「 徒然 」一覧

社会科に関する学習法などで思ったことを書いていきます。

映像授業のこと

コロナウイルスで授業が中止になり、各大手塾は休校分を映像授業で対処しているようですね。個人的には、小中学生に映像授業は厳しいと思っています。単純に集中力が持たない。映像を見続けることはできると思うのですが、それを集中して見ていられるかは別問題です。対面の授業では(完ぺきではないにせよ)、集中力の切れた生徒には声掛けをします。映像はそれをしてくれませんからね。

ただ、ここが難しいところで今の私の意見はあくまで実体験のない感覚でしかないんですよ。もしかしたら、中学受験で学習意識の高い生徒は質の高い映像であれば集中力も続くかもしれない。今回の件では、各塾の危機対応力が問われる事態になっていますし、それが受験結果にも大きく影響しそうです。そして、今後の授業や校舎の運営スタイルが変化していくきっかけになるような気がします。


コロナウイルスへの対策について雑感

コロナウイルスで学校が休校になるという要請を安倍首相が出しましたが、進学塾など教育関連産業はどうするんでしょう…。台風の暴風警報が発令された場合、大抵の塾は臨時休校にするのですが、それに応じた措置をすることになるんですかね…。

もし、長期間休校ということになると、ほとんどの塾にノウハウがないことなので、カリキュラム等の対応が大変そうです。

塾業界の場合、私もそうですが時間給で働いているベテラン講師も多いので、正直なところ授業が飛ぶというのは収入減に直結するので、なかなかしんどいです。もちろん、2週間程度収入が途絶えたら、即生活が立ち行かないということはないのですが。

感染拡大のために必要な措置というのは理解できますが、全国一律でやる必要はあったのか。…正直、安倍首相は下手を打ったと思いますよ。


2019年、年末のご挨拶

ここのところ、仕事が多忙のため久しぶりのまともな更新かつ、今年最後の更新になります。

まぁ、塾講師という仕事をしていたら年末はほんとに忙しいですよね。授業授業です。この仕事で、年末に更新を連発できる人は時間の確保がうまいか、実は塾講師ではないか、よほどストレスがたまっていて更新がストレス解消術になっているかどれかでしょう。

さて、今年の年頭に「新しい更新の柱をつくる」というテーマを掲げました。正直、新しい柱をつくることができないまま一年が終わったなと思っています。柱となる候補は頭に思い浮かんでいるのですが、それをやろうとすると本気でWordPressの勉強をするといったしっかりした準備が必要になりそうです。そうすると、日常の更新が滞ることになるジレンマがあり、どうしようかなと思っています。2月は恒例の「中学入試プレイバック」をするので、春以降どうするかという話ですね。

あともう1つのテーマ「サーバー維持費ぐらいは自力で出したい」ですが…実は達成できました。もちろん、大きな金額ではありませんが正直にうれしいです。これ、思ったよりもサイトを維持するという意欲になりますね。来年は、新しい柱をつくることで収益といえるレベルに持っていけるように頑張りたいですね。

それでは、今年一年間「社会科の歩き方」をご覧いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


神奈川・愛知・兵庫の存在感

神奈川県(人口2位)
愛知県(人口4位)
兵庫県(人口7位)

どれも、横浜市・名古屋市・神戸市という百万都市を抱える規模の大きい都道府県です。神奈川県は川崎市ともう1つ百万都市を持っています。

にもかかわらず、地元以外の子どもにとってこの3つの都道府県の知名度は低いです。それはなぜか。「横浜・名古屋・神戸が強すぎるから」です。横浜県とか名古屋県とか、けっこう言われちゃうんですよね。ちょっと気の毒です。


まずは自分の点数を覚えておけ。

中学生のテストが終わると塾では点数の聞き取りをします。学校から配布される成績の個表を見れれば一番なのですが、テスト終了から個表配付までに時間がかかります。ですので、生徒から直接点数を聞き取りをします。

ここで出てくるのが「点数を覚えていない」という声です。そして、そういう声を出す生徒の点数はだいたい良くないです。点数が悪いから覚えておきたくないのか、自分の点数への意識が低いから点数が悪いのか。おそらく両方でしょう。

成績上位者は当たり前のようにできていることです。勉強ができるようになるには、できている人間の行動をまねることです。自分の点数を上げたいと思っている人は、まず自分の点数を把握しましょう。


中3歴史の授業が終わらない。

中学生は2学期中間テストの対策授業が始まる時期になりました。中3を担当しているとここ数年、毎年焦ります。なぜなら、まだ学校の歴史の授業が終わっていないから。

先週末(中間テストとしては、やたら早い時期の実施ですが)行われたある学校のテスト範囲は日本国憲法の制定まででした。もう、9月ですよ。まだ、歴史の教科書にして20ページほど残っています。当然、公民の教科書は手付かずです。

現行の学習指導要領になり、近現代史を重視するため歴史を3年生でも学習するようになりました。それにより、何が起きたかというと「歴史の授業がいつまでたっても終わらない」。

中3の社会科の学習時間は歴史40、公民100です。これでいうと、7月からは公民の学習を始めなくてはいけません。ところが、現実には9月になっても歴史が終わらない。ぶっちゃけ、塾のカリキュラムではそろそろ公民が終わるところが大半のはずです。なぜなら、そうしないと入試問題の演習ができないから。もちろん、塾と学校では仕組みも目的も違うので同じ土俵で話すのは不公平ではあります。ですが、学校の教師は決められたカリキュラムは守らないと。

