予習シリーズ社会解説 「5年上第12回 中国・四国地方」

いきなりで恐縮ですが、日本には中国地方、四国地方という地域区分はあるのですが、中国・四国地方という区分はないんですよね。ただ、社会科ではたいていの教科書でこの区分が利用されています。分量的に仕方がないことですが、地元の人から見たらあまりいい気持ちはしないのか、それとも考えすぎでしょうか。

この地域の学習は、まず県庁所在地です。県名と県庁所在地が異なる都道府県は3つ。島根県が松江市、愛媛県が松山市、香川県が高松市です。全てに松が付くところが厄介なところです。きれいな語呂合わせがあれば楽なんでしょうが、決定的なものはなかなか思いつかないです。「山を愛す」「高い川」とかでお茶を濁し、頑張って覚えようになってしまうところです。

この単元で週単位のテストを作成するとなると確実に出題されるのが雨温図の問題です。夏の降水量が多い太平洋側の気候、温暖で降水量が少ない瀬戸内の気候、冬の降水量が多い日本海側の気候の区別をつけられるようになることは基本課題です。

地形は四国に比べれば覚える要素は少ないです。注意しておきたいのは太田川です。太田川は広島平野を流れる川で、三角州の代表格で登場します。ただ、予習シリーズでは地形の図表には表記がなく、後半の広島市の説明で太田川がでてきます。地形の話をしていく段階で触れておくのが無難です。

四国の川と言えば徳島県を流れる吉野川です。香川県の讃岐平野では降水量が少なく干害が起こりやすかったため、かつてはため池をつくり水を貯えるようしていたが、徳島県を流れる吉野川を水源に香川用水がつくられたというのは定番です。

漁業では日本海側を代表する漁港、境港が有名です。境港は漁港の名前で行政区分では境港市になります。境港市は鳥取県ですが、位置が島根県都の県境にあるので、鳥取県であることは確認しておきたいです。島根県の宍道湖のしじみの養殖もよく出題されます。宍道湖は「穴道」と書く生徒が多いのでチェックが必要ですね。

瀬戸内工業地域はすでに学習した内容から発展したものは少ないので、できればさらっとすませたいところです。

中国・四国地方のポイントの1つが、本州四国連絡橋でしょう。尾道(広島県)~今治(愛媛県)ルート、児島(岡山県)~坂出(香川県)ルート、神戸(兵庫県)~鳴門(徳島県)ルートの3つのルートがあります。これを覚えるポイントは地図を見ながら覚えることです。つまり、広島県と愛媛県、岡山県と香川県の位置関係を見ながら覚えるということです。ただ、丸暗記だけしようとすると広島県とつながっている都道府県を徳島県と位置関係を無視した答えを書く事態が起こりやすくなります。

本州四国連絡橋ができていいこともあれば悪いこともあります。
<メリット>
・自動車で移動するときにかかる時間が3分の1になった
<デメリット>
・橋がかかっていない島にとってはかえって不便になった
・消費者が本州の大都市にとられ四国の店の売り上げが減った
・高い通行料金
こういったメリット・デメリットの両面があることは記述で狙われやすいですね。どうしても、こういった話では実はこういうデメリットもあってという話が中心になりがちですが、根本としてはフェリーで移動していたころよりはるかに便利になったことを伝えるのを忘れないようにしたいです。