「 2018年06月10日 」一覧

予習シリーズ社会解説 「5年上第16回 関東地方」

地域別地理も後半戦、関東地方です。ところで、予習シリーズを制作している四谷大塚は関東地方の会社です。予習シリーズは全国の中学入試で通用できるようにつくられていますが、どうしても関東地方は地元目線で編集されているのも事実です。予習シリーズ以外のテキストにも当てはまるのですが、関東地方に関する記述は他の地域に比べて少し細かいです。
具体的には武蔵野(火山灰地の土である関東ロームは出題されます)、狭山(埼玉県)の茶、荒川、多摩川、鬼怒川、八木沢ダム、幕張新都心、三番瀬あたりは関東以外ではあまり出題されないですね。

関東地方自体、日本最大の平野である関東平野と流域面積日本一の利根川があるため比較的平坦な土地が広がっています。そのため、覚える地形は少ないです。利根川に関しては水郷地帯・早場米・銚子港といった関連語句があるため合わせて覚えておきましょう。ただ、九十九里浜(千葉県)は砂浜海岸の代表格として登場させやすいので注意が必要です。

関東地方の農業といえば、大都市周辺で行われる近郊農業でしょう。とくに茨城県と千葉県は数多くの野菜でランキング上位に入ってきます。促成栽培で育てるピーマンから、高冷地農業で育てるキャベツまで季節に合わせて野菜づくりが行われるので、特定の品目は意識せず、いろいろな野菜で登場するという認識で十分です。
工芸作物で千葉県のらっかせい、群馬県のこんにゃくいもというのは定番です。ですが、最近の入試でこういう単純知識が好まれるかというと微妙ですね。まぁ、都道府県を特定するキーワードとしては知っておきたいところです。

工業は京浜・京葉・関東内陸の3つの工業地帯・地域が集中しているエリアなので当然入試では出題されます。実のところ、すでに以前の回で学習自体は済んでおり、これらについて新たに覚えることが特にあるわけではありません。千葉県の野田・銚子でしょうゆの生産が盛んというのは触れておきたいですね。
鹿島臨海工業地域は初登場ですね。鹿嶋市と漢字が違うので注意が必要です。ただ、鹿嶋市と神栖市を厳密に区別する必要性はそれほど高くないです(茨城県の学校を受験する人は別です)。

関東地方最大のトピックスは東京が日本の首都であるという当たり前の事実です。予習シリーズでは東京を中心に交通網が整備されている地図が載っています。当然重要な内容ですが大半が、中部地方で話した内容でもあるので生徒の習熟度をみて説明し直すか、簡単に触れるだけかは選びますね。

東京にまつわる人口問題は、今後人口減少がおきる日本において入試にも直結する重要なテーマです。これまでの人の流れを理解させる必要があります。

高度経済成長期:農村部から大都市に人口が流入(過密

~バブル期:都市問題などにより都心部の人口が周辺都市に移る(ドーナツ化現象

現在:都市の再開発で都心部への回帰がみられる

予習シリーズには関東地方の昼夜人口比率が載っています。昼夜人口比率というのはその地域に住んでいる人口を100としたときに昼間の人口がどれだけいるかをあらわしたものです。東京都が120近くあり、周辺の千葉県・埼玉県・神奈川県が90前後になっています。まず、なぜそうなっているのかを記述させる問題は定番です。「周辺の県から東京都に通勤・通学しているから」というのが答えです。
さらに、大事なことはこの数値は異常値だということです。大阪圏・名古屋圏でも似た現象はありますが、大阪府・愛知県でも105前後にとどまります。また、90前後の県は他に奈良県だけです。つまり、この昼夜人口比率が書かれているだけで東京都とその周辺の県について書かれていることが分かるということです。


入試に出る歴史上の人物 「(秦の)始皇帝」

標準
紀元前3世紀に初めて中国を統一したのが始皇帝です。秦は北方の騎馬民族の侵入を防ぐために万里の長城を築きました。
始皇帝の墓の近くから発見されたことで知られるのが兵馬俑です。社会科としては、兵馬俑をつくらせた目的は「皇帝の権威を示すため」と書いておけば大丈夫です。

よみ:しんのしこうてい
時代:紀元前3世紀(日本でいえば弥生時代)