予習シリーズ社会解説 「4年上第17回 低い土地のくらし」

木曽三川

地域を特定できるキーワードというものが社会科にはあります。輪中というのはその1つで、愛知県(張地方)・岐阜県(美地方)にまたがる濃尾平野をさすキーワードです。輪中とは水害を防ぐため集落ごと堤防で囲った土地のことです。
濃尾平野は低湿地のうえ、木曽三川とよばれる木曽川・長良川・揖斐川が複雑に流れていたため洪水が多く発生しました。1959年には戦後最大級の台風である伊勢湾台風が大きな被害をもたらしています。

そういった水害を防ぐために整備されていったのが輪中です。予習シリーズでは避難用の建物である水屋が紹介されています。水屋が普段の生活の場である母屋より高い場所に設置されていることや、避難するときに備えて船を設置していたことが記述問題で出題されます。もっとも、現在では治水工事が進み東海地方の水害は激減したため水屋はほとんど残っていません。

予習シリーズでは地面にパイプをうめ水を取り除く暗きょ排水が紹介されています。現在の入試では暗きょ排水はどちらかというと、湿田を水の出し入れが自由にできる乾田へと変えた越後平野をあらわすキーワードとして登場しますね。

近年、水害は低湿地で起きるものよりも山間部で発生する土砂崩れや土石流のほうが被害が大きくなる傾向にあります。
実もふたもないことを言うと、濃尾平野・木曽川・輪中のセットを覚えておけば十分という回です。鵜飼いで有名な長良川はともかく揖斐川は東海地方の入試でなければ、まず見かけませんね。