「 2018年01月 」一覧

入試に出る歴史上の人物 「ムハンマド」

重要
コーラン7世紀に中東のアラビア半島でイスラム教をひらいたのがムハンマド(マホメット)です。ムハンマドが言ったことなどを弟子たちがまとめたイスラム教の聖典がコーランです。ムハンマドが直接コーランを書いたわけではないのは注意が必要です。

高校入試では、ムハンマドが日本の歴史ではどの時代の人物かを問う問題が良く出題されます。聖徳太子・中大兄皇子といった飛鳥時代前半と覚えておきましょう。

最近の入試ではイスラム教関連の出題は多く、豚肉を食べない、断食月がある、サウジアラビアにある聖地メッカに対して1日5回礼拝するといった知識も良く出題されます。

時代:7世紀


予習シリーズ社会解説「4年上第2回 安全を守る」

この単元の書き出しではこう書かれています。

火事に気づいたら、119番に電話をします。

消防車「そんなの常識だろ」と思うかもしれませんが、今の子どもたちにとってはスマホは身近なものですが、電話は身近なものではありません。小学生中学年の子どもが自分で電話番号を押して、電話をかける経験はそれほどなく、119番を知らない生徒もかなりいます

正直なところ、この単元で重要語句(太字)になっている語句は消防隊員・消防車・火災報知器と入試で出題されるような単元ではありません。また、大体の小学校では社会見学で消防署にいっています。ですので、生徒との対話を中心に語句の暗記だけにならないように注意をしています。

交通事故に関して毎年話をするのは、歩行者にとって夕方は危ないという話です。

薄暮時間帯における交通事故防止
薄暮時間帯は、例年、交通死亡事故が多く発生しています。この時間帯は、周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなるためです。(警察庁)

日没時刻と重なる17時台から19時台というのは、まさに子どもたちが通塾をする時間です。通塾時の事故はあってはならないことなので、こういった機会に必ず注意をするようにしています。夕方はみんな早く仕事を終わらせたいからなのか、朝や昼と比べて路上で見ていて運転が少し荒いです。

日本は地震をはじめとした自然災害の非常に多い国です。そのため、入試でも災害関連の出題はよく出題されます。この単元では、子どもたちにもできる災害対策として、災害が起きたときに家族と連絡できる方法や集まる避難場所を家族から聞いておくようにする話をします。また、災害用伝言ダイヤル(171番)についても触れます。171番はすぐ忘れるので、いつも入試直前の6年生にもう一度確認しますね。こういう日常的な覚えれば済む問題を取り逃すのは精神的に痛いからです。

あと、予習シリーズで載っていないこととして「災害に備えて布団やベッドの近くに置いておいたほうがいいもの」を質問をします。授業の中で考えさせる時間ですね。懐中電灯はわりとすぐ出てきますが、スリッパ(サンダル)やホイッスルは出てこないですね。ちなみに、スリッパは足元が散乱しているところを歩いて怪我をしないためのもので、ホイッスルは家の下敷きになったときに人がいることを周りに知らせるためのものです。


入試に出る歴史上の人物 「イエス・キリスト」

重要
イエス1世紀、パレスチナ周辺で「神は苦しんでいる者を救う」と説き、キリスト教を開いたのがイエス・キリストです。イエスの教えを弟子たちがまとめたものが「新約聖書」です。
キリスト教は迫害を受けながらも、4世紀にはローマ帝国で公認されヨーロッパ世界に広まりました。

時代:1世紀



中学入試プレイバック2018 「南山中学女子部」


核軍縮にむけて過去に行われてきたものをざっとあげるだけでもこれだけあります。

1963年部分的核実験停止条約
大気圏・水中・宇宙空間での核実験を禁止する条約。(停止の部分は禁止と書かれているものもありますが、今回は学校教科書の表記に合わせました)

1968年核拡散防止条約(NPT)
核保有国が核兵器を持たない国に核兵器やその技術を提供することを禁じた条約。また、核兵器を保有していない国が核実験をすることを禁じた。

