「 2018年10月 」一覧

にんじんの生産量が多い市町村ベスト20

にんじんの旬はいつなのか。家庭菜園をしている父に聞いたら「春先じゃないのか」と言われ、妻に聞いたら「春、冬?」と言われました。にんじんの生産1位が北海道であることからわかるように、にんじんは涼しい気候を好みます。ただ、苗の頃は高温に耐えられるので、夏に植えて秋に収穫するのが一番いいようです。つまり、にんじんの旬は秋から冬ということになります。

順位 都道府県名 市町村名 季節 出荷量(t)
(2016年)
1 千葉県 富里市 冬春夏 23,180
2 千葉県 八街市 冬春夏 19,280
3 北海道 斜里町 19,000
4 徳島県 板野町 春夏 18,700
5 長崎県 島原市 冬春夏 18,370
6 徳島県 藍住町 春夏 17,200
7 北海道 音更町 13,800
8 北海道 美幌町 12,900
9 愛知県 碧南市 12,600
10 北海道 幕別町 11,600
11 千葉県 山武市 冬春夏 11,420
12 茨城県 鉾田市 10,600
13 北海道 南富良野町 10,200
14 千葉県 芝山町 冬春夏 9,777
15 青森県 おいらせ町 冬春夏 9,309
16 北海道 真狩村 9,230
17 長崎県 諫早市 8,840
18 北海道 富良野市 7,270
19 青森県 三沢市 春夏 6,840
20 北海道 七飯町 春夏秋 6,671

にもかかわらず、市町村別の1・2位はともに秋にんじんではない自治体が占めてしまいました。現在の日本に旬という言葉は簡単に通じないようです。
1位の富岡市はすいかの街として有名ですが、ランキング的にはにんじんのほうが強いです。2位の八街市もらっかせいのほうが有名で、ちょっとにんじんが不遇に見えてきました。
3位の斜里町は知床にある町ですが、ここ5年ほどで急激ににんじんの生産量が倍増しており、近い将来1位に躍り出る可能性があります。

徳島県は春にんじんの産地として知られています。板野町で検索するとにんじんのピクルスが紹介されるように、春にんじんは日持ちしないもののみずみずしく生食に向くという特徴があります。


予習シリーズ社会解説 「5年下第9回 江戸時代(1)」

受験直前の生徒から「何を勉強したらいい」と漠然に聞かれたとき、大体「とりあえず江戸時代を勉強しておけ」と答えます。江戸時代からの出題がない社会の入試問題はない。そう言い切っていいほど、江戸時代は260年間と期間も長く出題することが多いです。予習シリーズでは3回にわけて学習をしますが、どの回もなかなか盛りだくさんです。

関ケ原の戦いは、現在様々な角度から研究が進んでいますが今のところ、徳川家康が石田三成を破ったことを理解しておけば大丈夫です。ただし、豊臣家が滅亡するのは1615年の大坂の陣なのは注意が必要です。

江戸幕府はそれまでの政権と比べて統治の仕組みが細かく整備されているのが特徴です。大老・老中は基本として覚えなくてはいけませんが、これらは「江戸時代(3)」で再度登場します。意外と出題されるのは京都所司代です。町奉行・勘定奉行・寺社奉行のいわゆる三奉行は、ほぼ出題されません。

親藩・譜代大名・外様大名の区別は重要です。親藩・譜代を江戸の近くや要地に、外様は江戸から遠くに配置したことは地図を見ながら口頭で答えさせたいですね。江戸時代は、譜代大名が中心となって政治を進めていた=政治権力を持っていたのですが、権力を持っている分、石高を抑えて権力の集中を防いでいた話なんかはします。

武家諸法度は史料を見て、それとわかるようにしておく必要があります。武家諸法度を定めたときの将軍である徳川秀忠はそこそこ登場する人物です。
3代家光のときに追加された参勤交代は当然ながら頻出です。「将軍の権威を示すため」という狙いも答えられるようにしておきたいです。なお、参勤交代の狙いで「大名の弱体化」と答えるのは厳密には不正解です。最近の研究で、幕府が大名の弱体化を狙って参勤交代を行っていた説は否定されつつあります。ただ、参勤交代が藩財政に大きな影響を及ぼしたことは事実です。上位クラスであれば、参勤交代により街道が整備されたことも触れたいですね。
予習シリーズには載っていませんが、家光は「生まれながらの将軍」といわれ将軍就任にあたって外様大名に対し「これからはあなたたちを家臣として扱う」と話したエピソードが入試問題のマクラで使われることがあります。

