予習シリーズ社会解説 「5年下第1回 旧石器時代・縄文時代・弥生時代」

5年生は夏休みまで続いた地理の学習が終わり、歴史の学習に入ります。歴史の授業で気を付けないといけないことは「歴史は生徒によって授業が始まる前の段階で学力に関係なく知っている度合いに差がある」ということです。歴史に全く初めて触れる子どももいれば、歴史マンガなどを読んでいろいろ知っている子どもと大きな違いがあります。学力が低い生徒でも歴史は好きということも多々あります。
割と自分の持って居る歴史知識を喋りたい子どもは多いですが、断片的に知識を持っていてもうまく説明できるわけではないので、塾講師としては適度に打ち切らせることも必要です。

歴史の学習はまず「歴史のものさし」を確認するところから始まります。つまり、西暦・元号・世紀の3つです。ここでは、世紀が重要です。世紀は
1~100年…1世紀
101~200年…2世紀
ということを話したうえで、千百の位の数字に+1したものが世紀になるという説明をします。701年なら8世紀、1867年なら19世紀といった具合です。このあと、具体的な年号を出して発問をします。
この中で必ず聞く年号は「1600年」です。印象付けのために授業の中で間違えることを前提にする発問というのがたまにありますが、これはその1つです。世紀を答える場合、下2ケタが00の場合は千百のくらいの数字に+1をしません。1600年は16世紀です。この発問をする対象生徒はクラスの中でも比較的賢い生徒にします。一瞬迷いがあって、16世紀と答える生徒は大体勘がいいですね。
歴史の最初のテストでは何世紀かを答えさせる問題が出題されますが、出題率が最も高いのがこの1600年です。下2ケタが00のうち、1600年は関ケ原の戦いがおきた年として重要な年号だからです。

おまけですが、定番のネタとして「じゃあ、2112年は何世紀?」と発問します。正解は22世紀ですが、ここでさらに「では、2112年9月3日は何の日?」と聞きます。子どもたちはえっ!?となると、こっちのものです。正解は「ドラえもんの誕生日」です。ついでに、ドラえもんの身長・体重・胸囲が129.3cm(kg)というと確実に笑いが取れます。

旧石器時代から弥生時代は覚える内容はそれほど多くありません。重要なことは、各時代の名前と特徴、そして遺跡の名前と場所を覚えることです。表にするとこうなります。

時代名 特徴 遺跡名
旧石器時代 打製石器 岩宿遺跡(群馬県)
縄文時代 縄文土器、狩りや採集 三内丸山遺跡(青森県)
大森貝塚(東京都)
弥生時代 弥生土器、稲作と金属器
ムラやクニの発生と土地をめぐる争い
登呂遺跡(静岡県)
吉野ケ里遺跡(佐賀県)

遺跡は必ず都道府県まで覚える必要があります。授業では「群馬県で生産がさかんな高原野菜って何だっけ?」といったように地理の発問をいれるようにしてますね。

後半では中国の歴史書から見た日本について記述があります。この辺りになると漢字も多く少し難しいところですが、日本と中国の同時代史(卑弥呼のころの中国の国名は?といった問題)は頻出なので、必ず触れます。ここのポイントは、金印に刻まれている文字が「委奴国王」なので中国は(後)漢、卑弥呼のことについて書かれている歴史書は志倭人伝だから魏と別の知識と関連付けさせる作業です。関連付けさせても、できない生徒は多いのでそこは何回も学習する中で定着していくものと割り切っています。