予習シリーズ社会解説 「6年上第10回 結びつく日本と世界」

世界地図
最近の中学入試では国際社会に関する問題が多く出題され、若干中学生の世界地理ではないかと思う問題も見られるぐらいです。日本に関連の深い世界の国を勉強する重要性は高まっています。

まず、この単元ではメルカトル図法と正距方位図法が登場します。
メルカトル図法…経緯線が直角に交わり航海図に向くが、高緯度になるほど形が崩れる
正距方位図法…中心からの距離と方角が正確で航空図に向くが、形や面積が崩れる
といった特徴は基本です。予習シリーズにも説明がありますが、メルカトル図法で示された地点を正距方位図法でみて、中心からの距離や方位を答えさせる問題が出題されます。

日本と関連の深い国々については、ASEAN(東南アジア諸国連合)・EU(ヨーロッパ連合)を授業では特に説明します。なんとなく、これまでに授業で説明しているイメージが付きがちですが、ここが初登場です。もっとも、EUは半分ぐらいの生徒はユーロとともに知っていますが。
ここのポイントは2つ「EUの全ての国がユーロを使っているわけではないこと」「EUに参加していない国≒スイス」です。EU加盟国の地図でヨーロッパの真ん中にぽつんと未加盟国があるので、それがスイスです。

「日本の貿易のすがた」「日本のおもな貿易相手先」は重要な内容です。ですが、5年生で学習した内容なので、6年生の授業では「重要な内容だが、習ってので授業では省略する」といって飛ばします。

問題は「貿易をめぐる課題」です。保護貿易と貿易の自由化といったテーマは難しいですが、近年の世界的な課題であり出題される内容です。できるだけ、生徒の反応を見ながらかみ砕いて説明するようにしています。

まず、保護貿易というのは国内の産業を守るために他国の商品に高い関税をかけることです。それに不満を持った他国と起きるのが、貿易摩擦です。貿易の対立を抑えるために置かれた国連組織がWTO(世界貿易機関)ですが、あまりうまく機能していません。そこで、2か国もしくは数か国で貿易に関する協定を結ぶことがあります。それが、FTA(自由貿易協定)です。FTAをさらに進めて、人やサービスなど幅広い分野での経済協力を進めるものがEPA(経済連携協定)です。と、言葉にするのは簡単ですが、生徒が理解するのは大変です。

最後にTPP(環太平洋経済連携協定)について。アメリカがTPPから離脱することになり重要度が低下しているものの、今でもニュースに出てくる話題です。また、過去問を演習すると確実に登場する話題なので、昔のニュースと思わず覚えさせるようにしましょう。



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