「 2018年06月 」一覧

電気機械器具製造業がさかんな都道府県2017

電気機械器具2017

今回は電気機械器具の最新ランキングです。ですが、電気機械器具というわれて何を指すかピンとくる方のほうが少ないと思います。電子レンジや冷蔵庫、洗濯機、掃除機といったいわゆる家電製品の多くが含まれるカテゴリーで、他には電池・電球・発電機といったものも含まれます。上位は他の製造業とだいたいおなじみのメンバーが並んでいますが、栃木県が珍しく登場しています。

栃木県が上位に入っている要因は栃木市です。栃木県の県庁所在地は宇都宮市ですが、別に栃木市もあるんです。なんとなく、市町村合併で最近できた町と勘違いしてしまいそうですが、栃木市は1937年にできた市で、古くから商業都市として栄えています。日立系列の工場やいすゞ自動車・トヨタ自動車の関連工場があり、多くの工業都市があります。いわれてみれば、関東内陸工業地域(北関東工業地域)では電気機器の生産がさかんと学習するのでその通りなんですね。

 

 


予習シリーズ社会解説 「6年上第17回 現代の日本と世界」

お金大好き予習シリーズ社会の新しい単元もこれが最後になりました。経済・国際社会・宗教と盛りだくさんな内容で、中学3年生で学習する内容が重なります。一度に複数の単元を学習ので、中3ほどの深入りは禁物です。

最初に、生産と消費という経済の基本について書かれています。ここの内容はサラッと済ませましょう。お金のはたらき「価値の基準」「交換の手段」「価値の貯蔵」というのは社会科ではおなじみの内容ですが、小6では暗記することではなく、なんとなく理解するという姿勢が必要です。授業では、物々交換の時代の話をしていかに不便だったかというところから考えさせます。

需要量供給量は、需要曲線や供給曲線といった中学校の内容に深入りするとドツボに入ります。みんながその商品を欲しいと思ったら(需要量が増えたら)、値段はどうなる→上がるという程度の理解で十分です。ついでに、ここで物価が上がる=インフレであること、物が売れているということは景気が良いというところまで一気に説明したほうがスムーズです。

銀行(金融機関)はどの生徒も知っている名前ですが、みんなから集めたお金を貸し付けて経済をまわし利子の差で利益を上げるということは分かっていませんので説明する必要があります。100万円預かったお金を貸して、110万で返してもらい、預かった相手に101万で返すと9万円残って、これが銀行の利益になるという数字を出して説明します。
日本銀行の3つの役割「発券銀行」「政府の銀行」「銀行の銀行」は暗記です。

子どもたちは不景気という言葉は知っていても、不景気になるとどうなるかは意外とわかっていません。まず、不景気とは物が売れない状態であることを確認します。そして、物が売れない=企業はもうからないから、給料が下がる。失業者は増える。会社はつぶれる。という一連の流れを確認しておきます。そして、景気対策の話になるのですが、基本的に景気対策で出題されるのは不景気の時の対策です。
・公共事業を増やす
・減税を行う
・金利を引き下げる
という3点セットですが、テストでは「増税だっけ、減税だっけ」と混同しがちです。基本原則として、お金がないから不景気になるので景気対策=お金をみんなにまわすことであるという認識を持たせています。そうすると、仕事を増やすために公共事業は増やしますし、お金を借りやすくするために金利を下げるという知識につながります。

プラザ合意→バブル景気と崩壊→失われた20年という現代経済の流れは深入りすると危険です。確認をしておきたいことは、長期的に日本は円高であること=輸出産業が大変だったこと、非正規雇用が増加しており格差の問題が広がっているということです。

ここで話がガラッと変わって戦後の国際紛争の話になります。授業の前半でどれだけ時間がかかったかで、ここにどれだけ時間が使えるか変わるのですが、確実に触れるのは冷戦終結と1991年湾岸戦争と2003年イラク戦争です。
1989年 ベルリンの壁崩壊。マルタ会談で冷戦終結
1990年 ドイツ統一
1991年 ソ連解体
という平成初期の国際情勢の並べ替えは頻出です。ちなみに、最近の入試ではソ連の指導者ゴルバチョフが意外と出題されているので上位向けに覚えておくとよいです。

湾岸戦争とイラク戦争は両方ともイラクがかかわっているために子どもたちは混同します。ところが、教えている側である大人は湾岸戦争はインパクトが強い出来事だったため明確に覚えているため混同しません。このギャップは危険で、子どもたちは湾岸戦争はおろかイラク戦争のときも生まれていないということを前提に話をしないといけません。イラクがクウェートに侵攻してはじまったのが湾岸戦争です。

