「 2017年05月 」一覧

入試に出る歴史上の人物 「北条泰時」

基本
将軍を補佐する執権として活躍し、武家最初の法律とされる御成敗式目(貞永式目)を定めたのが北条泰時です。

注意
御成敗式目は補足で覚えることが多い用語です。「御家人同士の土地をめぐる争いを裁く法律であった」ことや「もともとあった慣習をまとめたもの」であること、「武家のみに適用され、公家には関係のなかった」ことを覚えておくと入試レベルの正誤問題で差が付きます。

読み:ほうじょうやすとき
時代:鎌倉前半(13世紀前半)


入試に出る歴史上の人物 「後鳥羽上皇」

読み:ごとばじょうこう
時代:鎌倉前期(13世紀前半)

基本
隠岐鎌倉幕府の討伐を目指し、1221年に承久の乱をおこしたのが後鳥羽上皇です。この戦いに勝利した幕府は京都に六波羅探題を設置し、西国にも勢力を伸ばしました。

標準
後鳥羽上皇は戦いに敗れた後、隠岐(島根県)に流されました。
後鳥羽上皇は歌人としても知られ、「新古今和歌集」の編纂を命じています。


入試に出る歴史上の人物 「北条政子」

読み:ほうじょうまさこ北条政子
時代:鎌倉初期(13世紀前半)

基本
源頼朝の妻であり、源氏の将軍が途絶えた後におきた承久の乱御家人に結束を訴えたのが北条政子です。この戦いに勝った鎌倉幕府は京都に六波羅探題を設置し、西国にも勢力を伸ばしました。いわゆる執権政治の成立です。

重要
「みなの者、よく聞きなさい。これが最後の言葉です。頼朝公が朝廷の敵をたおし、幕府を開いてこのかた、官職といい、土地といい、その恩は山より高く、海より深いものでした」
という北条政子が語ったとされる訴えは史料として入試の定番です。大勢の御家人の前で演説したイメージが強いですが、実際は側近数名に語った内容といわれています。

 


入試に出る歴史上の人物 「源頼朝」

読み:みなもとのよりとも源頼朝
時代:平安末~鎌倉初期(12世紀末)

基本
1185年に全国に守護地頭を設置し、武士政権の世をかため、1192年に征夷大将軍となったのが源頼朝です。一般に、頼朝が作り出した政権を鎌倉幕府といいます。

重要
壇ノ浦の戦いで活躍した源義経は弟ですが、戦いの後頼朝と義経は対立し、頼朝が弟をとらえる名目で設置したのが守護・地頭です。

注意
「鎌倉幕府の成立はいつか?」ということがよく言われますが、そもそも「鎌倉幕府」という言葉ができたのは明治時代以降のため、厳密に鎌倉幕府の成立時期を特定することにあまり意味はありません。一般に、1185年と1192年に重点を置く意見が多いので(その理由は上記の守護地頭の設置、もしくは征夷大将軍の就任)、その出来事を覚えておくようにしましょう。

また、古くから源頼朝の肖像画と伝わっていた作品は、最近の研究で別人であるという説が強まっており、教科書では「頼朝の肖像画と伝わる」絵という説明になっています。


入試に出る歴史上の人物 「源義経」

読み:みなもとのよしつね源義経
時代:平安末期(12世紀末)

重要
1185年におきた壇ノ浦の戦い(山口県)で平氏を滅亡させた中心人物が源義経です。鎌倉幕府をつくった源頼朝は兄です。


源平の戦いである、石橋山の戦い→富士川の戦い→倶利伽羅峠の戦い→一の谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦いという流れは意外と並び替えの問題で出題されます。平氏がかつての根拠地だった西日本に逃れていくことが地図から読み取れます。


入試に出る歴史上の人物 「菅原道真」

重要太宰府天満宮
894年に遣唐使の停止(廃止ではない)を提案し認められたのが菅原道真です。遣唐使が停止された理由はいくつかありますが、「唐のおとろえ」「航海が危険である」という2つが重要です。”白紙(894)に戻す遣唐使”という語呂合わせは定番で、かつその後に唐が滅亡している(907年)という点でも重要です。

