予習シリーズ社会解説 「4年上第19回 海とともにあるくらし」

「海岸線の長さではアメリカより日本のほうが長い」

こう言われると大人でもびっくりするかもしれません。日本は海に囲まれた島国の上、出入りの複雑な海岸が多いためです。今の答えは記述問題の解答としても成立する内容ですが、子どもたちの学習意欲を高めるものの1つは、素朴な驚きですので、こういう単元は大事にしたいところです。

さらにいうと、海岸線の長さでは長崎県は北海道に匹敵する長さがあります。北方領土を除いた海岸線でいえば、長崎のほうが長いです。海岸線が長いというのは、長崎県を特定できるキーワードになるので、知っておきたいですね。

砂浜海岸の代表格として九十九里浜が取り上げられていますが、この単元のメインはリアス海岸です。テキストにでているおもな岩石海岸として、大村湾(長崎)、宇和海沿岸(愛媛県)、志摩半島(三重県)、若狭湾(福井県)の名前が出ています。ここで、覚える必要はないですが、将来的には前3つは真珠の養殖がさかんなであること、若狭湾は原子力発電所が集中していることで登場します。

三陸海岸
のようなリアス海岸が養殖に適していることはぜひ理解しておきたいです。海岸近くの海が深く、入り江は波が静かという理由は先々記述問題で登場します。
そして、潮目です。4年生の問題で記述で答える問題は出題されませんが「暖流である黒潮と寒流である親潮が交わり魚のえさとなるプランクトンがあつまり、よい漁場となる」という潮目の説明は記述問題の定番中の定番です。
それから、リアス海岸の負の側面として津波の被害が大きくなるということも触れておきたいです。入り江は波が静かなのに津波の被害は大きくなるという一見矛盾があるからです。この単元は覚える量もそれほどないので津波のメカニズムを簡単に話すようにしています。大人は三陸海岸で津波の被害とくれば「あぁ」と理解できるでしょうが、小4は違います。これまでも繰り返し言っていますが、こういうジェネレーションギャップは教える側として常に気を付けたいです。