あとは、最近の入試でイスラム教関係の出題が増えています。開祖ムハンマド、聖地メッカに1日5回礼拝をする、豚肉をたべない、ラマダーンという断食月があるといったことは押さえておきたいです。最近では、空港などの公共施設に礼拝用のスペースを設置することも増えていますね(関西国際空港の祈祷室)。


予習シリーズ社会解説 「5年上第18回 北海道地方・日本のおもな都市」

北海道北海道といえば農林水産業です。都道府県別の食料自給率が約200%という日本の食糧庫の呼び名にふさわしい生産量です。そのまま、北海道は食料品工業がさかんであるという知識に直結します。都道府県ごとに盛んな工業をグラフ化してどの都道府県かを答えさせる問題で北海道は定番ですね。

石狩平野・上川盆地…石狩川・稲作の品種改良
十勝平野…じゃがいも・てんさいなどの輪作による畑作
根釧台地…酪農・濃霧

といったあたりはセットで覚えておきたいところです。輪作は4年生で学習している用語ですが、もう一度説明する必要があるでしょう。
授業では話すのは、そもそも稲というのは熱帯の植物であるということです。日本は温帯ですが、夏は高温多湿なので熱帯の作物である稲の栽培に適しています。しかし、北海道は温帯を通り越して冷帯です。熱帯の作物を冷帯で育てているんだというと結構驚きます。

北海道の酪農は大消費地から遠いのでバター・チーズなどの乳製品に加工されるというのも記述の定番です。

漁業では釧路港でしょう。釧路港はかつては日本一の漁獲高を誇っていましたが、いわし漁の不振や北洋漁業の衰えで現在は有力港の1つという位置づけです。この説明をすると、北海道の漁業が衰えたと勘違いする子どもがいるので注意が必要です。都道府県単位では現在もぶっちぎりで北海道が1位です。

北海道は、明治時代になってから和人により開拓が進んだという歴史があります。蝦夷地という言葉は必ず覚える必要がありますが、この段階で漢字で書ける必要はありません。「えぞ地」でいいです。先住民であるアイヌも絶対に覚えなくてはなりません。

北海道を訪れる外国人観光客の割合のグラフは上位であれば押さえたいです。台湾が多いのですが、そもそも台湾がどこにあるかということです。台湾の立地を知ると、なんとなく北海道が人気の理由が見えてきます。雪を含めた広大な自然です。

北海道地方は北海道だけでは量が不足することもあり、日本のおもな都市を確認する単元が入っています。子どもたちには、新しい内容がでているわけではなくこれまでのおさらいだということを強調します。
まず、人口の多い都市ですが、1位東京、2位横浜、3位大阪、4位名古屋、5位札幌までは順位で覚えておきたいです。今どき、順位を完全に覚えておかないといけないような問題は出題されませんが、市で一番多いのが大阪ではなく横浜であることは重要でしょう。

いわゆる百万都市の中でここで確認したいのが、川崎市です。百万都市の中で唯一県庁所在ではなく、札幌とともに新幹線の駅がない都市です。石油化学工業と鉄鋼業がさかんな都市としても出題されますし、東京湾アクアラインと覚えるポイントのおい都市です。神奈川県は川崎市の他に相模原市と唯一政令指定都市が3つある都道府県として、覚えておく必要があります。

以前と比べて、政令指定都市の数も増えてきたので、覚えるのが大変になってきました。政令指定都市として感覚として分かっているといいことを並べておきます。
・東北地方は仙台だけ
・北関東(群馬・栃木・茨城)にはない
・本州日本海側は新潟だけ
・3つあるのは神奈川
・2つあるのは静岡、大阪、福岡
・四国にはない
・岡山と熊本が政令指定都市
といったあたりです。政令指定都市であるかないかは重要なポイントではあるので少しずつ覚えるようにしていきたいです。


予習シリーズ社会解説 「4年上第18回 高い土地のくらし」

レタス高原野菜の栽培といえば、八ヶ岳のふもとの野辺山原(長野県)というのは社会科の常識です。
高原野菜というのはすずしい高原に夏に栽培される野菜のことで、レタス・キャベツ・はくさいなどを指します。高原野菜にあてはまる作物を答えさせる問題は定番で、本来冬に食べる「葉を食べる野菜」というのが基本的な見分け方です。

