予習シリーズ社会解説 「6年上第4回 国際連合と平和」

国際連合が発足したのは太平洋戦争・第二次世界大戦が終わった1945年です。いつも、授業の導入にこの年号を確認します。私の場合、授業の導入のオーソドックスな形は生徒たちが知っている話をして、そこから新しい学習内容に持ち込むスタイルです。

国際連合 国際連合の成立は1945年10月ですが、4月ごろからアメリカ・サンフランシスコで会議が開かれ、国際連合憲章が採択され、ニューヨークに本部が置かれることになりました。ここで、やや難度の高い話で国連憲章の採択はサンフランシスコで行われたことを知識として確認する問題があります。次に、アメリカの首都はニューヨークではなくワシントンというのも授業中に確認をします。
「国際連合の本部はアメリカの首都ニューヨークに置かれている」
という誤りを含んた文は正誤問題の定番の1つです。

国際連合の仕組みですが、とにかく安全保障理事会です。ここでの定番は「アフロ中イ」です。まぁ、社会の語呂合わせの中でも有名なものです。安全保障理事会の常任理事国メリカ・ランス・シア・国・ギリスの5ヵ国でその頭文字を並べたものが「アフロ中イ」です。
常任理事国のなかで1か国でも反対したら、決定できない権限である拒否権は記述の定番であると同時に、拒の巨を臣と書き間違える生徒が多い字です。拒否権の話をすると、「じゃあ何も決まらないじゃん」「拒否権ずるい」という話になります。前者は「その通りで、冷戦の時はなかなか決まらなかったし、今でもスムーズに話が進むことのほうが少ない」と話し、後者の話は「国際連盟の時に自分の意見が通らなかったら、国連を脱退してしまった大国があってね。脱退されるぐらいならその議案はなかったことにしようという次善の策なんだろうね(満州事変の日本のことです)」と話すと割と納得します。

この回で最大のネックは国連の活動とアルファベットの略称を覚えることでしょう。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)…UNESCO
国連児童基金(ユニセフ)…UNICEF
この2つは今回で絶対覚えなくてはいけません。国連の機関で最も出題されるのが、この2つです。この2つを答えるときは特に指定がなければカタカナでOKです。ただ、ユネスコは世界遺産関連であまりに常識問題になってしまったがゆえに、漢字で書かせる問題もたびたび見かけます。ユネスコを漢字で覚えるのは大変です。UNESCOはUnited Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの略で、最近の小学生は学校で英語を習っている機会も多い。scienceのS、cultureのCぐらいならなんとか理解できる生徒も多いです。このあたりを突破口に覚えさせるとよいでしょう。また、以前は中学受験でアルファベットで答えさせる問題は見かけませんでしたが、学校でアルファベットを習っている分、UNESCOと書かせる問題も見かけます。

世界保健機関…WHO
世界貿易機関…WTO
割と覚えやすく、出題頻度もそこそこある2つです。Wがworldというのが分かると少し楽になります。

国際原子力機関…IAEA
国連難民高等弁務官事務所…UNHCR
この2つは核問題と難民問題という今世界が抱えている問題を代表する組織で出題頻度は高まっています。そのあとの内容で登場するので、そこで必ず触れます。

核廃絶に向けての動きで、問題になるのが2017年に採択された核兵器禁止条約です。まだ、予習シリーズでは登場していませんが、過去問題を演習するようになると何度か登場する話題です。現状では、学力の高いクラスなら話を出しますし、そうでないなら触れません。ここでは、元々核拡散防止条約(NPT)、包括的核実験禁止条約(CTBT)と他にも覚えなくてはいけないことが多く、そこまで手が回らないはずです。

他にも、
政府開発援助…ODA
非政府組織…NGO
とアルファベット略称がたくさんでてくる単元です。大人でも、そうそう答えられるものではありません。アルファベットにそれほど慣れていない子どもたちが簡単に覚えられるものではなく、覚えたらすごいという認識は必要です。