1987年米ソ中距離核戦力(INF)全廃条約
1991年米ソ戦略兵器削減条約(START)
アメリカとソ連の間で結ばれた核削減に関する条約。

1996年包括的核実験禁止条約(CTBT)
全ての爆発を伴う核実験を禁止する条約。

受験生にとっては、きちんと区別をして覚えるのがなかなかしんどい用語が並んでいます。そこに、2017年に核兵器の廃絶を求める核兵器禁止条約がさらに加わったわけです。

核兵器禁止条約を推進した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞したこともあって、今年の入試の一大トピックであることは間違いありません。ただ、現状ではCTBTでさえアメリカなどの核保有国が参加しておらず未発効なんですよね。核廃絶にむけて人類が努力することはとても意義のあることですが、核兵器禁止条約もこのまま棚ざらしになって受験的には何年後には影の薄い存在になっていそうな気がします。

さて、今回取り上げた問題の答えですが、悪意のある答えを用意すると「同盟国で核兵器を保有しているアメリカに配慮したから」になります。
しかし、日本はCTBTには参加しており、全てにおいてアメリカの機嫌をうかがってこともを進めているわけではありません。「北朝鮮が核開発を進めており、日本を守るためにはアメリカの核戦力が必要で、アメリカとの関係を重視したから」といった答えぐらいが妥当でしょうか。

別に日本政府が核廃絶に熱心ではない訳ではないんですよね。核保有国が参加していない状態で、核廃絶だけを求めるのは核保有国と非保有国の対立を深めるだけという意見もあります。
下に答えを書きましたが、実際のところ解答のパターンはいくつかありそうで、後日発売される過去問題集ごとに違う答えが出てきそうな問題です。

答:核廃絶を訴えるだけでは、核兵器を保有している国の核兵器をなくすことは難しく保有国と強調して取り組む必要があると考えているから。


中学入試プレイバック2018 「ラ・サール中学」

入試問題というのは、その年に入学するであろう生徒たちに出来てほしい、もしくは知っていてほしい知識を問うものだと思っています。同時に、入試問題というのは出題されてから数年間、過去出題された問題としてその学校を志望する生徒が演習する問題でもあります。
そこが、入試問題で時事問題を出題する難しさだと思うんですよね。今年のラ・サール中の問題でいうとプレミアムフライデーを出題するのは個人的にイマイチですね。今の段階でも、すでに死語に近づいているプレミアムフライデーについて、2,3年後の受験生が「これ何?」と質問し「あぁ、これはもういらない知識」とこちらが答える姿が目に浮かぶんですよ。ラ・サール中レベルでプレミアムフライデーを出すなら、出題形式を逆にして目的や狙いを記述させるような問題で出題してほしかったです。

ロヒンギャについては、どこか出すかなぁ、でも小学生にはちょっと難しいよなぁと思っていました。授業ではミャンマーと国家指導者であるアウンサンスーチーについては触れ、その時にロヒンギャの名前は出したものの入試で出題された場合、私が受け持っている生徒が書けるかどうかは怪しいです。でも、1つ出題された以上、高校入試を含め他の学校の入試で出題される可能性は十分にあります。残りの入試で十分に注意が必要な語句といえるでしょう。

答:問1 プレミアムフライデー 問2 ミャンマー・ロヒンギャ


予習シリーズ社会解説 「6年上第1回 日本国憲法の三大原則」

予習シリーズでは6年生に入ると公民単元からスタートします。歴史ではウキウキで授業を受けていた男子生徒が公民になって内容の難しさに苦戦するのは毎年の定番です。

ただし、中学入試という点でいうと公民は点数のとりどころといえます。なぜかというと、公民単元は難しい問題がつくりにくく基本的な内容が出題されるからです。地理・歴史であれば、単元を横断して問題を作成することができますし、それが当たり前です。地理では日本各地の産業や気候など地理全般から出題されますし、歴史なら古代・中世・近代にまたがる問題が出題されたりします。それに比べると、公民は日本国憲法や三権分立など問題のバリエーションは限られます。それだけ、取りこぼしが許されないとも言えます。

日本国憲法については、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の三大原則はもちろんですが、公布日が1946年11月3日で、施行日が1947年5月3日というのも重要です。それぞれ、文化の日憲法記念日になっていることは必ず触れます。小学生の学習指導要領社会6年生には

