「 2017年10月 」一覧

入試に出る歴史上の人物 「井伊直弼」

基本
彦根城1858年アメリカのハリスとの間で日米修好通商条約を結んだ大老井伊直弼です。朝廷の許可を得ず条約を結んだ幕府に対して批判が強まりました。井伊直弼は反対派を一斉に処罰しました。これを安政の大獄といいます。

重要
安政の大獄で処罰された人物に松下村塾を開いたことで知られる吉田松陰(長州藩)がいます。弾圧により反発を買った井伊直弼は水戸藩の浪士らに暗殺されました。これを桜田門外の変といいます。

大老は江戸幕府における臨時の最高職で、社会科において大老=井伊直弼といっていいでしょう。井伊直弼は漢字間違いが発生しやすい人物なので、気を付けて覚えましょう。
日米修好通商条約は入試において最重要テーマの1つで、条約の内容・その後への影響を理解しておく必要があります。

読み:いいなおすけ
時代:江戸時代末期(19世紀中ごろ)



中学入試プレイバック2017 「洛南高校附属中」

 次の表は日本の7地方区分における各地方から、1つずつ道県を取りあげ、それらの人口密度(2015年)・人口増加率(2014~15年)・産業別人口構成(2012年)を示したものです。表中のア~キは、青森県・沖縄県・神奈川県・岐阜県・島根県・北海道・三重県のいずれかです。三重県にあたるものを、ア~キの中から1つ選んで、記号で答えなさい。(2017年洛南高校附属中)

人口密度
(人/㎢)
人口増加率
(%)
第1次産業
(%)
第2次産業
(%)
第3次産業
(%)
3705 0.12 0.8 24.2 75.0
633 0.32 5.4 16.0 78.6
315 -0.48 4.5 32.3 63.2
192 -0.52 3.3 32.4 64.4
140 -1.07 13.2 20.9 65.9
104 -0.79 8.7 23.7 67.7
65 -0.59 6.0 18.3 75.7

三重県

今回からは関西地区の難関中の入試問題を取り上げます。首都圏の社会科の問題と、関西地区の社会科の問題は明らかに傾向が違います。一言でいうと、記述問題が多い首都圏に対して、難解な記号選択が多い関西という構図です。そんな難解な記号選択問題の1つが上の問題です。

さて、問題を見ていきましょう。まず、そもそも三重県を選ぶというのが厄介です。三重県というのは都道府県ごとの数値でいうとこれといった大きな特徴がないのです。面積(約5700㎢)・人口(約180万人)ともに中位で、野業・工業ともにまぁまぁ盛んというポジションです。つまり、ア~キからいきなり三重県を選ぶことは困難であるということになります。また、提示されているデータが人口・面積といったオーソドックスなデータより少しだけひねったところというのがまた厄介です。

人口密度は人口÷面積で計算されます。人口密度が高いということは人口が多い、もしくは面積が狭いということです。この段階で、人口密度の数値が高かったり低かったりするア・イ・キは三重県ではありません。なお、アが神奈川県、イが沖縄県、キが北海道です。ここまでは割と簡単です。

次に、人口増加率を見ます。人口増加率のマイナスが大きい都道府県は過疎が進んでいる都道府県です。今回選ぶ都道府県の中で、青森県・島根県の東北・山陰は過疎化が進んでいるといえるので、オ・カを外します。オが青森県、カが島根県です。

残ったのはウ・エ、そして三重県と岐阜県です。正直なところ過去問題を演習していてここまで考えられたら立派です。それぐらい難しい。
さて、ウ・エの違いですが人口密度ですね。ここで、頭に思い浮かぶと嬉しいのが岐阜県は面積が広い(約10000㎢)ということです。都道府県の面積を理解するときに1万㎢をこえる都道府県は広い都道府県として覚えておくといいしょう。そうすると、人口密度が低いエが面積の広い岐阜県と考えてウが三重県ということになります。ちなみに、岐阜県の人口は約200万人で三重県とそれほど変わらず、面積の違いが人口密度の違いに直結します。

