「 2018年05月 」一覧

予習シリーズ社会解説 「5年上第14回 中部地方」

地方別地理、最大の山場である中部地方の登場です。中部地方は中央に日本アルプス(飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈)があり、そこから流れる多くの川があり、それによって形成される盆地・平野が広がっています。これらの地形と産業を重ねて覚えるのが基本になります。

越後平野…信濃川・米の単作地帯・コシヒカリ・暗きょ排水
長野盆地…りんご・ぶどう
野辺山原…高原野菜(レタス)
甲府盆地…ぶどう・もも・扇状地・富士川(三大急流)
牧ノ原…茶
渥美半島…豊川用水・電照菊
濃尾平野…輪中・木曽川・愛知用水・知多半島

と、もりだくさんでこれだけで問題がつくれるレベルですね。

中部地方と言えば、中京工業地帯に代表される工業が盛んな地域でもあります。ここでは航空機産業について触れておきたいです。この地域では、かつて零戦など戦闘機の開発が行われていました。現在、愛知県では初の国産ジェットであるMRJを開発しています。

長野県諏訪湖周辺の精密機械工業も初登場ですね。かつては、製糸業がさかんで多くの製糸工場と桑畑がありました。豊富な水と澄んだ空気が精密機械工業に適しており、諏訪周辺は「東洋のスイス」と評されました。製糸業→精密機械工業→電子工業の移り変わりは日本の工業の変化そのものでもあるので、押さえておきたいポイントです。

中部地方の世界遺産は白川郷・五箇山の合掌造り集落1つということもあり、大きなポイントになりません。ただ、合掌造り集落は岐阜県と富山県にまたがっていることは注意すべきです。どうしても、白川郷に目が行きがちで、五箇山の存在が忘れられがちでそういったところが狙われます。

ややマニアックですが、交通では中央自動車道を触れておきたいです。ポイントはそのルートですね。東京を出て神奈川県をかすめて山梨→長野→岐阜→愛知というルートを通ります。いわゆる旧中山道です。
あと、上越新幹線関越自動車道は他の高速道路や新幹線と比べると覚えにくいので意識して覚えるさせるようにしたほうがいいですね。


予習シリーズ社会解説 「4年上第14回 雨の少ない地方のくらし」

日本で一番狭い都道府県である香川県が登場する回です。讃岐うどんは知っていても、香川県は知らない生徒が多いのでまずはそこからですね。県庁所在地の高松市はここで覚えてしまいたいです。なぜなら、中国・四国地方の県名と県庁所在地の違う都市が、高松市の他が松江市(島根県)、松山市(愛媛県)と覚えにくいからです。1つでも確実にこれだと言い切れるものを作っておくと後が楽です。

予習シリーズには瀬戸内地方の断面図があり、季節風と地形が瀬戸内に与える影響が説明されています。ここで、大事なのは前の回で説明した高知県と内容がつながっていることを生徒が認識することです。ここを別のことだと思ってしまうと覚えることが多くなってしまいますし、応用が利かなくなります。

讃岐平野は雨が少ないので昔はため池をつくり水を蓄えていたが、現在は隣の徳島県の吉野川から水をひく香川用水ができたというのは入試の定番ですね。香川用水と吉野川はセットで登場することが多いので、吉野川は香川県を流れる川と勘違いすることが多いので気を付けましょう。ちなみに、最近の入試ではため池の代表格である満濃池と高知県の早明浦ダムを聞く問題はほとんど出ません。
吉野川は「四国三郎」という別名があります。男の子の名前が付いた川は洪水の多い暴れん坊な川という知識は記述問題で聞かれますね。ちなみに他には
利根川…坂東太郎
筑紫川…筑紫次郎
があります。

かつて瀬戸内では塩田がおおくあり、塩づくりが盛んだったことが予習シリーズに掲載されています。この話は5年生になると使われなくなった塩田を工業用地として使うようになり瀬戸内工業地域へと発展していったという知識につながります。
現在の日本の塩の自給率は10%強と低くなっていますが、食用の塩はほぼ自給できます。輸入している塩の大半は工業用として使われており、メキシコやオーストラリアから輸入しているそうです(「塩百科」より)