「政治の働きと国民生活との関係を具体的に指導する際には,各々の国民の祝日に関心をもち,その意義を考えさせるよう配慮すること。」

とあります。祝日の中で最も出題されるのがこの2つです。

日本国憲法2019年に現在の天皇が退位され、新しい天皇が即位されます。当然、これに関連して天皇に関する出題は増加することが予想されます。その中でも、天皇の国事行為は狙われやすい内容です。予習シリーズ第1回では天皇の国事行為が列記されていますが、第1回では細部には振れないようにしています。第2・3回の国会や内閣の話を踏まえたうえで話をしたほうがスムーズだからです。

第1回の最大のポイントは何といっても平和主義でしょう。

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

太字にしたところが入試で出題される可能性がある部分です。生徒から、戦争と武力はどう違うのかを聞かれることがあるので、その時は「武力の行使というのは実際に戦わなくても軍隊の力を使って相手の国に言うことをきかせることや、満州事変のように戦争ではないけど軍隊を動かすことがあるからそれを含むんだよ」という話をします。ちなみに、この違いを聞ける生徒は授業に対して能動的な生徒で好ましい行動です。
ここで必ず伝えるのが憲法の条文が出題されるとき別解はなく、ほぼ漢字指定ということです。6年生ともなると、いよいよ教科書で漢字で書かれているものは漢字で答える姿勢が求められます。

基本的人権はもちろん覚えなくてはいけない内容ですが、高校受験と比べると意外と出題頻度が少ない印象です。自由権や平等権の話をするときに、よく使うのが江戸時代との比較です。江戸時代は幕府の批判をしたら処罰されます(表現の自由)し、キリスト教は禁止されていました(信教の自由)。武士にのみ苗字帯刀が許されていた(法の下の平等)ことを比較させると割と生徒たちは納得しますね。

公民全体にいえることですが、どうしても用語が難しくなりがちなので漢字から意味を伝えたり、具体例を出して理解をさせることが必要ですね。


予習シリーズ社会解説 「5年上第1回 日本の水産業」

四谷大塚が実施している週テストで理科・社会が追加されるのは5年生(4年生2月)からです。つまり、本格的な社会の学習のスタートはここからといえるでしょう。実際、5年生から社会を受講する生徒や、そもそも5年生から受験勉強を始める生徒も多くいます。

漁船5年生の第1回の授業はタイトルの通り水産業なのですが、ここで注意しなければならないことは、日本の地形や農業の学習は4年生でいったん終わっているということです。重要なことなので、事あるごとに言っていきますが中学受験のカリキュラムというのは繰り返し学習していくシステムになっています。5年生から社会の学習を始められた場合、それ以前の内容はいずれ復習する機会は必ずありますので、まずはその週の学習に専念しましょう

日本の周囲は日本海や太平洋という海に囲まれ、日本海流(黒潮)といった海流が流れる世界的な漁場が広がっています。授業でこの説明をするとき、日本地図を板書(黒板やホワイトボードに書くこと)して、図で説明します。授業のテクニックの1つなんですが、毎年この時の日本地図を思いっきり適当に描きます。なんなら本州と北海道しか描かないぐらいです。そうすると生徒から「先生、雑~」といった声が出るので、その隣にサラサラと格段に精度の高い日本地図を描いて「必要に応じてこういう地図を描くけど、今回は必要ないからね~」と言ってあげます。自然に生徒をこちらにひきつける技術の1つです。社会科教師にとってきれいな日本地図をサラッと書けるかは大切なことです。

漁業の種類別の漁獲量のグラフは入試の定番の1つです。グラフをみて沿岸漁業・沖合漁業・遠洋漁業の区別をつけられるようにならなくてはなりません。また、1970年代に石油危機と排他的経済水域が設定されたため遠洋漁業が衰えたことも必ず覚えておきたいことです。

かきや真珠などの養殖もとても重要な内容ですが、どこでどの養殖がさかんかどうかを細かく触れるかはクラス設定次第です。上位クラスだったり、4年生から受講している生徒が大半のクラスなら話しますし、そうではないなら軽く触れるのみにし、総合回での学習ポイントにしています。

