近年の入試では地形図の出題が増加傾向にあります。これは、現在の入試で単純な暗記ではなく資料やデータを読み取る力を測りたいという意向が大きいためです。一部の有名な地形図はともかく大半の地形図は、その入試当日初めて見る図です。初見の資料を読み取る力が問われる問題、それが地形図の問題です。
ちなみに、下の地形図は国土地理院近江中庄駅周辺の2万5000分の1の地図で扇状地を代表する地形図としておなじみのものです。一部の有名な地形図の代表格として紹介します。
どうでもいい話ですが、俳優・大泉洋の出世作「水曜どうでしょう」の企画「試験に出るどうでしょう」で最初の問題に出題された地図ですね。大泉さんが「天井川~」と言ったやつです。
これまで、予習シリーズ4年上の解説ではそれほど覚えることは多くないという話をしてきました。しかし、この回は違います。地図記号の登場です。予習シリーズ44ページを見るとなかなかの数の地図記号が掲載されています。そして、これらの地図記号は覚える必要があります。今回は地図記号の中でも受験において特に重要なものを紹介します。注意すべきは似た地図記号の組み合わせです。
市役所
町役場
地形図の読み取りで区別する必要がある組み合わせですね。
小中学校
高等学校
「学校」とだけ書いて不正解になりやすいですね。
神社
寺院
子どもたちが混同しやすい施設です。初詣で行くのが神社と説明します。
博物館・美術館
図書館
老人ホーム
比較的最近(といっても15年ぐらい前ですが)に追加された地図記号のため狙われやすいです。
田
畑
果樹園
土地利用は地形図の読み取りでとにかく使われますね。
広葉樹林
針葉樹林
同様に読み取りで狙われますし、先々林業では広葉樹林と針葉樹林の違いが問題として使われます。
あと、授業をするときに注意するのは東西南北の四方位です。ついつい分かっているだろうと思い込んで説明をしがちなので、意識的に丁寧に説明をするよう心がけています。
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