 ウ


衆議院選挙翌日の新聞一面は入試に出る

10月22日に衆議院選挙が行われます。衆議院選挙が行われてから30日以内に特別国会が開催され新たに内閣総理大臣が指名されます。もちろん、安倍晋三首相がそのまま再任される場合もあります。

新聞いろいろ考えると、ちょうど政治が落ち着くころに各学校は入試問題を作成すると思うんですよね。年内の出来事であれば、入試で出題されているなというイメージがあります。衆議院選挙というのは、日常社会における一大イベントですから、当然入試時事問題でも重要なテーマです。

ただし、今の段階では選挙の結果はわかりませんし、政治の世界は複雑なため思わぬ動きがある可能性もあります。今の段階では受験を意識して出来事を「覚える」必要はありません。ですが、「見ておく」必要はあります。時事問題に対応する最大の方法は、普段からいろいろなことに興味を持つことです。それがなく、ただ覚えるというのはとても難しいことです。

タイトルの「衆議院選挙翌日の新聞一面は入試に出る」というのは、そのままの意味です。過去問題集を演習していて新聞記事が資料として出題されていた場合は、そこそこの確率で今回も資料として使われると思っていいでしょう。別に、それを見ておかないと不利になることはありませんが、見ておいたほうがプラスです。新聞はいくつかありますが、だいたい学校ごとに資料に使う新聞も決まっているので、過去問題を見て確認しておきましょう。

当然ながら、公職選挙法といった選挙に関するキーワードは出題される可能性が高くなります。重点的な学習が必要です。


字が汚くて、学力の高い女子はいない

長く進学塾講師をしていると当たり前ですが数多くの生徒を見てきました。数多くの生徒を見てきたということは、数多くの生徒の答案を見てきたという意味でもあります。今回は「字のきれいと学力の関係」について書きたいと思います。

「字のきれいと学力の関係」について私の経験から言えることは

「字が汚くて学力の高い男子は山ほどいるが、字が汚くて学力が高い女子はいない」

ということです。保護者(主に母親)がいつも心配するほど字が汚いけど、テストでは点数を取る男子は毎年必ずいるんですよね。むしろ、男子であまりにきれいな字を書く生徒は学力的には意外と苦労をしていることも多いです。ですが、不思議なことに女子は違います。字が汚くて学力の高い女子は見たことがないです。学力の高い女子は皆不思議ときちんとした字を書きます。

学力のある男子で「読めればいいじゃん」と思う生徒は多くいるが、女子ではそれが少ないということなのでしょう。男子に比べて女子のほうが周りや自分自身が自分をどう見ているのかを意識からではないかと思っています。

また、字はとてもきれいなのに学力はそれほどでもないという女子もたくさん見てきました。字がきれいだけど学力はそれほどでもない女子に共通することは、ずばり書くのが遅いということです。

鉛筆
実は、字がきれいであることと学力はそれほど高い関係にはないのです。字をきれいに書けるかというのは、あくまでそれそのものの技術にすぎません。テストで点数を取るということにおいて重要のはむしろ字を速く書けるかです。字を速く書けるということは問題への集中力が高く、素早く思考しアウトプットを行っている証拠です。また、次の作業へ進むのが速い結果限られた時間で多くの作業・思考ができます。学力が高く字が汚い生徒は、頭の回転速度に字の書く速度が追い付いていないのではないかと思っています。思考を一生懸命した結果字が汚くなってしまうのであり、字をきれいに書くことをあまりに求めてはその生徒の長所を失うことになりがちです。男女に共通することですが、字が多少汚くてもどんどん答案やノートを書いていった結果、そうなっているのならそれほど心配することはないと思います。

私は生徒指導をするとき、漢字のきれいさはそれほど求めていません。例外は数字です。計算の途中式の数字を雑に書くことは、読み間違いを誘発し計算ミスに直結します。数字の見間違いで間違えてそれまでの苦労が水の泡になってはもったいないので、そこはいつも厳しく指摘しますね。それに気をつけなければならない文字の数も、文字通り数少ないですしね。

 


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