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勉強の仕方について

社会科で間違えやすい漢字大全~中近世編~

漢字間違いシリーズ、今回は鎌倉時代から江戸時代です。

まずは鎌倉時代から。

檀ノ浦の戦いは「壇」の字の右側がなべぶた・回・日・一の順なのですが、最後の日と一をくっつけてしまうことが多いですね。北条泰時は同じ回で、奉公を習うので混同するようです。ただ、不思議と泰公とは書かないです。
そして、元寇です。歴史の漢字では一番間違えやすい字です。色々間違えるパターンがあります。板書を写したノートをみると3割は間違えています。
親鸞は字が難しすぎて、実はテストでは意外と記述では出題されません。

鎌倉時代は後醍醐天皇は画数が多いので大変です。あと、意外と多いのが一揆の間違い。最後をはねてしまうミスが多いです。「発」ではないんですね。
長篠の戦いもミスが多い字です。最後が「条」ではないのが注意ポイントです。楽市・楽座と豊臣秀吉の間違いは習いたてで発生します。「らくいち」「とよとみ」という読みに引っ張られるパターンです。ただ、楽市は意味で理解してほしいところですけどね。太閤は間違えやすい字です。この回で天守閣も学習するので注意が必要です。しめすへんところもへんのミスは普通の漢字でも起きやすいですね。

徳川綱吉は「網」と書くパターンを紹介しましたが、鋼吉と書くミスもあります。薩摩藩は「薩」の右下を産と書く場合もあるということです。書体としてはどちらでもいいのですが、学校の先生によっては教科書通りの書体で書かないと不正解にするタイプの人がいますので、△にしました。葛飾北斎と坂本龍馬も同じです。

両替商の間違いは思いのほか多いです。意味を考えると賛はおかしいはずなんですけどね。人形浄瑠璃は漢字で書かせるには難しいので、テストではあまり漢字で書かせない字です。親鸞と同じパターンですね。

井伊直弼のミスは本当に多いです。どちらも「い」なのが原因でしょう。幕末は覚えることが多くてミスも出やすいので厄介です。


社会科で間違えやすい漢字大全~歴史古代編~

社会科で間違えやすい漢字を紹介するシリーズ第2回です。歴史はあまりに数が多いので、今回は原始・古代(旧石器時代~平安時代)を紹介します。
前回同様、赤で書かれている部分が間違えやすい部分、波線が難しい漢字です。

磨製石器は摩擦とごっちゃになるパターンです。「磨く」石器だから、磨製石器なんですが、そもそも「磨」という字を習っていないので子どもたちにとっては知らない字です。
銅鐸の最後の本数の間違いというのは、子どもたちが絶対に丸付けで見落とすタイプのミスです。簡単な字でいうと「達」という字も本数が違うことがあります。卑弥呼・邪馬台国は歴史の習いはじめではよくある間違いです。卑弥呼は女性なので最後に「子」をつけたくなるんですね。ただ、受験間近でこういう間違えをされると萎えます。

埴輪・高句麗あたりは純粋に難しい字ですね。「麗」という字は高麗でも使いますし、地名は漢字が求められるので必ず書いて練習する必要がありますね。儒教は、公民で需要を習うとごちゃつくことがあります。「儒」という字をここ以外で書く機会がないのが、書けない理由です。

冠位十二階は、鎌倉・室町時代になって倭寇・元寇を学習するあたりで、うかんむりで書く生徒が続出します。蘇我氏は難しい字ではありますが、中学入試の場合は阿蘇山ですでに書いている字なので、意外と書けます。

「租」は「祖」と書くことが多いので、つい間違えるパターンです。「群」司も同じパターンです。木簡は、簡単なはずなのに割と書けないです。
墾田永年私財法は、言葉自体は割と覚えやすいのですが漢字は難しいです。上の例のように余計なものをつけてしまうことが非常に多く丸付けで気が付きにくいです。
鑑真は見ての通り難しい字ですが、唐招提寺が曲者です。「だい」と聞くとどうしても「大」「台」と変換してしまうんですね。また、阿倍という字は「阿部」「安倍」と複数あるので、日常生活でも間違えやすい漢字ですよね。

