予習シリーズ社会解説 「4年下第8回 日本の気候と各地のくらし」

日本の各都道府県の紹介をする「ふるさとじまん」シリーズが終了しました。この第8回からは日本の気候や地形といった内容を学習していきます。
はっきりいえるのですが、ここまでの回は社会科の学習をする上での興味付けを行う単元でした。この第8回から気候→地形→農業と本格的に中学入試で登場する単元の学習が始まります。

この単元のポイントはただ1つ。日本の6つの気候区の特徴と雨温図の識別をできるようにすることです。この識別に仕方には順番があります。ただし、授業で絶対にするのがグラフの数字の読み取りです。子どもたちはまだグラフというものに慣れていません。グラフが示している意味を説明する必要があるのは注意すべきところです。

①折れ線グラフ(気温)が1月でも他より高い→南西諸島の気候
沖縄の1月の平均気温は15℃を超えます。15℃というのは本州でいえば、4月ぐらいです。つまり、沖縄には実質的な冬がないという説明をします。

②棒グラフ(降水量)の冬が多い→日本海側の気候
冬に北西の季節風がしめった空気を運ぶため、日本海側の降水量が増えます。ここで、気を付けたいのは夏が少なく冬が多いのではなく、夏も降るし冬はもっと降るということです。最初のうちは金沢や新潟という強い特徴を持った地域がテストでも登場します。

③12月から気温がマイナス→北海道の気候
一番気温の低い地域が北海道です。ただし、北海道の雨温図を見分けるときに気を付けたいのは夏の降水量が少ないということです。日本は、梅雨と台風があるため夏の降水量が多くなります。しかし、北海道はこの2つの影響が弱いため夏の降水量が少なくなります。

④降水量が多くなくて暖かい→瀬戸内の気候
瀬戸内海は周囲を山に囲まれしめった空気が入りにくいです。そのため、降水量が少なくなります。ちなみに、降水量がすくないというのは日本の場合、年間で1,000mm程度の降水量です。もっとも、世界ではこれでも多いほうなのですが。

⑤降水量が少なくて夏と冬の気温差が大きい→中央高地の気候
長野県などの中央高地も山に囲まれているので降水量が少なくなります。また、内陸は海から遠いため気温差が大きくなります。生徒には「夏の昼間に地面に触ると…熱いよね。じゃぁ、夜に触ったらどうだろう…熱くないね」つまり、地面というのはあったまるのもすぐだけど、冷えるのも早いという説明をします。テクニカル的には12月に気温がマイナスだと北海道、12月はプラスなのが中央高地です。

⑥夏の降水量が多い→太平洋側の気候
残った1つが太平洋側の気候です。夏に降水量が多いのが太平洋側の気候ではあるのですが、日本は北海道を除けば夏の降水量はどこも多いです。予習シリーズで今回掲載されているのは高知で夏の降水量が300mmをこえる明らかに夏の降水量が多い地域です。ですが、瀬戸内などと比べて年間で500mm程度しか多くない東京なども太平洋側の気候になります。太平洋側の気候は東北から九州まで当てはまるので、中でも大きな違いがあります。ですので、一番最後に残ったものを当てはめるのが無難です。

それから、近年地球温暖化のためか夏の気温が上昇しており、一日の最高気温が35℃以上になる猛暑日が増えています。当然、入試でも出題されており理科でも学習する内容ですが、しっかり覚えておきたいところです。