注意
“を”“と間違えることが非常に多いので注意が必要です。

読み:すがわらのみちざね
時代:平安時代前半(9世紀末)


入試に出る歴史上の人物 「アテルイ(阿弖流為)」


清水寺奈良~平安初期、東北地方に住み朝廷に従わず独立した勢力を築いていたのが、蝦夷です。その蝦夷の指導者として活躍したのがアテルイ(阿弖流為)です。のちに、坂上田村麻呂に降伏し、彼の助命嘆願もむなしく処刑されています。

読み:あてるい
時代:平安初期(8世紀末)

 


入試に出る歴史上の人物 「坂上田村麻呂」

基本
清水寺桓武天皇により征夷大将軍に任命され、東北地方の蝦夷(えみし)討伐を行ったのが坂上田村麻呂です。


そのときの蝦夷のリーダーがアテルイ(阿弖流為)です。


中学校の教科書では蝦夷の抵抗に関する地図が掲載されていることが多く、802年につくられた胆沢城などを知っておいてもいいでしょう。

京都にある清水の舞台で有名な清水寺は坂上田村麻呂が建設にかかわったとされます。

読み:さかのうえのたむらまろ
時代:平安初期(8世紀終わり)


all or nothingは怖い

塾の先生社会科でよく出題される問題で、正誤問題というものがあります。文章の中から誤っている部分を見つけたり、「ア~エの文章の中で、誤っているもの(正しいもの)を選びなさい」といった問題です。実は、この手の問題にはいくつかの法則があるのですが、今日はそのうちの1つを紹介します。

「全て」「全く」「完全に」と書かれているものは怪しい。

例を挙げます。
「男女雇用機会均等法が制定されたことにより男女の雇用差別は完全になくなった。」
昔に比べれば、女性の社会進出は進んでいますが、差別・格差がなくなったわけではありません。
「本州にある政令指定都市は全て太平洋側にある」
新潟は日本海側ですが政令指定都市です。

問題作成にあたって、「全て」と断定することは勇気がいります。物事に例外はつきものです。「全て」ではないものを「全て」と書くことで、誤りの内容として文章を作ることは意外と簡単です。そんな理由から、「全て」「全く」と書かれているものは間違いの選択肢になっていることが多くなります。

逆に言うと、「全て」「全く」にあてはまるものは極めて特徴的=入試に良く出題されるということになります。いくつか例を挙げますと、

てんさい(ビート。砂糖の原料となる作物の一つ)は北海道が生産100%。
日本国憲法は一度も改正されたことがない。

などです。世の中、「絶対」なんてなかなかないですよね。
(「しゃかいかっ!」2013年7月27日)


写真使用料

お金大好き社会のテキストには数多くの写真資料が使われています。当然ながら、テキストで写真を使うには、使用料が必要です。実は、これが結構高い。写真一枚数万円するのです。たとえば、東京国立博物館の写真資料料はこちら
ここで厄介なのは学校の授業や入試問題として使う場合は使用料がかからないのです。

著作物が自由に使える場合(文化庁)
「学校教育の目的上必要と認められる限度で教科書に掲載することができる。ただし,著作者への通知と著作権者への一定の補償金の支払いが必要となる。同様の目的であれば,翻訳,編曲,変形,翻案もできる(著作権法第33条」
「入学試験や採用試験などの問題として著作物を複製すること,インターネット等を利用して試験を行う際には公衆送信することができる。ただし,著作権者に不当に経済的不利益を与えるおそれがある場合にはこの例外規定は適用されない。
 営利目的の模擬試験などのための複製,公衆送信の場合には,著作権者への補償金の支払いが必要となる。(著作権法第36条)」  

入試問題では、写真資料からの出題は必ずといっていいほどあります。当然塾側もテキストに写真資料を掲載します。ただ、それにはお金がかかります。進学塾は純粋な教育機関ではないからです。できるだけ多くの資料を載せたいと思いつつも、採算とのバランスを考えなくてはならない。多くの写真資料のあるテキストはそれだけで多くのお金と手間をかけている教材といえるでしょう。
(「しゃかいかっ!」2013年9月4日より)