平安時代に東北地方北部に栄えた勢力を「蝦夷(えみし)」といいます。漢字はもとより、読みも注意したいところです。藤原頼通は「みち」という読みがミスを誘います。パソコンで入力しているときも藤原頼通とフルネームで書く場合は大丈夫ですが、頼通とだけ書く場合に「頼道」と誤字をしやすいので、プリント作成では気を遣う字です。平等院鳳凰堂も含めて、漢字的には厄介な存在ですね。

菅原道真はほんとに「管」と書く場合が多いです。これも、管のほうが日常で使う感じだからです。菅官房長官の「すが」といっても意外と通じないです。
日宋貿易の宋を「栄」と書く間違いは、そんなばかなと思うかもしれませんが、思いのほか多いです。


とりあえずいいから名前を書け

「先生~、これ名前書かないとダメ~?」

授業で使うプリントなどを配ったときに、名前を書くべきか書かなくていいか聞いてくる生徒がいます。結論を言うと、名前を書かないといけないか聞いてくる生徒は「それほど」成績が良くないです。

「それほど」というのは、まず本当に成績の悪い生徒はそこまで気が回らないので聞いてくることがないからです。そして賢い生徒は言われなくても書くしっかりした生徒のパターンか、細かいことに目もくれないパターンと2つに分かれます。
プリントが配布されて名前を書く欄があればとりあえず名前を書く、これが基本です。名前を書く必要を少しでも感じるなら、とにかく書いておけばいい。名前を書くかどうかを聞いてくる生徒は基本的にめんどくさがりやですね。本質的に、勉強というのはめんどくさいものです。めんどくさい勉強をいかに楽をするかという工夫は必要です。ですが、ただめんどくさがっていては成績は伸びません。

ちなみに、テストなどで名前を書き忘れる生徒というのは大体いつも同じです。塾内のテストでは、筆跡や名前を書いていない生徒は1人ですから、だれの答案かわかるので、お目こぼしすることがほとんどです。
ただ、入試本番ではそうはいきません。もっとも、入試で名前を書き忘れても座席などから判断できて大丈夫だったという話も聞きます。一番怖いのは「入試の当日試験中に前の科目の名前を書いたかどうか不安になった場合」です。なぜかというと、書いたかどうか不安になり、それ以降に受験する科目への集中力が低下するからです。

そういった不安を発生させ名来るする唯一の方法は、試験が始まったら最初に名前を書くことを習慣づけることです。もし、試験中に不安になっても「よく考えたら最初にいつも書いているじゃん」と落ち着かせることができます。
もっとも、そういう習慣がついている生徒がそんな不安を持つことはなかなかないと思いますが。


自分のミスに寛容な子どもたち

入試問題の演習をしていて、採点時によく聞こえる声がこれです。

「あー、問題読み間違えた!」

よくあるものが、「正しいものを選びなさい」か、「誤っているものを選びなさいか」を見間違える。他にも、「すべて選びなさい」か「1つ選びなさい」かの見間違いもありますし、解答欄の最後に県と書かれているのに「神奈川県 県」と書いてしまうなどもあります。

その時の生徒の様子はいつもあっけらかんとしているんですね。どうも、これが気に入らない。彼らは、スポーツや集団活動の場面で自分のミスで失敗したときに同じ態度をとれるのか。集団と個人の違いはありますが、勉強におけるミスはあっけらかんとなぜ話せるのか。
また、点数の悪かった生徒に「ミスをしなければ〇〇点取れていたから、次回からミスをしないようにしよう」という分析をしてフォローをする教師もいるのですが、これも気に入らない。スポーツだと分かりやすいですが、結局のところミスをした側が負けます。そして、ミスをするのは実力のうちです。「ミスしなければ…」というのはあくまでごまかしであって、「実力がないからミスをする」という当たり前のことをぶれずに言っていくことが大切だと思います。もちろん、意気消沈している生徒の場合は、「ミスを減らせれば点数の上がる余地がある」ということを伝えて気持ちを高めることが大切な場合もあります。