入試に出る歴史上の人物 「東郷平八郎」

重要
1904年に起きた日露戦争の最大の海戦とされる日本海海戦で日本軍を勝利に導いた軍人が東郷平八郎です。

東郷平八郎は現行の学習指導要領では、小学校教科書に掲載する人物の1人とされています。一時は、入試でもよく出題されましたが、もともと教科書に載ったり載っていなかったりするラインの人物だったこともあり、最近はそれほど入試で出題されてはいません。

読み:とうごうへいはちろう
時代:明治時代後半(20世紀初め)



西の神戸、東の横浜

2年ほど前ですが、名古屋市が国内主要都市の魅力度を調査した結果名古屋市が最下位だったことを公表し、話題になりました。この調査で比較対象になったのは、名古屋市のほかに札幌市・東京23区・横浜市・京都市・大阪市・神戸市・福岡市と名だたる観光都市ばかりだったので、産業都市である名古屋市は不利な調査でもあったのですが。

この調査に触発されて、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が全ての政令指定都市と東京都市部で行ったアンケート調査が面白かったので今回はそれを紹介したいと思います。このアンケート自体は1年前に行われたもので、発表直後に見て以来ずっと紹介したかったんですよ。

アンケート結果の概要にもあるのですが、福岡市在住の人たちの自己肯定感がとにかく高い。政令指定都市+東京都市部で魅力を感じる都市を3つ挙げる質問で、実に94%の人が自分の街、福岡市を挙げています。項目ごとの評価を見ても「住む」「働く」「子育て」「遊ぶ」「学ぶ」「多様性」ありとあらゆる項目で福岡市が上位に来ています。
福岡市が国勢調査で人口100万人を突破したのが、1975年。それ以降も人口は増え続け現在約153万人と、政令指定都市の中ではトップの人口増加率を誇っています。勢いのあるアジアとの玄関口というのも福岡市の強みなんでしょう。
せっかくなので、「現在お住まいの都市を含む21都市の中で最も魅力的に感じる都市を3つ選んでください」という質問の結果を表にしてみました。それぞれの都市の下にある数値が自分の都市を魅力的と入れた人の割合で、矢印の先がそれ以外の都市で割合が最も高かった都市とその数値です。
福岡は先ほど挙げた通りなんですが、横浜市と神戸市が高い。周囲の都市からの人気が東京や大阪よりも断然上なんですよね。それぞれの都市でどんなイメージがあるかキーワードで回答してもらった質問があるのですが、この2つの都市は違います。たいていの都市では、「便利」「ほどほど(東京都市部の22%の人が自分の街をほどほどと評しているのですが、東京の何がほどほどなのか意味が分からないです)」が上位に来る中、横浜・神戸は「おしゃれ」が上位に来るんですよ。さらにいうと、「ハイセンス」と選んでいる人が神戸で34%、横浜で26%もいる(ちなみにこの質問でハイセンスを選んでいる人が1割を超えているのは、この2都市だけ)。すごいです。なかなか自分の街を「おしゃれ」で「ハイセンス」と言えないです。そして、周りの都市もそれを認めているんですよね。
ちなみに、京都市は「伝統的」で「日本らしく」「落ち着きがある」といういかにも京都らしい結果が出ています。
上の表をつくりながらびっくりしたのが大阪市の不人気。魅力を感じる都市のアンケート結果は上位5位までがそれぞれの都市ごとに掲載されているのですが、堺市の3位に大阪市が入っているだけで他はランク外。近隣の大都市である京都と神戸は互いに認め合っているのに、大阪だけのけものという残酷な結果がでていました。ちなみにそんな大阪は自分の都市を「エネルギッシュ」で「カオス」だと思っています。
なお、この調査のきっかけになった名古屋市は「ほどほどに便利」だが「保守的で地味」という結果でした。
政令指定都市の中で圧倒的に切ないのが北九州市。魅力を感じる都市で自分の都市よりも他の都市を上にあげたのは北九州と相模原だけです(相模原は仕方ない)。北九州のイメージは「ほどほど」で「便利」。ここまでは、他の都市とそれほど変わらないのですが、「レトロ・ノスタルジー」ときて「停滞」「地味」「寂れている」…。福岡市が人口を増加させている裏で、かつては百万都市だった北九州市の現在の人口はじりじり減少し、2015年で96万人。その結果がストレートに出ています。
がんばれ北九州市。