鎖国への流れは、まず家康の時代は鎖国するつもりがなく、さかんに朱印船貿易を行っていたことを抑えます。ここで、日宋貿易・勘合貿易・南蛮貿易あたりも口頭で確認したいですね。この辺の区別は大切です。
鎖国への流れは
1624年 スペイン船の来航禁止
1635年 日本人の海外渡航禁止
1637年 島原・天草一揆
1639年 ポルトガル船来航禁止(=鎖国の完成)
という並べ替えができるようにする必要があります。
ただし、近年「鎖国」という表現は江戸時代の実勢にあっていないという説があります。それに伴って江戸時代の外国のとの交流が入試でも重要視されており、学習を深めるページ「鎖国下に開かれた四つの窓口」は重要な項目ばかりです。
長崎…オランダ・清
対馬藩…朝鮮
薩摩藩…琉球
松前藩…アイヌ
という基本は覚えておく必要があります。最近の入試では、日本の先住民に目を向ける傾向があり、シャクシャインあたりの出題頻度は以前より上がっています。また、正式に国交があったのは朝鮮のみで”将軍が代替わりするたびにお祝いの使者として”朝鮮通信使が来たことは最重要です。

5代将軍徳川綱吉は扱いの難しい人です。一言でいえば生類憐みの令ということになるのでしょうが、これまた最近その治世の評価が見直されています。最近の入試で狙われるのは金貨に含まれる金の割合を下げたため、物価上昇がおきたことです。ただし、これも江戸時代に入り貨幣経済が発達したことにより貨幣の量が不足したのが原因という意見があり必ずしも失政とつながらないという説が強くなっています。必ずしも最新の学説に沿う必要はないのですが、上位校であればあるほど、そういった変化に敏感です。
同時に、そのあと統治をした新井白石の重要度は下がっていますね。綱吉の統治の再評価=白石の政治の評価が相対的に低下することになるからです。


知らないことを検索するのは大変

サイト上部の固定コンテンツに「シリーズ記事一覧」を作成しました。まず、「予習シリーズ解説」と「社会科で間違いやすい漢字大全」の記事一覧を掲載しています。古い記事を探すときに使いやすくなったと思うので、一度ご覧ください。

シリーズごとに題名をクリックすると記事一覧がでるだけなんですが、これに思いの外手間取りました。ずらっと記事名が並ぶと見づらいので、一覧を収納できるようにしたかったのですが、やり方がわからない。「ワードプレス アコーディオン」で検索すると、それができるプラグインがみつかるのですが、そもそも「アコーディオン」で検索すればいいというのを知らない。「ワードプレス 記事 開く 閉じる」とかで検索をしていたんですが、うまくいかない。わからないことは検索すればいいなんていうのは、物事を甘く見過ぎだと痛感しました。何をどう調べたらいいかわからないのでは調べようがない。そういうことです。

そして、記事を一覧にするとわかるのは、題名のミス、そして記事の欠落という悲しい現実です。予習シリーズ解説で前期の分は全部更新したつもりになっていたのですが、更新していない回があったことに愕然としました。早いうちに更新したいと思います。


社会科で間違えやすい漢字大全~公民編~

社会科で漢字間違いが多い語句シリーズの最終回、公民編です。

…意外と少ないですね。
まず、指名・任命は「内閣総理大臣は国会の指名で決まり、天皇が任命する」といったようにセットで登場するので、混同がおきやすいです。特に任名は頻発します。

議院内閣制の漢字間違いは非常に多いです。衆議とダブルで間違えていた答案を見たことがあります。弾劾裁判の間違いは、刻という字のほうが書く回数が圧倒的に多いだけにできる生徒でも、ふっとでることがありますね。地理のところで書きましたが、裁判を学習すると、栽培とかくところを培と書くミスが増えるので注意です。

収入の少ない地方自治体に支給される地方交付税は国庫支出金と区別をする知識も重要ですが、漢字間違いも多い字です。

寡占は…どうも個人的に苦手な字です。板書していて、うかんむりのあとの横棒の本数を毎年確認していしまいます。

拒否権のミスは定番ミスの1つです。ノートをチェックすると確実に間違えて書いている生徒がいるレベルですね。

漢字に限らず細かいミスは本人は気が付きにくいものです。答案をチェックする側の大人がきちんと子どもたちにアドバイスをしていく必要がありますね。



だいこんの生産が多い市町村ベスト20

春の七草といえば、「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」です。その中のすずじろはだいこんのことです。旧暦の春ということで、今の季節でいえば冬になり、だいこんはどちらかというと冬の食べ物になります。しかし、栽培品種や栽培地域を変えることで、現在では一年中食べることができます。農林水産省の統計では「春だいこん」「夏だいこん」「秋冬だいこん」と分類されます。ちなみに、秋冬だいこんは煮物に向いていますが、春だいこんは生食、夏だいこんは炒めて調理するのもよいようです。