ただ、それは「ミスも実力のうち」ということを大前提の話です。入試問題に限らず演習で軽々しく「読み間違えた」ことをしゃべってほしくないですね。知らない分からないは恥ずかしいことではないですが、本来できた問題をミスで間違えるのは恥ずかしいことという認識を受験生は持たなくてはなりません。


社会科で間違えやすい漢字大全~地理編~

受験が近づくと社会科でも入試問題などの実戦演習の場が増えます。社会は、算数・数学ほど解説することが多いわけではありません。私が実戦演習の場で一番目を光らせるのは、漢字間違いのチェックです。答えは合っているのに、漢字間違いのために不正解になるのはもったいないことです。そして、何より子どもたちは自分の書いた漢字が間違えていることに気が付きません。誤った漢字にあっさりと丸を付けます。それを察知して、間違えやすい漢字の採点時に念押しをしたり、机間巡視であらかじめチェックをしたりします。
今回はそんな漢字間違いの中でも特に発生しやすく、大人でも間違えやすい漢字を紹介します。なお、赤字で書かれている部分が間違えやすい部分、下に波線が入っている漢字は漢字そのものが難しい字です。まずは、地理編です。

1.都道府県・県庁所在地編

まずは、都道府県と県庁所在地からです。見ての通り、多いです。そもそも漢字間違いがおきやすいのは地名・人名といった固有名詞です。特殊な読みや漢字が多く、漢字そのものに意味があるわけではないので、意味で覚えることができないからです。

札幌に限らず北海道の地名はアイヌ語源のものが多いため、当て字のような漢字が多いです。特殊な読み方をする字は「札ぽろ」のように、ひらがな交じりにすると不正解になります。

埼玉は長崎、宮崎とごっちゃになるパターンです。読みが違うんですけどね。栃木、茨城は隣同士で最後が「き」のため交じりやすいです。関西だと茨木市があるため、間違える確率が上がりますね。栃の字の5画目は左はらいです。よく左から右にまっすぐに書いて間違える生徒がいます。

新潟は社会科の中でも屈指の間違いが多い漢字です。テレビを見ていて大人もよく間違えて書いています。最後は点4つなのですが、左はらい2本が続出します。

近畿の「畿」の字のように最後に点がつく字で点をつけ忘れる場合がとても多いです。逆に「専」のように点をつけない字につけてしまう場合も多いです。

鳥取、高知は難しい字ではないのですが、ふっと間違えます。熊本は地味に間違いが多発します。読みも意味も違うのですが、結構謎です。那覇は純粋に難しい字です。大人でも書けない人が多いです。

2.地形・気候編

環太平洋造山帯の「環」は歴史で大政奉還を学習すると、間違いが増加する漢字です。対馬の間違いは習い始めで多いですね。「つしま」という読みが原因です。太平洋と大西洋のミスはおなじみです。

3.産業編

栽培の「栽」を「裁」とするミスは受験学年になって裁判所を学習すると急増します。夏休みに地理を復習するときに確実に間違えて書いている生徒がいます。

鉄鉱石と鉄鋼業の混同は同じタイミングで学習する用語なのが、厄介なところです。貿易摩擦は、最初はひらがなで学習することも多い字です。「輸」と「輪」の混同はとても多いです。輪作で輸作と書くミスもあります。

4.地域別地理編

地域別地理は上にも書いたように地名特有の難しさがあります。蝦夷地や嬬恋村は初見ではまず書けません。石狩川の「狩」をてへんで書く生徒も多いですね。阿武隈川の「隈」は普段書かない字だけに難しく一画多くしてしまうことが多いですね。

