問題の難易度を調整するテクニックの話

採点する教師模試やテストで問題を作成するときに重要なことの1つに難易度の調整があります。1つのテストで難しい問題ばかり出題してもいけませんし、その逆も同様です。テストごとに取らせたい平均点が設定されており、それに合わせて難易度を調整していきます。
難易度を上げるということは難しいことを聞くと思いがちですが、それほど単純ではありません。今回は、その調整方法の話をしたいと思います。

たとえば、こんな問題があったとします。
 推古天皇の摂政として活動した人物の名前を答えなさい。

答えは「聖徳太子」です。この問題の難易度を下げるには答えを選択肢にすればよいです。

 推古天皇の摂政として活動した人物を次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
ア.聖徳太子 イ.中大兄皇子 ウ.中臣鎌足 エ.大海人皇子

答えは「ア」になります。答えを選択式にすれば、この場合最低でも正解率は25%(未記入は除く)です。同じ選択問題でも次のようにすると難易度は上がります。

 推古天皇の摂政として活動した人物を説明した内容としてあてはまるものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア.能力のある役人を登用するために冠位十二階を定めた。
イ.農民に対し、生活の心構えを示す十七条憲法を定めた。
ウ.小野妹子を唐に派遣した。
エ.国ごとに国分寺を建立した。

これも、正解は「ア」ですが、冠位十二階・十七条の憲法・小野妹子は聖徳太子に関するキーワードが入っているため、他のものを選ぶ可能性があり「聖徳太子」とただ答える問題より正解率は下がります。他の方法として

 推古天皇の摂政として活動した人物が定めた役人の心構えを示したきまりをなんというか答えなさい。

「聖徳太子」というキーワードを前提にそこから派生知識を聞くというのも難易度を上げる定番です。「聖徳太子が定めた役人の心構えを示したきまりをなんというか答えなさい。」という表現よりも少しだけ正解率が下がります。

テスト作成ではあらかじめリード文を作成することが多く、そこから問題をつくっていくことが大半です。問題を作成した後、難易度の調整をするときに一から問題を作り直すことは大変なので、このような方法で微調整をすることが良くあります。



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