昔よく言われた「歴史の最後のほうは駆け足で何やったか覚えていない」は過去の話です。今は、「公民の教科書全部が駆け足で何やったか覚えていない」になっています。


隙間時間をいかに使うか。

受験生にとって限りある時間をどう使うかは重要なテーマです。今回は隙間時間に何を勉強すべきか、また、すべきでは無いかです。

ここでいう隙間時間とは、電車などでの移動時間、授業と授業との間の休憩時間を指します。ちなみに、学校・塾などで時間を指定されて演習する際、早く終わってしまい余った時間もこれに含まれます。問題演習が終わって、ボーッと時間が過ぎるのを待つのはあまりにもったいないです。

まず、隙間時間に何を勉強するかは、あらかじめ決めておくことが大切です。時間が空いたから何をしようでは決めた頃に隙間時間が終わります。内容は、英単語でも漢字でも計算でも何でもいいですが、細かく時間が区切れるものがいいですね。

逆に隙間時間でやっていけない勉強があります。それは、志望校の入試問題と英語・国語の長文問題です。まず、入試問題は時間を測って、その時間内に解く感覚をつかむことが重要です。決して細切れにやってはいけない勉強です。2周目、3周目のやり直し演習なら、まだいいかもしれませんが、それでも隙間時間に勉強すべきではありません。長文問題は単純に隙間時間に解ききれない可能性が高いからです。こんなこと、当たり前だと思うかもしれませんが、生徒の隙間時間の様子を見ていると普通に入試問題を解こうとするのを毎年に見るので、あえて指摘しておきました。

隙間時間の勉強は、その生徒の受験への姿勢がかいま見えるので、毎年意識して指導するようにしています。


算数とLGBT

私は社会の先生ですが、国語も教えますし、算数・数学の質問も受けます。昨日、算数の質問を受けていてふと気になった問題がありました。おおよそこんな感じの問題です。

ある学校では、女子生徒は全体の50%より20人少なく、男子生徒は全体の60%より24人少ない。この学校の全校生徒数を答えなさい。(「中学入試でる順 ポケでる 算数 文章題・図形早ワザ解法テクニック」 旺文社)

この問題は、典型的な線分を使って解く問題です。線分図を書くとこうなります。


全体の0.1が44人になるので、44÷0.1=440人が答えになります。

この問題って、全校生徒が男子か女子かどちらかに属することが前提になっているんですよね。LGBTという考え方が当たり前になった現在、この問題の考え方は古いのではないかと急に思った次第です。
算数の問題で考えすぎといえば考えすぎなのかもしれませんが、別に割合の問題を解くのに男女でなければならない理由はないので、将来的には変わっていくかもしれませんね。

 


入試は採点競技

「ウルトラC」という言葉がありました。

ウルトラCとは1964年に開催された東京オリンピックで生まれた言葉で、本来は体操の日本男子チームが生み出した難易度C以上の技のことをいう(2009年現在、A~Gまでの難度が設定されており、体操でウルトラCという表現は使わない)。これが流行語となり、大逆転技、奇策、さらに物凄いといった意味で用いられる。(日本語俗語辞典

私が子どもの頃は、まだ使っていたように思いますが、体操競技の最高難度がHとかIになった現代では死語です。かつてのC難度は今や、ジュニアでも当たり前に繰り出される技です。

でも、C難度って改めて見るとこんなのです。
後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り
いわゆるムーンサルト、ツカハラCです。いや、できないですよね。体操をやっていない人間にとっては、C難度でも(当たり前ですが)人間業じゃないです。かつては、新技だったものが、当たり前になっていく様に人間の進歩を感じます。

前振りが長くなりましたが、受験もそういったところがありますね。10年・20年前の問題を見ると「あれ、この学校こんなに簡単だっけ?」と思うことがままあります。上位校では、昨年出題された問題は塾で対策をされることを前提に問題を作成します。塾は、それを踏まえて準備をします。そのため、難度が年々上がっているんですね。単純に覚えることが増えてだけではありません。思考力であったり、資料の読み取りであったり、複数の知識を問う問題であったりと手を変え品を変え受験生に「見たことのない問題」が繰り出されます。

結果として、中堅以下の学校と上位校の問題レベルの差は昔と比べて広がっています。受験の高難易度化に対応している学校は一部で、中位以下の子供にとっては、基本問題でも難しいことに変わりはないです。

最難関を目指す受験生はアスリートであるという認識をぜひ持っていただきたく思います。


時事問題の予想に「百舌鳥・古市古墳群」を入れない訳

このサイトで掲載している定期テスト向けの時事問題予想は最低限必要だろうという内容にとどめています。時事問題の対策はあくまでおまけで、メインは教科書の出題範囲の勉強だと考えるからです。

前方後円墳現在の時事問題の予想で「百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産に登録へ(毎日新聞)」をあえて載せていません。
それはなぜかというと、現段階では登録に向けて事前に審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)が「登録すべき」とユネスコに勧告したにすぎず、直前で登録が認められない可能性があるからです。6月末~7月に行われる会議で、正式に登録が決まってから時事問題としては出題すべきというのが私の筋論です(実際に直前で取り下げられた例もあります)。

また、今の段階で時事問題で出題されるとして「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)」という名称を書かせるのは、あまりないと思うのも理由の一つです。出題されるなら「百舌鳥・古市古墳群にある日本最大の古墳の名前を答えなさい→大仙古墳(仁徳天皇陵古墳)」でしょう。大仙古墳を答える問題は別に時事問題じゃなく、社会の一般知識でも対処できます。

なお、正式に登録が決まった瞬間に、その次の定期テストのみならず入試でも出題される最重要キーワードになるのでそれは頭に入れておいてください。


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