だいこんの生産順位を都道府県単位でみると北海道・千葉・青森あたりが1位争いをしている作物です。これといった傾向があるわけではなく、それほど入試で出題されるわけではありません。
それでは、市町村単位でみてみましょう。今回は、季節ごとに分類されていた数値を合算したものを紹介します。どの季節に栽培されているかも表記しました。

順位 都道府県名 市町村名 季節 出荷量
(t,2016年)
1 神奈川県 三浦市 秋冬 68,600
2 千葉県 銚子市 春秋冬 56,400
3 長崎県 島原市 春秋冬 32,000
4 新潟県 新潟市 秋冬 24,500
5 徳島県 鳴門市 秋冬 16,300
6 千葉県 市原市 春秋冬 15,300
7 北海道 留寿都村 14,500
8 北海道 帯広市 14,200
9 鹿児島県 大崎町 秋冬 13,700
10 青森県 おいらせ町 夏秋冬 13,410
11 長崎県 雲仙市 春秋冬 11,970
12 千葉県 旭市 8,900
13 青森県 六ケ所村 8,800
14 北海道 真狩村 8,500
15 北海道 幕別町 7,930
16 青森県 三沢市 春夏 7,630
17 和歌山県 和歌山市 秋冬 7,200
18 岐阜県 郡上市 7,160
19 北海道 恵庭市 夏秋冬 6,910
20 北海道 標茶町 6,570

都道府県単位では上位にいない神奈川県の三浦市が1位でした。「三浦だいこん」とよばれる品種があるほど有名ない地域ですが、災害への強さなどを理由に現在では三浦だいこんはほとんど栽培されていないようです。
三浦市が秋冬だいこんだけで1位になっているのに対し、2位銚子市は秋冬2位、春1位と長い期間だいこんを栽培していることになります。三浦市も含めて、典型的な近郊農業の都市ですね。

夏だいこんは北海道をはじめ、涼しい地域の独壇場です。もともと、冬の作物だから当然といえば当然ですね。


予習シリーズ社会解説 「4年下第9回 山と川がうみだす地形」

日本の国土の約4分の3が山地で、その山から流れる川は短く流れが急で、流れによって削られた土砂がつもってできた地形が広がっている。

というのが、この単元の要約でしょう。この単元では、多くの地形名が登場します。この回で登場している地形の名前はどれも基本で入試においてすべて覚えきることは当然ですが、それを4年生の段階でできるかというのは全く別問題です。

北アルプス山地に関しては、環太平洋造山帯という語句は子どもたちにとって補足説明が必要でしょう。「環」という字は「とりかこむ」という意味があります。太平洋を取り囲むように広がる山地が環太平洋造山帯です。小4だと「環」はもちろん太平洋が地球の中でどれだけ広がっているかを分かっていない場合もあるので、ぜひ世界地図で確認しておきたいですね。

山地・山脈のうち日高山脈・中国山地・四国山地・讃岐山脈・越後山脈は4年生の上半期で、飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈の日本アルプス、紀伊山地は「ふるさとじまん」で登場しています。ここで、大切なことは覚えているかどうかではなく、過去に学習したことと今学習していることはつながりがあるという認識を持たせることです。各単元ごとに毎回全く新しいことを学習していると思っていたら、覚えられるものも覚えきれません。
山地・山脈の中でこの回で覚えたいのはまず東北地方の奥羽山脈です。そして、日本アルプスのそれぞれの位置関係です。3つ山脈が並んでいるので、場所の区別が難しいと感じるかもしれませんが、4年生のテストで出題されるときはまず間違いなく3つの山脈が表示されていて順番で答えが出せるようになっています。西からでも東からでもいいですが順番で答えられるようにしましょう。

川・平野に関しては、扇状地三角州の混同が多発するので注意しましょう。この単元では図で見ることができるので、きちんと確認しておくことが大切です。
地形で初登場なのは、北海道の石狩川、東北の北上川・仙台平野あたりです。三大急流の球磨川・富士川・最上川も改めて説明しますね。

学習を深めるページでは地震についてが説明されています。液状化現象は子どもたちはなかなか知らないので、説明が必要です。それから、津波ですね。どうしても教える側は東日本大震災の記憶が鮮明に残っているので、「知ってるでしょ」と思いがちですが、現在小4の子たちは2011年は幼稚園・保育園です。知らなくて当たり前ですので、改めて説明する必要がありますし、地震が起きたときどうすべきか防災についても少し話しておきたいところです。入試でも出題されますし、社会科を教える以上、生きる上で必要な知識を教えていきたいものです。


入試に出る歴史上の人物 「ヒトラー」

重要
第二次世界大戦前のドイツの指導者としてナチス(ナチ党)を率いて独裁的権力を握ったのがヒトラーです。1939年ドイツはポーランドに侵攻し、第二次世界大戦がはじまりました。
また、ナチスはユダヤ人を迫害し、アウシュヴィッツ強制収容所などで多くのユダヤ人を殺害しました。

