「 2017年09月 」一覧

入試に出る歴史上の人物 「ペリー」

基本
ペリー1853年、浦賀(神奈川県)に来航し、日本に開国を求めたアメリカの軍人がペリーです。翌年の1854年に日米和親条約を結び、下田(静岡県)・函館(北海道)の2港を開港しました。1639年のポルトガル船の来航禁止から続いたいわゆる「鎖国」政策がで終了しました。

重要
ペリーの来航に慌てふためく幕府を皮肉った狂歌
「泰平の眠りをさます上喜撰 たった四はいで夜も眠れず」
が史料問題で大変よく出題されます。

応用
アメリカが日本に開国を求めた理由を問う問題は記述の定番です。中国との貿易船や太平洋で活動する捕鯨船が寄港できる港を確保する目的がありました。

発展
日米和親条約ののちに同様の条約をロシア・イギリス・オランダとも結んでいます。

ちなみに、ペリー来航といえば「黒船」とよく評されます。黒船と聞くと蒸気船を思い浮かべる人もいると思いますが、日本に来航した4隻のうち蒸気船は2隻で、その2隻も蒸気と帆走を併用した船です。ペリー来航の様子を描いた絵は教科書に必ず掲載されていて、実は帆走する船だったことを図版史料から読み取らせる問題も出題されます。

時代:江戸時代末期(19世紀半ば)


入試に出る歴史上の人物 「大塩平八郎」

重要
大阪1836年に天候不順などから天保の大ききんが起こりました。翌年、生活に苦しむ民衆を救済する目的で大阪で蜂起をしたのが大塩平八郎です。これを大塩(平八郎)の乱といいます。大塩平八郎は元幕府の役人であり、それが幕領である大阪で反乱をしたことは幕府に衝撃を与えました。

注意
大塩平八郎の乱を受けて江戸幕府が危機感を強め、水野忠邦の天保の改革(1841年)へとつながっていったという流れは歴史の並び替え問題の定番です。

読み:おおしおへいはちろう
時代:江戸時代後半(19世紀前半)


入試に出る歴史上の人物 「水野忠邦」

重要
小判江戸時代後期に天保の改革を行った老中水野忠邦です。水野忠邦は株仲間の解散を行い経済を統制しようとしましたが、かえって混乱を招き改革は失敗しました。

発展
天保の改革では他に、江戸などに仕事を求めて出てきた農民を農村に返す人返しを行いました。また、江戸・大阪の周辺を幕府の領土(幕領)としようとしましたが、反対にあい失敗しています(上知令)。

注意
1825年に定められた外国船打払令(異国船打払令)を、1840年におきたアヘン戦争に結果を受けてゆるめたときの老中が水野忠邦です。

読み:みずのただくに
時代:江戸時代後半(19世紀前半)


入試に出る歴史上の人物 「シーボルト」

標準
出島江戸時代後期に来日し、長崎・出島で鳴滝塾を開き学問などを教えた人物がシーボルトです。鳴滝塾で学んだ人物に蛮社の獄で処罰された蘭学者・高野長英がいます。

出島といえばオランダですが、実はシーボルトはドイツ人です。帰国時、日本地図を持ち出したことが問題になり、国外追放処分になっていますが、開国後処分が解かれ再来日しています。

時代:江戸時代後期(19世紀前半)




入試に出る歴史上の人物 「高野長英・渡辺崋山」

標準
帆船1825年外国船打払令(異国船打払令)が制定されたあとにおきたモリソン号事件を批判し処罰された蘭学者が渡辺崋山高野長英です。この出来事を蛮社の獄といいます。

モリソン号事件は、日本人漂流民をつれたアメリカ商船を日本が砲撃、撃退した事件です。高野長英は医師でもありシーボルトの鳴滝塾で学びました。渡辺崋山は田原藩(愛知県)の過労としても活躍した人物です。ただ、この2人を識別しないといけない問題は、出題されないのでまとめて覚えれば大丈夫です。

読み:たかのちょうえい・わたなべかざん
時代:江戸時代後半(19世紀前半)


中学入試プレイバック2017 「滝中」

 平安時代について述べた次の各文の正誤の組み合わせとして、正しいものをあとのア~エから1つ選び、記号で書きなさい。(2017年滝中改)
A 藤原氏は、自分たちの娘である天皇のきさきの周りに、教養や才能のある女性を集めた。
B 漢字を変形させたかな文字を用いることで、感情を書き表しやすくなった。
ア.A:正 B:正  イ.A:正 B:誤
ウ.A:誤 B:正  エ.A:誤 B:誤

クエスチョンマーク入試問題で複数の文について、その内容が正しいかどうかを問う問題はたいへんよく出題されます。意外とやっかいなのが、この問題のように全て正しい文で構成されているときです。誤っている文を見つける問題は、「この部分が正しくない」という特定の部分を把握すれば大丈夫です。それに対し、正しい文というのは「全ての部分が正しい」と認識できないと正しいと判断することができません。また、人間心理というものは不思議なもので、複数の文があればどれかは誤りだろうと思いがちです。そのため、なかなか全ての文が正しいという判断ができないのです。

なお、実際の問題では「平安時代」とは書かれておらず、「女流文学が栄えた」などのキーワードから平安時代と推測する問題になっています。

 ア


入試に出る歴史上の人物 「滝沢馬琴」

発展
本化政文化期に書かれた長編小説「南総里見八犬伝」の作者が滝沢馬琴(曲亭馬琴)です。

実は、滝沢(本姓)+馬琴(雅号)という言い方は正確ではない層ですが、中学校の教科書は滝沢馬琴と書かれているので、そちらの表記に今回は合わせました。

読み:たきざわばきん
時代:江戸時代後半(19世紀初め)


入試に出る歴史上の人物 「歌川広重(安藤広重)」

重要
東海道五十三次江戸時代後半の文化である化政文化の中心人物で、浮世絵東海道五十三次」で知られるのが歌川広重(安藤広重)です。

ときどき「歌川なのか安藤なのか」と生徒から質問される人物です。入試においては、安藤広重でも歌川広重でも正解になります。ただ、最近の教科書の表記は歌川広重がメインになっており、こちらで覚えたほうがよさそうです。ウィキペディアによると安藤は広重の本姓で「安藤広重」という表記は本来、不適切らしいです。

広重だけではありませんが、この時代の浮世絵はヨーロッパの画壇に大きな影響を与えました。印象派を代表する画家であるゴッホが広重の作品を模写した絵が残されています。中学入試で、浮世絵のエピソードからゴッホを答えさせる問題が出題されたことがあるので注意が必要です。

安藤広重と葛飾北斎は化政文化・浮世絵という共通点があるので区別して覚える必要があります。私が生徒には「東海道と富士山、どっちが書かれている範囲が広い?東海道だろ。範囲が広重」と言っています。

読み:うたがわひろしげ(あんどうひろしげ)
時代:江戸時代後半(19世紀初め)