毎年何の疑いもなく、高原野菜=野辺山原と教えてきましたが、ふと「本当にそうなのか」と疑いたくなったので少しだけ調べました。

夏秋キャベツ 夏冬レタス 夏はくさい
1位 群馬県嬬恋村 228700t 長野県川上村 88300t 長野県南牧村 52600t
2位 岩手県岩手村 16900t 長野県南牧村 28100t 長野県川上村 40300t
3位 長野県南牧村 11600t 群馬県昭和村 24400t 長野県小海村 23600t
4位 群馬県長野原町 9620t 長野県塩尻市 14400t 長野県佐久市 8640t
5位 長野県佐久市 8470t 長野県上田市 13000t 長野県南相木村 8230t

想像以上に「おっしゃる通りでした」という結果です。予習シリーズにもある日本で一番高い地点にある野辺山駅があるのが南牧村です。また、小海村、川上村、南相木村は隣接自治体です。それにしても、嬬恋村のキャベツの圧倒的さには改めて驚かされます。

野辺山原の雨温図をみると、8月の気温が20度を超えていません。これは、一般的な感覚でいえば夏らしい夏がないことを指します。第11回の帯広市の雨温図と比較すると同じくらい寒いことがわかります。

野菜づくりの工夫については、入試でもそれほど出題されるわけではありません。出題されるのは、新鮮な配送をするための工夫です。もともと、高冷地農業(ただし、この単元ではこの用語はでてきません)など生産時期をずらす農業のメリットは、競合相手が少ないので高い値段で売れるというものがあります。さらに、コンピューターで少しでも高い値段で売れるところに送り先を決めるという努力をしていることは触れておきたいです。
農業協同組合(農協)・コールドチェーンといった用語は覚えておきたいです。大人からみると農協は知ってて当たり前感が出がちですが、子どもたちにはなじみのないものです。コールドチェーンは将来的にぜひ用語の説明ができるようにしていきたいです。高原野菜の栽培が盛んになった理由は技術の進歩で新鮮なまま運ぶことができるようになったというのが大きいからです。

学習を深めるページでは東京に出荷されるレタスの産地がグラフ化されています。ここでは、必ず季節ごとにどこが多いかを説明するのではなく子どもたちに発言させます。最近の入試ではグラフの読み取りが出題されますし、子どもたちは思いのほかグラフを読めません。


電子部品・デバイス・電子回路製造業がさかんな都道府県2017

電子部品2017

電子部品・電子回路の製造業はトップに三重県が入ってきました。それも、大差をつけての首位です。三重県はかつてシャープの液晶テレビの工場があり、「世界の亀山」と喧噪されました。液晶テレビの販売が下がった建材は、海外企業の指揮のもとスマートフォン用の液晶テレビの液晶ディスプレイに活路を見出そうとしてます。

その、亀山市より上に来るのが三重県最大の都市、四日市市です。三重県は県庁所在地(津市)より産業の中心となっている都市がある県です。石油化学コンビナートが有名ですが、それが原因で四大公害病である四日市ぜんそくも起こりました。

2位の長野県は諏訪湖周辺の精密機械工業と思い浮かべますが、精密機械工業はこのジャンルではありません。
電子工場は水・空気がきれいで高速道路のIC・空港が近くにあり、土地が安いところに立地される傾向があり、グラフからも全国分散している様子がみてとれます。


入試に出る歴史上の人物 「高杉晋作」

高杉晋作標準
江戸時代末期の長州藩で武士や農民など様々な地位の人々で混成された舞台である奇兵隊を発案した中心人物が高杉晋作です。松下村塾を運営した吉田松陰のもとで学んだ人物の1人です。

高杉晋作自身は江戸時代の間に病死しているため、イメージほどは入試で出題されません。

読み:たかすぎしんさく
時代:江戸時代末期(19世紀半ば)


予習シリーズ社会解説 「6年上第16回 政治・外交史(4)」

歴史の入試問題で難しい問題の1つに指定された内容を時代順に並べ替える問題があります。具体例をあげてみましょう。

)次のア~エを時代の古い順に並べ替え記号で答えなさい。
ア.吉野ケ里遺跡 イ.三内丸山遺跡 ウ.大仙古墳 エ.岩宿遺跡

答)エ→イ→ア→ウ(旧石器→縄文→弥生→古墳)

並べ替えの問題を正確するには複数の知識で、それがどの時代の出来事かを把握しておかなくてはなりません。上の問題の場合、4つの遺跡の時代を覚えていることが求められます。簡単に幅広い知識を確認する方法として、並び替え問題というのは入試問題で重宝される理由です。ただし上の問題の場合、別の問題で4つの遺跡の名前を答えさせたり、場所を聞いたりすることは構成上難しくなります。新しい単元の確認テストでは出題できる内容は限られています。そのため、週単位のテストでは並べ替えの問題はそれほど出題されず、全範囲に近いテストほど出題が増えます。

