「 2018年11月09日 」一覧

予習シリーズ社会解説 「4年下第11回 米づくり~日本の農業(1)~」

予習シリーズ4年下はこの第11回から実に6回にわたって日本の農業を取り上げます。食というのは人間の生活の根源であり、地形環境などに左右される農業は受験社会としても出題の幅を広くとれ極めて重要な単元です。
特に、今回の単元で学習する米は言うまでもなく日本の主食で、日本文化の象徴の1つといえるでしょう。それを分かってもらうために、授業で「炊く前の状態は米というけど、炊いた後はご飯という。英語では両方ともriceだけど、日本語では使い分けている。なんで使い分けるかというとその必要があるからである。さらに、ご飯という言葉が食事のことを言うように米=食事といえるほど同じものとして見られている」という話をします。

まず、米作りの盛んな地域ですが、その前に今回の単元で覚える必要はそれほど高くありませんが、米はもともと気温が高く雨が多い熱帯の植物であることは知っておきたいです。本来熱帯の植物である稲を、今や冷帯の北海道で大量に生産していることでどれだけの工夫が行われてきたかを感じることができるからです。
米作りが盛んな地域ですが、ぜひここで秋田平野・庄内平野・仙台平野・越後平野石狩平野上川盆地といった地形名を覚えたいです。第9回で触れている内容でもありますし、入試で直結する知識になります。なお、新潟県と北海道は米の生産1位・2位を争っており、時折順位が入れ替わります。ですので、どちらかが1位というよりセットで覚えてしまえばよいです。ついでに秋田県が3位(わりとこれは固定されています)も知っておきたいです。

米作りの流れといえば
育苗→田起こし→代かき→田植え→中干し→稲刈り→乾燥
という並べ替え問題です。田起こし・代かきではトラクター、稲刈りではコンバインが使われることも写真付きで確認します。ただ、ここで気を付けないといけないのは都心部を中心に田んぼをみたことがない生徒がいることです。じゃあ、なにができるかといえば困るのですが田んぼぐらい見たころあるだろうと思って授業をして違う反応をされると焦るので心構えだけはしておきたいです。まじめな話、受験で合格するには多様な知識と考え方が必要になるので、保護者の方には子どもたちにいろんなものを見せてやってほしいです。

食生活の多様化により米の消費が減っているというのは先々記述の定番になりますが、感覚的に子どもたちもわかるのでそれほど難しくはありません。

この単元でそれほど出題されることではありませんが、学習を深めるページの水田のはたらきは重要です。環境と食に関するテーマは現在の入試で頻出です。
①水をたくわえる
②洪水を防ぐ
③きれいな水を作り出す
④夏の暑さを和らげる
⑤生き物の住みかとなる
と多様な働きがあります。このあたりの1つ2つは答えられるようにしておきたいです。

棚田の再評価が進んでいる話も入試で最近見かけます。今回の単元では言葉だけ覚えておけばいいですが、「都会の人に棚田の良さを知ってもらうために田植え・稲刈り体験のイベントを開催する」といった保存への取り組みは記述問題で登場することもあります。


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