第2次世界大戦時の指導者としては、アメリカ大統領ルーズベルトと並ぶ重要人物です。ユダヤ人迫害など関連語句も多く、問題の中に織り込みやすいです。

時代:20世紀前半(日本では昭和戦前)

 


社会科で間違えやすい漢字大全~近現代編~

間違いやすい漢字シリーズの近現代史編です。近現代は用語が多いので間違いやすい漢字も多いと思っていたのですが、改めて洗い出してみると意外と少ないですね。間違えやすい漢字は人名・地名だということを痛感します。

五榜の掲示は、「傍」とにんべんで間違えやすいですが、もともと漢字が難しいですね。油断していると「五榜の提示」と書いていることもありげんなりします。
文明開化は簡単な字で、指摘されれば生徒もすぐに気が付くだけに間違えたくない漢字です。「開花」と書くことのほうが多いだけにおきるミスですね。製糸業と製紙業の書き間違いもわりと発生します。
そして、人名の中では間違え率の最も高い漢字の1つが福沢諭吉の「諭」です。論吉や輸吉、はては輪吉まで登場します。これらの漢字の中で「諭」が生徒の中で最も身近ではないだけにどれだっけとなりやすい字です。まず、ごんべんであることを指摘し、論だと「ろん」と読みが違うことは指摘しますが、それでも間違えます。
民選議院設立建白書は難しい漢字ではありませんが、用語そのものが長いことと中学入試では「民選」と書き、高校入試(中学教科書)では「民撰」と書くことに注意です。
大隈重信と立憲改進党もミスの多い字です。隈に限らずですが、小学校で習わない漢字を間違えて覚えている場合、子どもは気が付かないのでチェックする側の人間が絶対に気が付く必要があります。立憲改進党は大化の「改新」と混同することがあるようです。立憲改心党と書かれるとがっかりしますが、とても多いです。
伊藤博文・小村寿太郎は登場頻度の多い人物だけにきちんとチェックしたいところです。

新渡戸稲造は「にとべ」という読みが漢字につながりにくいようです。そもそも漢字で書けないことが多い人物です。犬養毅の「毅」の右側はいろいろ別の字が書かれることが多いですね。青鞜・盧溝橋・蔣介石は字の難しい漢字です。「盧」は板書するときに確実に大きく書きます。「蔣」は私自身、書き順が怪しいです。簡易慣用字体の「蒋」でいいじゃんと思いますが、そうはいかないんですよね。
東条英機は「機」という漢字が人名っぽくないのか、思いつかず別の漢字を書く生徒が多いです。吉田茂に限らず、最後の払いや点のつけ忘れは漢字チェックの基本ポイントです。
最後の特需景気は、儒学・儒教との混同です。もっとも、最初のうちこの間違いをする生徒はそこそこできる生徒ですね。できない子は残念ながら「儒」という漢字が出てきません。


大豆の収穫量の多い市町村ベスト20

今回は大豆の収穫量の多い市町村の紹介です(2017年)

順位 自治体名 生産量(t) 地形名
1 北海道 音更町 6,560 十勝平野
2 北海道 長沼町 6,540 石狩平野
3 北海道 岩見沢市 5,910 石狩平野
4 北海道 士別市 5,540 上川盆地
5 佐賀県 佐賀市 4,740 筑紫平野
6 北海道 帯広市 4,400 十勝平野
7 北海道 美唄市 4,180 十勝平野
8 北海道 芽室町 3,900 十勝平野
9 北海道 剣淵町 3,280 上川盆地
10 宮城県 大崎市 2,850 仙台平野
11 宮城県 石巻市 2,790 仙台平野
12 福岡県 柳川市 2,760 筑紫平野
13 佐賀県 白石町 2,410 筑紫平野
14 宮城県 登米市 2,190 仙台平野
15 新潟県 新潟市 2,180 越後平野
16 北海道 士幌町 2,110 十勝平野
17 新潟県 長岡市 2,100 越後平野
18 岩手県 奥州市 2,080 北上盆地
19 滋賀県 東近江市 1,970 近江盆地
20 北海道 上富良野町 1,960 上川盆地

結果としては、北海道音更町が小麦に続いて1位になりました。
同じ畑作の小麦と比べると、石狩平野・上川盆地・筑紫平野・仙台平野・英語平野といった稲作地帯がランクインしているのが特徴です。これは、稲作だった土地を転作して大豆を生産するようになったところが多いためです。
数値を見ると分かるように自治体ごとの数値差は小さく毎年順位は変動します。そういう意味では入試に出しにくい作物といえるでしょう。


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