前置きが長くなりましたが、明治から昭和までというのは短い期間の間に多くの出来事があり、それぞれに関連性の深い出来事が多いです。ということは、並べ替えの問題が大変よく出ます。どんな問題が出題されるか見てみましょう。

)次の各問いのア~エを時代の古い順に並べ替え記号で答えなさい。

① ア.日露戦争 イ.日清戦争 ウ.八幡製鉄所の建設 エ.第一次世界大戦
② ア.三国干渉 イ.イギリスとの間で領事裁判権の撤廃に成功する ウ.日清戦争 エ.甲午農民戦争
③ ア.原敬が内閣総理大臣になる イ.ロシア革命 ウ.第一次世界大戦がはじまる エ.米騒動
④ ア.二・二六事件 イ.五・一五事件 ウ.満州事変 エ.日中戦争
⑤ ア.日中戦争 イ.第二次世界大戦の開始 ウ.国家総動員法 エ.太平洋戦争
⑥ ア.広島原爆投下 イ.長崎原爆投下 ウ.ポツダム宣言受諾 エ.ソ連が満州に侵攻
⑦ ア.サンフランシスコ平和条約 イ.中華人民共和国建国 ウ.韓国と北朝鮮が分離独立 エ.朝鮮戦争
⑧ ア.日本が国際連合に加盟 イ.日ソ共同宣言 ウ.日中共同声明 エ.沖縄が日本に返還される

)①イ→ウ→ア→エ ②イ→エ→ウ→ア ③ウ→イ→エ→ア
④ウ→イ→ア→エ ⑤ア→ウ→イ→エ ⑥ア→エ→イ→ウ
⑦ウ→イ→エ→ア ⑧イ→ア→エ→ウ

まず、①明治後半から大正時代におきた大きな戦争の並べ替えです。八幡製鉄所は日清戦争の賠償金でロシアとの戦いに備えてつくられたものですので日清と日露の間にきます。
②はイ・エ・ウは全て1894年の出来事です。特に、甲午農民戦争をきっかけに日清戦争がはじまったというのは基本知識のため、同じ年にもかかわらず並べ替え問題が成立する稀有な例です。
③は第一次世界大戦中にロシア革命が起き、シベリア出兵などをきっかけに米騒動になり当時の内閣が倒れ初の本格的政党内閣である原敬内閣ができたという一連の知識を問う問題になります。
④は満州事変から日中戦争への流れを聞く並べ替え問題ですね。
⑤は日中戦争から太平洋戦争への流れを聞く問題です。ここに、1940年の日独伊三国同盟を加えていく場合もあります。
⑥は1945年の並べ替えです。1945年は社会科において特別な年号で、この年だけで様々な並び替えが成立します。
⑦は1948年から1951年の並べ替えです。なんとなく朝鮮戦争を前に持ってきてしまいがちですね。
⑧は1951年と1972年の並べ替えです。日ソ共同宣言を結んだことで日本が国際連合に加盟できるようになったことと、沖縄返還で当時の佐藤栄作内閣がおわり、日中共同声明は田中角栄首相に代っていたことを確認できる問題です。

ここで大事なのは年号を丸暗記するだけで対応しないことです。年号を語呂合わせで覚えるのは有効な暗記手段ではありますが、それだけでは対応しきれません。あくまで、歴史の流れをつかんでおくことが重要です。良い問題であればあるほど、その流れを確認できるような問題を作ってきます。そもそも、今回挙げた並べ替えの年号はほぼ全て1900年代の出来事で全部語呂合わせでつくろうとすると同じような表現が続いてごちゃごちゃになってしまいますね。


予習シリーズ社会解説 「5年上第17回 東北地方」

東北地方最近の入試では言葉としては出てきませんが、「三大干拓地」と呼ばれるものがあります。九州北部の有明海、岡山県の児島湾、そして秋田県男鹿半島の付け根にある八郎潟です。八郎潟はかつては日本で2番目に広い湖でしたが、戦後に大規模な干拓が行われました。八郎潟にある大潟村は日本で最後に新設された地方自治体です(合併などで成立した市町村は除く)。大規模な稲作のために行われた干拓でできた大潟村ですが、成立間もなく減反政策が始まり、多くの農家で転作を余儀なくされています。
なお、大潟村は経線と緯線をそれぞれ10度ずつに区切った場合、日本で唯一陸地で交わるポイントです(北緯40度、東経140度)。予習シリーズのこの単元では掲載されていませんが、知識として覚えておくと地図の読み取りなどで便利なので、授業ではいつもこの段階で教えていますね。

