予習シリーズ社会解説 「6年上第13回 政治・外交史(3)」

予習シリーズ6年上の歴史復習も3回目で、江戸・明治時代前半です。このあたりの単元は5年生の12月ごろに学習して、冬休みに復習したばかりの単元です。ですから、あまり授業では長々と解説せず、問題演習をするように心掛けていますね。

そうすると授業で解説をするときに、どの部分に力点をおいて解説するかが重要になってきます。だいたいポイントとして選ぶべきは2つでしょうか。

1.江戸中期の政治家を解説する

5代将軍徳川綱吉、8代将軍徳川吉宗、老中田沼意次松平定信水野忠邦の江戸中期を代表する政治家たち。ざっくり、これらの政治家をまとめると次の通りです。

徳川綱吉…17世紀末、元禄文化。貨幣の質を下げた。儒学を重視。生類憐みの令。
徳川吉宗…18世紀前半、享保の改革。新田開発・公事方御定書・蘭学の発達のきっかけをつっくる。
田沼意次…株仲間を公認市税を集める。
松平定信…飢饉に備えて米を蓄える。朱子学を重視。
天保の改革…株仲間を解散

5年生に初めてこれらを学習したときは、それぞれの知識に関して問題を出題していました。単元ごとの問題量を確保するためでもありますが、知識を覚えているかを確認するためです。6年生ではこれらの知識を覚えていることを前提に、それを使い分けをすることが求められます。たとえば、出来事を古い順に並べ替えたり、誰が何をしたかを選ぶ問題です。

2.外交史を中心に解説

実は、先ほど挙げた江戸中期の復習メインの解説授業はある程度レベルの高いクラスを相手にしたときに行うパータンです。オーソドックスに解説をするのなら、外交史をしたほうが授業の流れは生まれますね。
今回の単元では、江戸初期の朱印船貿易→鎖国と鎖国下の貿易→開国への動きと開国後の変化→明治初期の外交と4つのグループにわけて説明することができます。
個人的にこの内容を解説するときに力点をおくのは、明治初期の外交ですね。明治初期の外交はどうしても岩倉使節団に代表される条約改正にむけての動きに目が向きがちですが、アジア地域でも多くの動きがあります。

琉球…1879年に沖縄県に併合
蝦夷地…1869年に開拓使を設置、北海道に名を改め屯田兵が移住
朝鮮…西郷隆盛らが征韓論を唱える。江華島事件をきっかけに不平等条約である日朝修好条規をおしつける。

このあたりのアジアとの外交は目が届きにくいところなので、触れておきたいところです。

明治時代の政治の話はこの単元はほぼしないですね。ここの内容は比較的オーソドックスで富国強兵・殖産興業→自由民権運動→大日本帝国憲法という流れは、ある程度筋を分かっている生徒には難しい内容ではないからです。
総合的な単元になるほど、上位生に「そういえばこんなのもあったね」と思わせる授業を展開することが重要だと考えています。