all or nothingは怖い

塾の先生社会科でよく出題される問題で、正誤問題というものがあります。文章の中から誤っている部分を見つけたり、「ア~エの文章の中で、誤っているもの(正しいもの)を選びなさい」といった問題です。実は、この手の問題にはいくつかの法則があるのですが、今日はそのうちの1つを紹介します。

「全て」「全く」「完全に」と書かれているものは怪しい。

例を挙げます。
「男女雇用機会均等法が制定されたことにより男女の雇用差別は完全になくなった。」
昔に比べれば、女性の社会進出は進んでいますが、差別・格差がなくなったわけではありません。
「本州にある政令指定都市は全て太平洋側にある」
新潟は日本海側ですが政令指定都市です。

問題作成にあたって、「全て」と断定することは勇気がいります。物事に例外はつきものです。「全て」ではないものを「全て」と書くことで、誤りの内容として文章を作ることは意外と簡単です。そんな理由から、「全て」「全く」と書かれているものは間違いの選択肢になっていることが多くなります。

逆に言うと、「全て」「全く」にあてはまるものは極めて特徴的=入試に良く出題されるということになります。いくつか例を挙げますと、

てんさい(ビート。砂糖の原料となる作物の一つ)は北海道が生産100%。
日本国憲法は一度も改正されたことがない。

などです。世の中、「絶対」なんてなかなかないですよね。
(「しゃかいかっ!」2013年7月27日)



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