「 2018年07月19日 」一覧

中3生の復習で中1・2時代の教材に戻るべきではない

採点する教師いよいよ受験生の天王山、夏休みが近づいてきました。今年の夏は本当に酷暑なので、体調管理にはくれぐれも注意してください。熱中症を防ぐには早寝早起きが大事だそうなので、生活リズムを崩さないようにしましょう。

夏休みの社会科の学習の話をしますと、中3生にとって避けて通れないのは地理・歴史の復習です。入試問題の6~7割は中1・2で学習した地歴から出題されます。どの科目でも、中1・2の復習は重要ですが、特に社会科はそれが欠かせません。

そこで陥りやすい罠が「中1・2にやってた教材に戻って全部復習しよう!」と計画することです。これは、無益とまではいいませんが、とても効率が悪くお勧めできません。
理由は2つあります。まず、純粋に量が多すぎることです。たいていの場合やりきれないまま終わります。

また、中1・2で学習した教材は単元別に細かく分かれています。しかし、入試で出題されるような総合問題は単元別ではありません。
具体的な例を挙げると室町時代を学習していて将軍が出てきたら、それは「足利〇〇」以外ありえません。その中で、「足利…誰だっけ?」はなりますが、あくまでその範囲です。これが、鎌倉~江戸時代になると足利のほかに源、(将軍ではありませんが)北条、徳川と選択肢は増えます。

総合問題で必要なことは、いま問われているのはどの単元の知識なのかを把握し、答えを導き出す力です。これは、単元別の学習をしていたのではなかなかつきません。人間、答えが分かっている中でそれを意識して覚えるのは難しいです。

ですから、夏はある程度広い範囲で設定された教材を使って復習すべきです。もちろん、その中で基本の確認のような形で細かい単元別の問題もあるでしょうから、それをやる程度で十分です。
そういうと、よく言われるのは「そんなこといっても全然覚えていないから、総合問題解いてもほとんど解けないし」という声です。そこでやるべきは、覚えていなかった問題を学校の教科書に立ち戻って確認する作業です。これは、なかなか手間ですが教科書に載っている前後の知識も確認出来て一石二鳥です。そもそも、一度やったはずの中1・2の教材に戻って一から全部やるよりはるかに楽なはずなんですけどね。
できるだけ楽に点数を取れるようにするために、少しの手間を惜しんではいけません。


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