「 2018年05月14日 」一覧

予習シリーズ社会解説 「4年上第12回 冬に晴れる日の多い地方のくらし」

高知県今回は高知県の登場です。

高知県はもともと入試で出題されることがはっきりしている都道府県です。夏の降水量が多い太平洋側の特徴的な雨温図と、冬でも暖かい気候を生かした促成栽培は入試の定番です。

予習シリーズでは最初にビニールハウスの説明が載っています。これは意外と曲者です。郊外の住宅街で生活している生徒ならビニールハウスぐらいみたことがありますので、「見たことあるよね」で終わります。しかし、都心エリアだと「ビニールハウスを見たことがない」という生徒も一定数いるので、授業をしながら最初に反応を見ておく必要があります。

夏の高知平野に多くの雨が降る理由が図表で説明されていますが、四国山地太平洋(漢字間違いが多い字です)・黒潮(日本海流)季節風といったキーワードは極めて重要です。また、夏の季節風が南東から吹くというのは確実に覚えさせたいところです。季節風は大陸と海洋の気温差によって発生する風なので、夏は温められやすい大陸に向けて、海から空気が流れ込みます。季節風発生のメカニズムまで詳しく説明できる必要は社会科教師にはありませんが、生徒に質問されたときにある程度説明できる必要はあります。4年生のテストでは記述問題が出題されるわけではありませんが、「なぜ高知県(太平洋側)では夏の降水量が多くなるのか」を問う問題は定番です。

促成栽培は冬でも暖かい気候を生かして、本来は夏に栽培する野菜を育てる農業です。具体的にはピーマン・なすといった実を食べる野菜があてはまります。いわゆる夏野菜です。促成栽培で育てる作物、育てない作物を聞く選択問題は定番なので、「促成栽培→実を食べる野菜を育てる」という知識は必要です。ちなみに、今の段階では近郊農業は習わないので大勢には影響しませんが「実を食べる野菜→促成栽培」ではないのは教える側として注意が必要です。

促成栽培のメリットは「ほかの地域が出荷していない時期に出荷するため高く売れること」です。これも定番ですね。逆にデメリットで教えておきたいのは言葉で覚える必要はありませんが「ハウス病」です。ハウス病とは高温のビニールハウスで長時間労働することで農業従事者の健康に害がでることです。また、内外の気温差も健康に悪影響を与えます。
本来、野菜は旬の時に旬の野菜を食べるのが王道です。そこから外れるというのはどこかで無理がでてくるということでしょう。このあたりの生活向上の便利さに隠れた課題に目を向けることが、4年生の社会では重要ですね。


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