予習シリーズでは魚付林の話が出ていますが、この話は必ず触れます。社会を単なる暗記科目ではなく、「なぜ?」と考えさせる内容として重要であり入試でも出題される内容だからです。


予習シリーズ社会解説 「4年上第1回 昔の道具・今の道具」

今回から四谷大塚が発行している中学受験向け教材「予習シリーズ」の解説をしていきます。
解説のポイントとしていくところは「塾講師が説明するにあたってどこを重視するか」ということです。

そもそも、社会科の場合4年生から学習を始める生徒が非常に多いのが特徴です。学校でも、社会の授業は3年生からしか始まりません。まず、私が初回の授業にあたって心がけるのは楽しく授業をすることです。表情や動作を使って生徒の興味をこちらにひきつけ、社会科に拒絶反応が起きないようにすることが重要です。

保護者の方が気を付けないといけないことは4年生の段階で社会の勉強ばかりしすぎないことです。実のところ、4年生の社会はそれほど学習することは多くありません。テストの問題もそれほどひねった内容が出題されるわけではなく、たくさん勉強をすればある程度点数が取れます。ですが、中学受験において合否を分ける科目は算国、特に算数です。算数の勉強をおろそかにして、社会の勉強ばかりしてはいけません。ただし、成績が伸び悩んでいる生徒の場合、まずは社会の点数を上げてリズムを作っていくこともあります。そのあたりは、ケースバイケースです。

洗濯板さて、第1回の内容ですが、いろりや電磁調理器といった生活に身近な道具がでてきます。実のところ、この単元が入試に出題されることはほぼありません。予習シリーズを見ていただければわかるのですが、大人にとっては当たり前の話が書かれているだけの単元です。
ところが、子どもたちにとってはそれが当たり前とは限らないのです。電気洗濯機の話で脱水について書かれていますが、脱水と聞いてなんとなく分かる生徒とそうではない生徒がいます。このあたり、それまで生活の中でどのようなものに接してきたかがはっきり出ます。将来的に成績の良い生徒は、そういった日常生活での体験が豊富な生徒が多いです

また、この単元の内容は国語の物語文で登場人物が当たり前の行動としてやっていることが意外と書かれています。国語の物語文では昔の話がよくでてきますので、そこで書かれている内容に少しでもイメージが湧けるように話をしていきますね。


中学入試プレイバック2018 「渋谷教育学園幕張中学その2」

渋谷教育学園幕張中の問題でやっぱりもう一問紹介したくなりました。


A版・B版というのは紙のサイズですね。A版はもともとドイツの規格でA4が一般的によく使われます。B版は美濃紙をもとにつくられた日本国内の規格です。A3→A4と数字が1つ大きくなると面積が半分になります。つまり、A3を半分折りするとA4です。
現在、国際的な規格はA版が使われています。ただ、塾業界ではB版の根強い人気があり、テストの問題用紙などにB4がよく使われています。問題を冊子にして配付するときはA3を2つ折りにして問題を作りますが、そうではないときはB4の出番が多いです。縦長にして使う場合もありますし、横長にして2段組にすることもあります。テストでは、複数の問題用紙を行ったり来たりするのはあまり好まれません。そのため、割合大きいサイズであるB4が好まれます。ちなみに、A3だと大きすぎるんです。

ここで声を大にして言いたいことがあります。それは「学校の定期テストは書式を学校ごとでいいから統一してくれ」ということです。塾では、学校の定期テストをコピー(もしくはデータ)保存して、先々の指導に役立てています。昔は、過去問を生徒にコピーしてやらせたものですが、現在では著作権のこともありほとんど行われていません。
コピーの時に苦労するのが、科目ごとに用紙のサイズがバラバラだということです。数学はB4、社会はA3を半分折り、英語はA4だったりすることはざらにあります。そうするとデータを取るときにサイズを調整するのがとても面倒くさいんです。生徒は生徒でテストをファイリングするときにサイズがバラバラなので、すぐにぐちゃぐちゃになってしまいます。科目によって紙質が違うこともあり、学校も印刷するときに手間じゃないかなと思っています。学校の先生の長時間労働が問題になっていますが、仕事の効率化が図れていないんだろうなというのをこういったところから感じてしまいます。

答 文書の保存や整理が便利である。


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