予習シリーズ社会解説 「6年上第15回 国土と環境」

日本列島は災害大国です。地震・火山・風水害・干害・冷害・雪害とあらゆる災害が日本列島に襲い掛かってきます。日本にとって防災は国を守るために欠かせないものなのです。当然ながら、入試において災害に関する問題は一大テーマです。
特に、2011年におきた東日本大震災は日本全体に大きな影響を与えました。実は、2012年入試の時、中学入試で震災に関する問題がものすごく出題される予測もありましたが、実際はほとんど出題されませんでした。影響が大きすぎて、出題にしにくかったのだと思います。逆に、ここ2,3年東日本大震災に関する出題が増えました。状況が落ち着いてきたことと、現在の受験生にとって東日本大震災はすでに過去の出来事になっていて、出題者にとっては「知ってて当たり前」というギャップが発生しており出題しがいがある内容になっているためと思われます。

冒頭ででてくる災害に備えて被害予測し避難に役立てるハザードマップは、ここ5年ぐらいで一気に「知っていて当然」レベルまで出題されるようになりました。
予習シリーズ157ページには日本の火山と主な地震が載っています。ここで、注意したいのは雲仙普賢岳です。雲仙普賢岳は1991年に大きな噴火があり、火砕流による大きな被害をもたらしました。来年度の入試では平成を振り返るテーマの問題が多く出題される予測をしています。そうすると、平成の災害を振り返る内容で雲仙普賢岳の登場頻度が高いと考えています。ここは、生徒に話す内容ではありませんが雲仙普賢岳噴火直後に天皇皇后両陛下が被災地にお見舞いにお見舞いに訪れており、新しい象徴天皇のありかたを示しました。そういった天皇の活動を振り返る映像で雲仙普賢岳が使われると出題する側としてはなんとなく出したくなるんですよね。1995年の阪神淡路大震災をふくめた並べ替え問題あたりもありかもしれません。

世界自然遺産は4つと数も少なくすべて覚えておく必要があります。ラムサール条約ナショナル・トラストはそれぞれ内容が説明できるようにしたいです。ラムサール条約の登録地は多いので、全てを覚える必要はありません。釧路湿原はまず覚え、藤前干潟(愛知県)、谷津干潟(千葉県)あたりまで拾っておきたいところです。

循環型社会に関しては3R(リデュース・リユース・リサイクル)といった内容は4年生で学習している内容ではあります。まぁ、それを覚えている生徒はほとんどいません。ただし、循環型社会については学校でもそれなりに力を入れて学習する単元ですので、すでに説明をされていることが大半です。ですので、時間を必要以上にかける必要はないかと思います。また、法律がいろいろ載っていますが、基本的に法律名は出ません。優先順位は低いです。

地球環境問題はオゾン層の破壊、酸性雨なども載っていますがやはり地球温暖化が重要です。ここは丁寧に説明しておくべきです。
地球環境を大切にしたいという気持ちは世界共通ですが、先進国と発展途上国の立場には違いがあります。上位校では「なぜ立場に違いがあるのか」といった記述問題が出題されます。授業では、先進国と発展途上国を擬人化して寸劇ををして説明しますが、確実にウケます。

環境の会議では1992年国連環境開発会議地球サミット)が特に重要です。「持続可能な開発」は現代社会のキーワードです。そして、最新キーワードであるパリ協定ですね。パリ協定の最大のポイントは発展途上国も含めたすべての国で温暖化対策に取り組むということです。今後、出題され続ける内容でしょう。

と、盛りだくさんの内容ですので、テキスト序盤の地形・気候をあらためて話す時間はほとんどありません。フォッサマグナはあまり出てきていないので、教えておきたいところですが、基本的には自分で勉強しておこうになりますね。下位クラスですと、つい「まず基本を固めてから」とか思いがちですが、これまで何回も学習した単元を短い時間で一気に復習して覚えられるぐらいなら苦労はありません。素直に、新しい内容を勉強するようにしましょう。どうせ、テストも新しい内容からの出題が多いです。割り切りが必要です。