野球場・ソフトボール場の多い都道府県


久しぶりに都道府県シリーズです。今回は野球場とソフトボール場という、ちょっと入試には出なさそうなデータを引っ張り出してみました。日本には6279(2011年時点)の野球場・ソフトボール場があります。上位は次の通りです。

都道府県名
1位 北海道 571
2位 東京都 570
3位 埼玉県 388
4位 愛知県 344
5位 千葉県 274

以下、栃木・茨城までが200以上あります。ちなみに一番少ないのは高知県で24です。
正直なところ、ここまで面白みのないデータになるとは思いませんでした。あの狭い東京都のどこに500ものスタジアムがあるのかなかなか想像できません。
データを見ると分かるのですが、野球場の数は明らかに西低東高です。なんとなく、甲子園(兵庫県、137)があるので西日本でもっと多いと思ったのですが、意外とそうでもなかったなというのが感想です。
高知県の最下位も意外です。かつてはプロ野球のキャンプも多く行われた地域なのでもっとあると思っていました。ちなみに、現在プロ野球に限らず多くのスポーツが冬にトレーニングを行う沖縄の数値は42でした。


予習シリーズ社会解説 「6年上第12回 くらしと経済(2)」

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

新品価格
¥821から
(2018/5/22 10:04時点)

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

新品価格
¥907から
(2018/5/22 10:04時点)

今話題になっている著書ですが、少子高齢化とともに始まる人口減少社会は避けられない現状です。この回では、小学生にわかる範囲でその課題と対策について学習します。まず、子どもたちは「5年生第9回」で過疎・過密を学習したときに人口減少などについて、学習をしています。ですので、事象についてはある程度知っているものとして授業を進めます。

少子化がなぜ起きているかというのはデリケートな問題なので、気を付けて話す必要がありますね。予習シリーズでは理由の一つとして「結婚しない人が増えてきた」が挙げられています。しかし、「しない」のではなく「できない」のではないかとか、(授業では触れませんが)LGBTの問題とか、安易に脇にそれるとドツボにはまりそうです。
少子化対策と言えば子育てと仕事の両立になります。ここでは、予習シリーズに載っていないものの待機児童問題について触れます。待機児童とは保育所に入りたいが定員に空きがなく入ることができない児童のことです。
少子化対策は記述問題で狙われやすいところですが、できるだけ子どもたちに考えてもらって発問させたいところです。「子育てをしている家庭にお金をあげる」も「保育所をたくさんつくる」でも、財源の話は置いておけば正解です。

社会保障制度については、社会保険・公的扶助・社会福祉・公衆衛生の4つの柱をきちんと覚えさせることが大切です。社会保障費の使いみちが高齢化から社会保険に多くの費用が掛かっているのは暗記ではなく理解をさせたいところです。
公的扶助(生活保護)に関しては、子どもたちもどうしてもバカにしてしまうところがあります。別に塾の授業でいえばそんなことを話す必要はないのですがポリシーとして「人間、いつ交通事故とかにあって動けなくなるかもしれない。そういう時にサポートしてもらえる体制は誰にとっても大切なんだ」といった話をします。

バリアフリー・ユニバーサルデザイン4年生で学習している内容ですが、確実に覚えていないのでもう一度説明をします。ノーマライゼーションが初めて出てくる言葉です。ノーマライゼーションとは障害を持った人も健常者とともに普通に暮らせる社会を目指す考え方を指します。ノーマライゼーションを目指すために行われる取り組みがバリアフリーでありユニバーサルデザインという説明が無難です。

男女雇用機会均等法男女共同参画社会基本法の区別も厄介です。まず、名称が長いので覚えるのが大変で混同しやすい。
雇用の機会(チャンス)を均等(等しくする)にするのが男女雇用機会均等法
共同で参(加し計)画(する)社会をつくるのが男女共同参画社会基本法
と言葉の意味で理解をさせています。

