大河ドラマは入試に出るのか?

彦根城NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」が最終回を迎えましたね。ドラマをそれほど見るわけではないのですが、やはり大河ドラマはとりあえず年初はチェックをしてしまいます。大河ドラマは一年の長丁場ですから、見始めたものの自分の中であまり盛り上がらず脱落したり、逆に一年を通しての楽しみになったり年によって様々です。
正直なところ、去年の「真田丸」があまりに盛り上がった反動で、今年の「直虎」は厳しいかなと思っていました。が、予想に反し大変面白かった一年でした。始まる前はなぜ、戦国時代を続けて取り上げるのか疑問に思っていましたが、戦国(中世)の終わりを見せた去年の大河があったからこそ、中世のリアル(もちろん、ドラマという枠の中で)を強く感じられたのではないかと思います。

さて、本題の「大河ドラマは入試に出るのか?」ですが、ずばり言うと来年の入試では井伊直弼が例年よりも出題されます。
それはなぜか。入試問題というのはある程度のテーマを題材に作成されることがほとんどです。最初に何かしらの説明があり、アンダーラインが引かれていて「下線部①について~」と聞いたり、穴埋め補充の問題を出題したりします。そのとき、大河ドラマというのは題材に選びやすい一つなんですよね。社会科教師で大河ドラマを見ている人は間違いなく一般より多いです。文章がつくりやすいんですよ。

今年の大河ドラマの中心だった井伊家は江戸時代を通じて譜代大名として幕府の中枢にいましたから、井伊家のその後を紹介するだけで江戸時代全体をテーマに出題できます。そのテーマで文章を作った場合、幕末の重要人物である井伊直弼に触れないわけがないんです。そもそも、井伊直弼は入試における最重要人物の1人で何もなくても出題されやすい人物です。そして、井伊直弼に関する入試に出る知識を並べると以下の通りになります。

  • 大老として1858年にアメリカのハリスとの間で日米修好通商条約を結んだこと。
  • 日米修好通商条約の内容(函館・新潟・長崎・兵庫・神奈川の5港の開港。領事裁判権を認めたこと、関税自主権がないといういわゆる不平等条約だったこと)。
  • その後、フランス・オランダ・ロシア・イギリスと同様の条約を結んだこと(安政の五か国条約)。
  • 開国による影響(横浜港で主にイギリスと貿易を行い、生糸の流出により物価が上がったことなど)。
  • 安政の大獄により反対派を処罰したこと(処罰された代表的人物が長州藩の松下村塾で指導をしていた吉田松陰)。
  • 桜田門外の変で水戸藩の浪士に暗殺された。

と、盛りだくさんです。この中だったら何かでそうですよね。それだけの話です。

ただ、それだけでは芸がないのでもう1つ予測しておくと、綿花(木綿)が出題されるのではないかと予想します。
ドラマの中で、井伊家が現金収入を得るために綿花の栽培を行っていました。実際に、16世紀ごろから綿花の栽培が栽培が行われるようになり、三河(愛知県)の綿織物が江戸時代には全国的に広まりました。綿花からつくられた木綿は汗を吸収し保温性に優れ、様々な用法に使われ、人々の生活に大きな影響を与えました。
大河ドラマという多くの人が見る題材で、こういうマニアックでそれでいて入試で出題されそうな内容というのはなかなかないです。私が出題者だったら、ここを狙っていきますね。