成績は右肩上がりにはいかないと言うのに

塾講師が保護者の方に繰り返し言うことの一つに

「成績は上がったり下がったりしながら少しずつ上昇するものです。1回1回のテスト結果に一喜一憂しすぎないでください」

特に新しい単元を学習している時期はそうなのですが、週ごとの理解度に差があるのは当たり前ですし、週ごとに調子は変わります。うまくいく週もあれば、そうはいかない週もありながら、中長期的に成績が上がっていけばいいんです。どうしても、保護者は近い目で見てしまうので、長い目というものを塾側が提示していく必要があります。親が過剰に一喜一憂しすぎると子どもが委縮しますし。

今日はその話ではないです。
と、塾側は保護者に対して「成績は右肩上がりに行かない」とさんざん言っているにもかかわらず、どういう訳か本部(会社の上のほう)は各校舎の成績、つまり売り上げや生徒数は右肩上がりを求めるんですかね。
会社によってノルマだったり予算だったり目標だった利すると思うんですけど、設定はほぼ前年度を基準に設定されます。そして、前年より高い数字を求められます。会社としては常に成長していかないといけないことは重々承知しているんですけど、校舎規模や市場環境を無視して、「去年がこの数字だったから今年はこれだけ」という目標設定は勘弁してほしいですね。
別に顧客に対して会社として右肩上がりで成績を上げるシステムを提示しているのならそれもいいんでしょうけど、そんな話をする塾はまずないです。にもかかわらず、社内の数字は右肩上がりを求めるのはなんでだろうと素直に思います。

例えば、100→110→120と増やしてきて、次が115で「前年より減っている」と言われてもせめてここ数年単位で見ろよと思うんですよね。実のところ、今の僕は校舎の数値を追いかける立場ではないので、詰められる責任者の様子を見ているとそう思うんですよね。前年頑張れば頑張るほど翌年がしんどくなるシステムは改善してほしいと痛切に思います。

ちょっと前にこんなコラムを見て思ったことでもあります。

なぜ新入社員は「ノルマの120%」を目標に設定すべきなのか?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64148

会社から与えられ、自分で思い込んでいる限界が100だとしたら、自分で持つ目標は、その120%に設定することです。(中略)
会社から課されるノルマは、「あなたの給料分の働きは最低限これぐらいですよ」というものです。たとえば、多くの会社の営業部では「営業部員にこれだけ稼いでもらわなければ、給料分が見合わない」という数字をノルマに設定しています。だから、これが達成できなければ、その営業部員は赤字社員ということになります。

会社から与えられた目標を目標にしていてはだめだという理屈は理解できるのですが、そもそも会社から与えられた目標が正当なものであるかの判断って難しいんですよね。果たして、どれだけの会社が市場規模とその人・組織の能力と市場成長と採算を全て考慮した目標設定をできているのか、とても疑問です。

会社は何でもかんでも目標を設定してくるのですが、その中で「これは達成しないといけない、これはまぁそれほどでもない」という割り切りをしないとやっていけないよねと思います。とりとめもない話ですいません。

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