信濃川のミスは上位生ではほぼ発生しません。信野川と書いていたら、危険です。諏訪湖、琵琶湖は漢字が難しい上に似た字なので、琶琵湖と逆に書いてしまう場合があります。

宍道湖は明らかに「穴」の方が見慣れている時だけに上位生でもミスをします。しまなみ海道も「街道」の方が日常的に使う時だけに間違えます。筑後川や琉球も同じパターンですね。

勉強の時や、ご家庭でお子さんの漢字をチェックする際にぜひご参考ください。次回は歴史編です。漢字間違いがもっと増えます。 蝦夷地や嬬恋村は初見では書けないです。阿武隈の「隈」は描く頻度が低いだけにミスをします。一画多く書いてしまうのがチェックすべきポイントです。


基本ができていないから入試問題はまだやらないという虚構

受験生にとって秋は志望校の入試問題(以下、過去問)を解き始める時期です。科目によって始める時期は変わりますが、社会の場合、中学受験ならこの9月から、高校受験なら2学期の期末テスト(2学期制なら後期中間テスト)の終わる11月前後が標準的な時期でしょう。社会科は学習していない単元の演習をすることが難しいため、一通りの新規単元の解説が終わったこの時期になります。

過去問の演習を始めると確実に起こる声としてこんなものがあります。
「まだ、基本ができていないから入試問題やってもしょうがない」
「基本を定着してから入試問題をやりたい」

といった内容です。端的な結論を言えば「いいから入試問題をやれ」になります。

入試問題を解いていて、できなくて基本がわかっていないという判断をすることは間違っていません。ただしそこで、入試問題の演習をやめて、基本問題の演習に切り替えるという判断が誤りということです。もし、基本問題の演習をしたいなら、入試問題の演習をしたうえで基本問題の演習行わなければならないです。入試というのは明確にゴール(受験日)が決まっています。最終的に到達しなければならない部分は一緒です。過去問の演習を遅らせることはゴールに到達するのが遅くなる(=点数が取れない)ということです。

そもそも、基本問題を演習しても入試問題の点数の向上には直結しません。入試問題は基本問題をただ解くだけの問題ではないからです。具体的な例を示しましょう。

 次のア~エは、奈良時代から室町時代にかけて著された書物などについて述べたものである。時期の古いものから順に記号を並べよ。(2018年東京都公立高校)
ア 元軍を防いだことに対する恩賞などについて、幕府に対する御家人の不満が高まる竹崎季長の活躍などを表したとされる「蒙古襲来絵詞」が製作された。
イ 遣唐使の派遣が停止され、我が国の風土や暮らしに合った文化が生まれる中で、清少納言により、宮中での日々などについて記した「枕草子」が著された。
ウ 寝殿造と禅宗の建築様式を折衷した金閣が建てられるなど、大陸の影響を受けて新たな文化が生まれる中で、足利義満に保護された世阿弥により、能についてまとめた「風姿花伝」が著された。
エ 律令国家の仕組みが定められ、中央集権的な体制が形成されるなかで天武天皇の子である舎人親王らにより、天皇に関する記述を中心に我が国の歴史をまとめた「日本書紀」が編纂された。

元・清少納言・金閣・日本書紀といった分かりやすいキーワードがあり、並べ替えの問題としては、かなり初歩の問題です。アは鎌倉時代、イが平安時代、ウが室町時代、エが奈良時代です。答えは「エ→イ→ア→ウ」です。

基本問題の演習というと、歴史の問題は時代ごとに分かれて。基本問題の演習をしてそれぞれ語句を覚えたとしても、それがいつの時代なのかということが分かっていないと入試問題では正解できません。

入試問題ができないから基本問題をやるという発想をするのは「間違えたり分からなかったりするのが嫌だ」という発想からです。間違えることを恐れてはいけません。大事なのは、間違えたときに「どこで間違えたのか」を解説を見て確認、追求することです。教科書に戻って内容を確認することも大切です。
入試問題は実は無限のパターンがあるわけではなく、出やすい内容というのはある程度決まっています。それを、効率よく解説するのが塾の役割ですし、自分で出やすい内容を見つける力を身につけるのが受験勉強です。

