予習シリーズ社会解説 「5年下第7回 室町時代」

鎌倉時代が北条なら、室町時代は足利です。それぐらい、鎌倉時代と室町時代の重要人物の大半は北条氏と足利氏に集中しています。

足利氏で覚えないといけないのは4人です。
①初代:足利尊氏
②3代:足利義満
③8代:足利義政
④15代:足利義昭
このうち、義昭は次回で登場するので、今回覚えるのは3人です。その中でも、最も重要なのが、3代将軍足利義満です。歴史上の人物で出題頻度が高い人物は特定の分野だけでなく、政治・外交・文化と様々な影響を与えた人物が登場します。足利義満はその典型と言えるでしょう。

足利義満<足利義満の業績>
「政治」南北朝の合一。室町に”花の御所”をたてる。
「外交」日明貿易
「文化」金閣をたてる。観阿弥・世阿弥を保護。→能・狂言・北山文化

このように義満の活躍は多岐にわたるためいろいろな角度から出題されます。日明貿易といえば、勘合を使って倭寇と正式な貿易船を区別したという記述も定番です。また、日本が中国(明)に対して貢ぎ物を持っていく形(つまり、中国のほうが立場が上)で行われたことも知っておいて損はないです。日明貿易では銅銭・陶磁器を輸入し、銅・硫黄を輸出したことも出題されますね。生徒に話すのは、当時の日本は加工貿易でいえば、資源を輸出する側だったことです。それだけ、中国のほうが先を進んでいたということですね。

この時代、朝鮮半島に朝鮮、沖縄に琉球王国が栄えたことも大事なポイントです。琉球王国は中継貿易で栄えましたが、その時期(つまり室町時代)が聞かれますね。

記述問題といえば、時期はさかのぼりますが後醍醐天皇による建武の新政が失敗した理由「天皇・公家重視の政治に武士の不満がたまったため」というのも定番問題です。後醍醐天皇が逃れた吉野も思いのほか出題されます。授業では、いつもここで吉野すぎを口頭で質問しますね。地理の知識と歴史の知識をつなげる作業は重要です。

1467年応仁の乱はそれ以降戦国時代になっていくことから、年号も覚えたい重要な出来事です。「戦乱を逃れるため地方にいった公家などにより京都の文化が全国に広まった」というのも記述で出題されますね。

室町時代に入ると、鎌倉時代以上に産業が発達してきます。鎌倉・室町の経済史は連続性があり上位校であればあるほど、きちんと時代の区別できる必要があります。表に分けてみました。

鎌倉時代 室町時代
農業 西日本で二毛作
牛や馬を使って耕作
草や木の灰を肥料にする
全国で二毛作
水車の使用
たい肥の使用
運送 年貢を運ぶ問丸 問丸から問屋とよばれる卸売業に発達
運送を専門にする馬借
定期市 月3回。同業者組合である座の登場。 月6回。座の拡大。
金融 土倉・酒屋とよばれる高利貸しの登場
産業 地域の特産物や手工業の発達

これらの区別がいつ切り替わったかといえば徐々にとしか言いようがないのですが、鎌倉と室町では産業が明らかに発達していることが分かりますね。

室町時代は村の自治が拡大し、土一揆が起きたことも重要です。
1428年正長の土一揆→1485年山城の国一揆→1488年加賀の一向一揆
という3つの一揆の並べ替え問題も出題されます。ここで重要なのは、山城の国一揆が応仁の乱の混乱の後におきたということです。つまり、並べ替えに応仁の乱を付けたすと、山城の国一揆の前ということになります。また、これらの一揆は全て15世紀ということも重要ですね。

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