関東平野が広がっていた関東地方と比べると、東北地方は出羽山地・奥羽山脈・北上高地(これらの並びを問う問題もよく出ますね)と、それによってできている多様な地形で成立しています。東北地方は、他の地域以上にそれらの地形と農業がセットで出題されやすいので合わせて覚えておくことがポイントです。

津軽平野…津軽半島・りんご・津軽ひば
陸奥湾…ほたて貝
秋田平野…稲作(あきたこまち)・秋田すぎ
庄内平野…稲作→三大急流の1つである最上川上流の山形盆地…おうとう
仙台平野…稲作→北上川と阿武隈川上流の福島盆地のもも

とこれだけで東北地方に関する知識をかなりフォローできます。
また、十和田湖・田沢湖・猪苗代湖と他の地域に比べて覚えておきたい湖が多いのも特徴です。

うって変わって、東北地方の工業で新たに覚えておくことはほとんどありません。ただ、東北地方は伝統工業で覚えるポイントは多いです。以前に学習しているところですが、あやふやな生徒が多いはずなので例年もう一度説明します(それをしても時間に余裕があるので)。

東北地方は新幹線の種類が多いのも特徴です。北海道・東北・秋田・山形新幹線と4つあります。やや上位向けの話ですが、ここで触れておきたいのは山形新幹線です。山形新幹線は福島駅で東北新幹線と分岐しています。分岐後、山形駅を通って終点は新庄駅です。ポイントとなるのは福島駅と山形駅の位置です。県庁所在地というのはなんとなく、その県の中央だったり海岸沿いだったりと思いがちです。しかし、山形市は県南部の内陸にありますし、福島市は県内北部の内陸にあります。こういった機会に確認しておきたいところです。

東北地方は面積2位の岩手県、3位の福島県をはじめ面積の広い県が多いことも確認しておきたいポイントです。


予習シリーズ社会解説 「4年上第17回 低い土地のくらし」

木曽三川

地域を特定できるキーワードというものが社会科にはあります。輪中というのはその1つで、愛知県(張地方)・岐阜県(美地方)にまたがる濃尾平野をさすキーワードです。輪中とは水害を防ぐため集落ごと堤防で囲った土地のことです。
濃尾平野は低湿地のうえ、木曽三川とよばれる木曽川・長良川・揖斐川が複雑に流れていたため洪水が多く発生しました。1959年には戦後最大級の台風である伊勢湾台風が大きな被害をもたらしています。

そういった水害を防ぐために整備されていったのが輪中です。予習シリーズでは避難用の建物である水屋が紹介されています。水屋が普段の生活の場である母屋より高い場所に設置されていることや、避難するときに備えて船を設置していたことが記述問題で出題されます。もっとも、現在では治水工事が進み東海地方の水害は激減したため水屋はほとんど残っていません。

予習シリーズでは地面にパイプをうめ水を取り除く暗きょ排水が紹介されています。現在の入試では暗きょ排水はどちらかというと、湿田を水の出し入れが自由にできる乾田へと変えた越後平野をあらわすキーワードとして登場しますね。

近年、水害は低湿地で起きるものよりも山間部で発生する土砂崩れや土石流のほうが被害が大きくなる傾向にあります。
実もふたもないことを言うと、濃尾平野・木曽川・輪中のセットを覚えておけば十分という回です。鵜飼いで有名な長良川はともかく揖斐川は東海地方の入試でなければ、まず見かけませんね。

 


業務用機械器具製造業がさかんな都道府県2017

業務用機械器具製造業2017

業務用機械器具というのは事務用機器、アミューズメント機器、自動販売機、両替機、測量用の器具、医療用の器具などが含まれます。

市町村別でいうと名古屋市が圧倒的です。名古屋市の中で一番出荷額が多い区が天白区という区で、京楽産業というパチンコメーカーがあります。名古屋のパチンコ文化は有名です。
名古屋市についで、愛知県小牧市が上位にきます。小牧市は東名高速道路と名神高速道路の分岐点にある交通の要衝です。近隣の一宮市(毛織物業が有名)・春日井市(製紙パルプ業で上位)も多くの生産があります。どの市もパチンコ・ゲーセン機器に関する企業があり、このジャンルにおけるパチンコの影響力を感じさせます。

異彩を放つのが5位の長野県です。長野といえば、諏訪湖周辺の諏訪市・岡谷市の精密機械工業です。産業構造の変化で精密機械工業は時計カメラから医療用機器へと中心が移っています。長野県の中で業務用機械器具の生産が盛んなのは安曇野市です。


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