「解説をよく読め、間違えたところを教科書で確認しろ」というとめんどくさいという顔をする生徒も多いのですが、同じ問題を繰り返し間違えて志望校に不合格するほうがよっぽどめんどくさいと思うのですが、いかがでしょう。


小4の9月に都道府県名を漢字で場所も完璧に覚えろという無理難題

今日は、塾講師というより小学4年生の子どもを持つ親の愚痴です。

一昨日、息子が学校から帰ってきて私にこう言いました。
「お父さん、都道府県のテスト、全然できなかった!」

夏休みの宿題で、「夏休みに都道府県を覚えよう」というのは出ていたんですよね。新しい学習指導要領では4年生のうちに都道府県名に使われる漢字を国語で学習するようになりました。学習指導要領の改訂はまだ先なんですが、先行実施や移行期間と言って内容によっては早いうちから実施されることがあります。都道府県名を漢字で書くのもその1つです。そのことは当然知っていたので、夏休みの間に都道府県を漢字で書けるようにある程度練習をしていました。ただ、都道府県の漢字は普段生活で使わない漢字が多い(「栃」や「阜」など)ので、覚えるのは大変です。だから、まずは純粋に都道府県名はひらがなで書いてあってそれを漢字で書く問題が出ると思っていたんですね。正直それでも、47都道府県中40ぐらい書ければOKぐらいのスタンスで臨んでいました。

そうしたら、まさかの地図に数字だけ書いてあって都道府県名を漢字で書くテストが行われたというわけです。そりゃ、できないよね。

社会の分かっていない先生(担任よりも学年主任でしょうけど)から適当に「やれるだろ」という感覚で出される宿題の恐怖を初めて体験しました。
中学受験でも、小4夏休みの段階で都道府県名を漢字で場所も含めて答えられるようになるのはなかなか高いハードルです。ちょうどこの時期に、初めて都道府県ごとの特徴を学習するので、そこで漢字ではなくてもいいからある程度都道府県を書けるようにしようというのが、順当なところです。自分の近い地域ならある程度聞いたことのある地名が多いので、何とかなりますが例えば首都圏の生徒なら九州とかは全く縁のない地域ですからね。佐賀とか大分はなかなか頭に入りません。

改めて小学校の教科書を見ると都道府県の特徴を学習するのは4年生の一番最後。…なんで今、全部覚える宿題を出した…。都道府県を覚える意味は、都道府県ごとの特徴を覚えてこそ意味のあるものです。ただ、地図を見て県名を答えるのでは意味が薄いし、すぐ忘れてしまいます。夏休みは時間があるので、宿題としてバーンと出しておいて、これから繰り返しテストをするつもりなのかもしれませんが、進学塾でも2か月ぐらい授業をやりながら、徐々に覚えさせるものを夏の課題で家庭に全振りするなよと。

そして、恐ろしいことに合格点は……満点。いつできるようになるんでしょうね(遠い目)。子ども曰く「学校で4人、満点とっていた」らしいですが、そこから先は相当長いので学校の先生も宿題の出し方を反省しながら、繰り返しテストをやってもらいたいと思います。

ところで、都道府県の覚え方についていくつかアドバイスをします。まず、「北からやらない」。都道府県の番号は北海道から沖縄まで47の番号を振ってありますが、つい数字の小さい北海道からやりがちです。ですが、東北地方は比較的配置が分かりやすくすぐできます。問題は、都道府県の入り組んだ関東地方、近畿地方、九州地方です。特に、群馬・栃木・茨城の北関東や奈良・和歌山・三重の紀伊半島エリア、福岡・佐賀・大分の九州北部はごちゃっとしていますので、重点的に覚えましょう。

