送り先を決めるという努力をしていることは触れておきたいです。
農業協同組合(農協)・コールドチェーンといった用語は覚えておきたいです。大人からみると農協は知ってて当たり前感が出がちですが、子どもたちにはなじみのないものです。コールドチェーンは将来的にぜひ用語の説明ができるようにしていきたいです。高原野菜の栽培が盛んになった理由は技術の進歩で新鮮なまま運ぶことができるようになったというのが大きいからです。

学習を深めるページでは東京に出荷されるレタスの産地がグラフ化されています。ここでは、必ず季節ごとにどこが多いかを説明するのではなく子どもたちに発言させます。最近の入試ではグラフの読み取りが出題されますし、子どもたちは思いのほかグラフを読めません。

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