予習シリーズ社会解説 「5年上第2回 地下資源と電力」

この単元ではまず、石油・石炭・鉄鉱石といった地下資源について学習します。日本は地下資源に乏しいため、ほぼ輸入に頼っておりそれらの輸入相手国は定番問題の1つです。輸入相手国を覚えるときに、国名を問わずに地図から記号で選ばせる問題もよく出題されます。石油の輸入相手国1位のサウジアラビアあたりは、イスラム教や中東の話で今後も登場する国なので、確実に触れておきたいです。

オーストラリア資源の輸入相手国で最重要なのは鉄鉱石・石炭の輸入相手国1位オーストラリアです。これを覚えるのはそれほど難しくありませんが、意外とオーストラリアの場所を知らない生徒がいるので、これぐらいは知っているだろうという思い込みは危険です。
テストで石炭と鉄鉱石の輸入を見分ける時に鉄鉱石の輸入2位がブラジル、石炭の2位はインドネシアという知識が重要です。
なお、鉄と鉄石で漢字間違いが頻発しますので気を付けましょう。

液化天然ガスの順位は現状、年によって前後しますので順番で覚える必要はありません。

電力に関しては発電所の分布と発電のエネルギー源の変化のグラフが重要です。また、それぞれの発電の長所・短所にも触れておきたいところです。
ここで、問題になるのは原子力発電所についてです。2011年の福島第一原発事故により、原子力発電を取り巻く環境は大きく変わりました。教える我々にとっては東日本大震災というのはまだまだ生々しい記憶として残っているものですが、生徒にとっては違います。現在小5の生徒は当時は幼稚園です。原子力発電所で事故があったという話を生徒は知らないものとして授業をしています。
ちなみに、放射線放射性物質の違いがわかりにくいですが、レントゲンで使われるエックス線などの物質を放射線といい、それを出す物質が放射性物質です。そして、放射線を出す能力のことを放射能といいます。ですので、「放射能を浴びる」という言葉は誤用です。昔は、この違いを意識する必要はなかったのですが、やはり震災後は意識して説明しています。
例え表現としては、銃が放射性物質で、弾が放射線でそれを打ち出す能力が放射能という説明の仕方をしていますね。

自然エネルギーで重要なのは太陽光発電ですが、中学入試においては地熱発電も注意が必要です。火山の多い岩手県・大分県に多くある事、火山国である日本はエネルギーは豊富だが周囲は観光地になっており開発が難しいといった話も入試では出題されます。

都市鉱山という言葉も最近の入試ではよく出てきます。使われなくなった電気機器に含まれている金属を資源としてみる考え方です。こういう新しめの用語は言葉の意味を問う記述問題もよく出題されますね。