あとは、「知っている都道府県を起点に徐々に陣地を広げる」ことです。たとえば、九州で鹿児島県を覚えていたとします。その場合、その上(北)に熊本と宮崎が並んでいて、宮崎の上に大分というように隣り合った都道府県を関連付けて覚えることが大事です。ただ、漠然と地図だけ見て覚えようとすると、かなり苦労します。覚えやすい都道府県は人によって違いますが、旅行でいった都道府県や形が分かりやすい都道府県からスタートするといいでしょう。

しかし、これはしんどいなぁ。

参考までに県庁所在地も含めて使える都道府県プリントです。もしよければ、ご活用ください。


中3生の復習で中1・2時代の教材に戻るべきではない

採点する教師いよいよ受験生の天王山、夏休みが近づいてきました。今年の夏は本当に酷暑なので、体調管理にはくれぐれも注意してください。熱中症を防ぐには早寝早起きが大事だそうなので、生活リズムを崩さないようにしましょう。

夏休みの社会科の学習の話をしますと、中3生にとって避けて通れないのは地理・歴史の復習です。入試問題の6~7割は中1・2で学習した地歴から出題されます。どの科目でも、中1・2の復習は重要ですが、特に社会科はそれが欠かせません。

そこで陥りやすい罠が「中1・2にやってた教材に戻って全部復習しよう!」と計画することです。これは、無益とまではいいませんが、とても効率が悪くお勧めできません。
理由は2つあります。まず、純粋に量が多すぎることです。たいていの場合やりきれないまま終わります。

また、中1・2で学習した教材は単元別に細かく分かれています。しかし、入試で出題されるような総合問題は単元別ではありません。
具体的な例を挙げると室町時代を学習していて将軍が出てきたら、それは「足利〇〇」以外ありえません。その中で、「足利…誰だっけ?」はなりますが、あくまでその範囲です。これが、鎌倉~江戸時代になると足利のほかに源、(将軍ではありませんが)北条、徳川と選択肢は増えます。

総合問題で必要なことは、いま問われているのはどの単元の知識なのかを把握し、答えを導き出す力です。これは、単元別の学習をしていたのではなかなかつきません。人間、答えが分かっている中でそれを意識して覚えるのは難しいです。

ですから、夏はある程度広い範囲で設定された教材を使って復習すべきです。もちろん、その中で基本の確認のような形で細かい単元別の問題もあるでしょうから、それをやる程度で十分です。
そういうと、よく言われるのは「そんなこといっても全然覚えていないから、総合問題解いてもほとんど解けないし」という声です。そこでやるべきは、覚えていなかった問題を学校の教科書に立ち戻って確認する作業です。これは、なかなか手間ですが教科書に載っている前後の知識も確認出来て一石二鳥です。そもそも、一度やったはずの中1・2の教材に戻って一から全部やるよりはるかに楽なはずなんですけどね。
できるだけ楽に点数を取れるようにするために、少しの手間を惜しんではいけません。


受験生の鉄則「文房具をケチるな」

「もったいない」という日本語があります。辞書で改めて調べると「有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい」という意味の言葉です。ノーベル平和賞を受賞したケニア出身の女性、ワンガリ・マータイ氏が、来日した時にこの言葉と考えに感銘を受け、国連などで紹介したことが知られています。一時、入試でもよく出題されており、3Rに代表される循環型社会を推進する上でのキーワードの1つです。

とても大事な考え方ではあるのですが、今日はあえてこの言葉に背いた話をします。ずばり言うと「勉強でもったいない精神は不要」ということです。

具体的には

・ノートは間を空けてゆったり使う。
・小さくなった消しゴム、鉛筆は交換する。

まず、ノートについて。ノートに記入する時にメモを取れるスペースを作るのは鉄則です。また、演習した問題の丸付けで間違えた問題の答えを書くスペースも必要です。計算で詰めて書くと数字の見間違いによる計算ミスが増えます。