財政に関しては、歳出の割合を表すグラフは頻出ですね。社会保障関係費・国債費の負担が多くなっていることから、社会保障の負担や財政再建の重要性を説明します。国債800兆円と聞くと、生徒は日本は借金まみれじゃんという話になるので減らす努力の重要性とともに「とはいえ、日本は資産も多く国にお金を貸しているのも主に日本人なので今すぐダメになることはない」というのも伝えます。

最後に税に関してです。ここでは、累進課税を説明します。累進課税は所得税に適応される税で所得が多いほど税率が上がる仕組みです。ここで、誤答として「所得が多いほど税金が高くなる」と書きがちなので注意します。同時に、消費税は低所得者に負担の大きい税であることが説明できればベストですね。

改めてみると、中学生に説明するときは最低でも2回分の授業を一気に行う盛りだくさんの内容です。なかなかハードルの高い単元といえるでしょう。


予習シリーズ社会解説 「5年上第13回 近畿地方」

近畿地方の授業で、まず生徒の耳目をひくのが、雨温図の降水量のグラフが枠をはみ出している三重県尾鷲市の雨温図です。降水量の平均が3,800mm。東京の2倍以上、降水量の少ない香川と比較すると3倍以上です。ただし、尾鷲市の日照時間は日本の平均とほぼ同等で、雨の日が多いわけではありません。一度に降る雨の量が多いと伝えるさらに驚きます。
尾鷲市に関連して、紀伊山地・紀伊半島・吉野すぎ・紀ノ川流域(和歌山県)のみかん・かき・うめの栽培・紀伊山地の霊場と参詣道と関連知識を一網打尽にしたいです。

近畿地方の農林水産業はそれほど覚えることは多くありません。意外と覚えておきたいのは淡路島(兵庫県)の近郊農業によるたまねぎの栽培です。たまねぎの栽培の1位は北海道ですが、北海道が1位の農作物は多いため、兵庫県のたまねぎを覚えておくとランキングの判別に便利です。

志摩半島(三重県)は世界で初めて真珠の養殖に成功した場所として有名です。リアス海岸の代表格でもあります。

工業都市ではの石油化学工業、神戸の造船は重要です。ともに
堺…大仙古墳・鉄砲
神戸…阪神淡路大震災・神戸港(ポートアイランド)
と他に覚えることがあり、関連付けで出題されやすいです。阪神工業地帯といえば門真の電気機器が有名です。門真はパナソニックの本社があるのですが、現在の工業出荷額はそれほどでもありません。

近畿地方は世界文化遺産が実に5つあります。法隆寺姫路城・古都京都の文化財・古都奈良の文化財・紀伊山地の霊場と参詣道です。法隆寺と姫路城は日本が世界遺産に参加するようになってすぐに登録された場所です。歴史でも学習しますが、近畿地方はそれほど量が多い単元ではないので、ここで覚えてしまいたいです。

関西国際空港はかつては地図上で位置を問う問題が良く出題されました。今はそれほど出る問題ではありませんが、海上にあることで騒音対策になり、24時間離発着可能であることが記述させる問題がでます。

最後に、近畿地方は人口が多い都道府県が多いです。九州・中国・四国とみてきたあとに、大阪(880万人)、兵庫(550万人)、京都(260万人)はインパクトがあるので必ず触れるようにしています。


入試に出る歴史上の人物 「佐藤栄作」

重要
1972年沖縄返還が行われたときの内閣総理大臣が佐藤栄作です。内閣総理大臣の連続在任記録を保有しているのが佐藤栄作で、在任期間中に1965年日韓基本条約が結ばれ、1967年に非核三原則を国会で提唱されました。
日本人で唯一のノーベル平和賞受賞者でもあります。

読み:さとうえいさく
時代:昭和時代(20世紀後半)


入試に出る歴史上の人物 「田中角栄」

標準
1972年日中共同声明を調印したときの内閣総理大臣が田中角栄です。

戦後の内閣総理大臣のなかで吉田茂の次に出題されやすい人物が田中角栄です。問題を作成する世代にとって印象の大きい人物なのでしょう。なお、入試ではロッキード事件は出題されません。

読み:たなかかくえい
時代:昭和時代(20世紀後半)


スポンサーリンク