「 2018年03月13日 」一覧

予習シリーズ社会解説 「6年上第6回 日本の産業」

予習シリーズ6年上では第5回まで、いわゆる公民単元を学習してきました。つまり、全て新しい単元を学習していたことになります。この第6回からは新しい内容を取り入れつつも、4,5年生で学習した内容を復習する単元が織り込まれています。この第6回では日本の産業、具体的には農業・林業・水産業・工業・資源の復習をします。

ところで、この6年上から予習シリーズの構成が少し変わっています。まず、説明のページが増加しています。そして、要点チェックが練習問題というやや実戦形式の問題演習になりました。また、サブテキストである実力完成問題集の「まとめてみよう」がサブノート形式の穴うめから一問一答形式の知識確認になっています。
これは個人的意見ですが、この「まとめてみよう」一問一答に力を入れすぎるとドツボにはまります。あくまで知識の確認用であってここで全部覚えようというものではありません。無理をして全部覚えようとすると膨大な時間がかかりますし、実際の問題でそれほど一問一答が出題されるわけでもありません。

この単元を始めると、特に6年生から中学受験の勉強を始めた保護者の方から「量が多すぎて覚えられず困っています」と相談を受けることがあります。こんな直截的な表現はしませんが「1回で覚えきるのは無理です」。先ほど挙げた単元は一度目の学習したときには約半年をかけて学習している単元です。6年から始めていきなりできるわけありません。ここはこらえて1つずつ追いかけていくしかないです。

 正直なところ、一個一個説明するとどれだけ時間があっても足りない単元です。その中で、少し厚めに解説をする分野があります。それは、林業です。林業は4年生の後半で学習してからはなかなかまとまって説明する機会が少ない単元です。今回の単元で書かれていることはもちろん、「植林→下草がり→枝打ち→間伐→伐採」の流れも話します。また、森林が手入れされないことにより発生する問題についても話しておきますね。最近の入試では資源・エネルギー単元の出題が増えており、木材は立派な資源であることを忘れてはいけません。

あと、こういったまとめ単元では授業のすべてを説明に費やさず問題演習解説をできるかぎり入れるようにしています。「演習は宿題で丸付けまでしてくるよう」と指示する人も多いのですが、私は子どもたちが自分できちんと丸付けをしたうえで、解説を読んで理解する手順をふめるという性善説に立っていません。それができない生徒は残れないような最上位クラスはともかく、それ以外のクラスでは確実に問題の解説をして解法の確認をすべきと考えています。


予習シリーズ社会解説 「5年上第6回 これまでの工業・これからの工業」

3回続いた工業シリーズの最終回になります。日本の工業の現在、公害、伝統工業とややごった煮のような単元です。

予習シリーズでは電子部品を作る工場の分布の地図が掲載されています。ここまでで、自動車、製鉄所、石油化学コンビナート、セメント、製紙パルプの各工場が分布している場所を示した地図がでてきました。電子工業の工場の分布の特徴は「特徴がないこと」です。全国に割とまんべんなく散らばっていて、臨海部にも内陸部にあります。特徴がないことが特徴と言えるでしょう。
もちろん、実際には輸送に便利な高速道路のインターチェンジや空港の近くに電子工業の工場があるという特徴はあるのですが日本全図ではわかりませんからね。ちなみに、電子工業の工場がある場所とその理由は記述で出題されます。

大工場と中小工場を比較したグラフは定番グラフの1つです。1パーセントしかない大工場が生産額全体の半分を占めているのが、ポイントでしょう。あと、中小工場は300人未満という人数も注意が必要です。
予習シリーズには載っていませんが、個人的には中小工場の自主廃業が入試で出題される気がしています。事業としては成立しているものの、後継者がいないため中小工場が廃業している問題です。黒板を使っている塾が愛用していた羽衣チョークが廃業したのもこの問題が一因です(もちろん、チョーク市場の問題もあるのですが)。この記事を書くために羽衣チョークでなんとなく検索したらアマゾンですごい値段がついていてびっくりしました。

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ちなみに羽衣チョークのブランドは韓国の愛好家が引き継ぎ、新たに生産されています。

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 話がそれました。次の話に行きます。

四大公害病は過去の話ですが、環境問題が重要視される現代でも出題されるテーマです。公害病の名前、場所(川がある場合は川の名前も)、原因物質を抑えておきましょう。
高速道路 公害で多いものは大気汚染・騒音です。いつもここでは、「大気汚染と騒音が発生する工場以外の場所を答えよ」という質問をします。正解は「道路」です。だから、街中を走る高速道路の横の壁が高くなっていて騒音が外に出ないようにしている話をすると生徒は納得します。

伝統工業を教えるときに問題になるのが「どこまで教えるか」です。日本には経済産業省から伝統的工芸品として認められているものが200以上あります。予習シリーズ第6回に掲載されている分だけでも30近くあります。一回の授業で説明する量ではありません。
ここで、最低限覚えておきたいのは伝統工芸品のジャンルごとに特に有名なものです。具体的には
①漆器…輪島塗(石川県)
②陶磁器…有田焼(佐賀県)、清水焼(京都府)
③織物…西陣織(京都県)
④和紙…土佐和紙(高知県)
⑤その他…南部鉄器(岩手県)
このあたりです。最低限ここまでは、この単元のうちに覚えてしまいたいですね。