細かいところでは、単元が新しくなった時にページを新しくすることも大事です。もちろん、ページのほとんどが残っている場合は別ですが、数行のためにわざわざ改ページをしないのは、ノートを見づらくするもとです。

短くなった鉛筆は純粋に書き辛いです。「子供の字が汚い」と嘆く前に適切な長さの鉛筆を使うべきです。

小さくなった消しゴムは勉強にとって害悪でしかありません。角が取れて丸くなった消しゴムは机から落ちるとコロコロ転がっていくし、小さいと消しにくいです。消しゴムの消し損ねで正解だったものを不正解にされるほうがはるかにもったいないです。

もったいない精神は勉強以外で発揮しましょう。

 

 

 


小中学生に多色ボールペンを使わせてはいけない3つの理由

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ちょっとありがちなタイトルにしてみました。
多機能ボールペンの定番、三菱鉛筆のジェットストリーム。私も愛用しています。書きやすいし、便利ですよね。最近では、他にもリフィルを選べるペンもいろいろ登場しています。
ですが、個人的には小中学生には多機能ペンは使わせるべきではないと考えています。結論を言うと、勉強の邪魔になるからです。その理由をお話しします。

1.ペンで遊ぶ

多機能ペンというのはリフィルを変えたり、替え芯を入れたりできるようになっています。子どもがこれをもって何をするかというと授業中に芯を抜いたり、分解したりして手遊びをしてしまうんです。
まぁ、もちろんそうならないように集中をこちらに向けるように授業をするわけですが、それでも触ってしまう生徒はいます。分解したボールペンを元に戻せなかったり、ばねの部分が飛んでいってしまったりと授業への集中がそがれることこの上ないです。

では、ペン遊びをやめるように指導したらいいではないかということになるわけですが意外とこれが難しいのです。何が難しいかというと、ペン遊びが常態化してしまった生徒はそれをしながら授業を聞くのが普通になってしまい、やらない状態に無理にすると止めることに気がとられてかえって集中できないということがおきます。じゃあ、やらせておけばいいということになってしまうのですが、結局ペン遊びをしている生徒は集中しきれていないんですよね。

であれば、子ども特に小学生には最初から持たせないほうが良いというのが私の考えです。
そうすると、シャープペンシルはよくないのかという話につながっていきます。シャーペンは分解できますからね。中学受験ではシャーペンがいいのか、鉛筆がいいのかという論点があります。それぞれにメリットがありますが、個人的には鉛筆のほうがいいと思っています。理由は上記のように分解して遊ぶ子どもがいるというのが1つです。もちろん、この部分については分解して遊ばない子どももたくさんいますから、子どもの筆箱や塾・学校での様子で判断すればいいと思います。

2.多機能ペンは太い

構造上、多機能ペンは普通の単色ペンやシャーペンに比べて少し太くなります。大人なら気にならない太さでも、特に小学生には少し太いことがあります。見ていると、少し字を書きづらそうにしていることがあるんですね。短い時間なら問題ないのですが、受験勉強の場合、長時間字を書くことになります。そうすると、手が疲れやすくなるんです。
ですので、少なくともテストなどで字を書くときは鉛筆もしくは純粋なシャーペンで書くべきです。

3.多色をこまめに使い分ける必要性が薄い

根本的な話になってしまうのですが、塾の授業において多色ペンを使い分ける必要性は乏しいです。授業で説明するときは、色を使って区別することで分かりやすくするために板書をすることはありますが、授業で使う色というと、黒、採点用の赤、最低この2色あれば事足ります。使ってあと1色というところでしょうか。入試では黒一色しか使えませんしね。

多機能ペンのメリットは手元で瞬時に色の切り替えができることです。しかし、授業で使うのは圧倒的に鉛筆・シャーペンの黒一色です。それなら、多機能ペンでなくても、単色のペンを筆箱に用意すればいいです。そもそも、ノートをカラフルに飾る子どもの成績は大抵イマイチです。

結論を言うと、多機能ペンは高校生からでいいということです。


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