「 歴史 」一覧

歴史に関する人名・用語の解説です。

社会科で間違えやすい漢字大全~近現代編~

間違いやすい漢字シリーズの近現代史編です。近現代は用語が多いので間違いやすい漢字も多いと思っていたのですが、改めて洗い出してみると意外と少ないですね。間違えやすい漢字は人名・地名だということを痛感します。

五榜の掲示は、「傍」とにんべんで間違えやすいですが、もともと漢字が難しいですね。油断していると「五榜の提示」と書いていることもありげんなりします。
文明開化は簡単な字で、指摘されれば生徒もすぐに気が付くだけに間違えたくない漢字です。「開花」と書くことのほうが多いだけにおきるミスですね。製糸業と製紙業の書き間違いもわりと発生します。
そして、人名の中では間違え率の最も高い漢字の1つが福沢諭吉の「諭」です。論吉や輸吉、はては輪吉まで登場します。これらの漢字の中で「諭」が生徒の中で最も身近ではないだけにどれだっけとなりやすい字です。まず、ごんべんであることを指摘し、論だと「ろん」と読みが違うことは指摘しますが、それでも間違えます。
民選議院設立建白書は難しい漢字ではありませんが、用語そのものが長いことと中学入試では「民選」と書き、高校入試(中学教科書)では「民撰」と書くことに注意です。
大隈重信と立憲改進党もミスの多い字です。隈に限らずですが、小学校で習わない漢字を間違えて覚えている場合、子どもは気が付かないのでチェックする側の人間が絶対に気が付く必要があります。立憲改進党は大化の「改新」と混同することがあるようです。立憲改心党と書かれるとがっかりしますが、とても多いです。
伊藤博文・小村寿太郎は登場頻度の多い人物だけにきちんとチェックしたいところです。

新渡戸稲造は「にとべ」という読みが漢字につながりにくいようです。そもそも漢字で書けないことが多い人物です。犬養毅の「毅」の右側はいろいろ別の字が書かれることが多いですね。青鞜・盧溝橋・蔣介石は字の難しい漢字です。「盧」は板書するときに確実に大きく書きます。「蔣」は私自身、書き順が怪しいです。簡易慣用字体の「蒋」でいいじゃんと思いますが、そうはいかないんですよね。
東条英機は「機」という漢字が人名っぽくないのか、思いつかず別の漢字を書く生徒が多いです。吉田茂に限らず、最後の払いや点のつけ忘れは漢字チェックの基本ポイントです。
最後の特需景気は、儒学・儒教との混同です。もっとも、最初のうちこの間違いをする生徒はそこそこできる生徒ですね。できない子は残念ながら「儒」という漢字が出てきません。


入試に出る歴史上の人物 「ムッソリーニ」

標準
1922年にイタリアでファシスト党を率いファシズムとよばれる全体主義政策を行った政治家がムッソリーニです。

イタリアが1935年にエチオピア侵攻をしたというのは中学校の教科書におおよそ掲載されています。正誤問題で「ドイツがエチオピアに侵攻した」というような誤りの文が使われていることがあります。

時代:20世紀前半(日本では昭和戦前)


入試に出る歴史上の人物 「東洲斎写楽」

発展
江戸時代、化政文化を代表する浮世絵師の1人で特に歌舞伎役者を題材にした作品で知られるのが東洲斎写楽です。

中学校の教科書に名前が登場しているので定期テストでは出題されますが、入試では東洲斎写楽に答えを限定する問題をつくるのが難しいこともあり、ほぼ出題されません。

名前:とうしゅうさいしゃらく
時代:江戸時代中期(18世紀末)


予習シリーズ社会解説 「5年下第7回 室町時代」

鎌倉時代が北条なら、室町時代は足利です。それぐらい、鎌倉時代と室町時代の重要人物の大半は北条氏と足利氏に集中しています。

足利氏で覚えないといけないのは4人です。
①初代:足利尊氏
②3代:足利義満
③8代:足利義政
④15代:足利義昭
このうち、義昭は次回で登場するので、今回覚えるのは3人です。その中でも、最も重要なのが、3代将軍足利義満です。歴史上の人物で出題頻度が高い人物は特定の分野だけでなく、政治・外交・文化と様々な影響を与えた人物が登場します。足利義満はその典型と言えるでしょう。

足利義満<足利義満の業績>
「政治」南北朝の合一。室町に”花の御所”をたてる。
「外交」日明貿易
「文化」金閣をたてる。観阿弥・世阿弥を保護。→能・狂言・北山文化

このように義満の活躍は多岐にわたるためいろいろな角度から出題されます。日明貿易といえば、勘合を使って倭寇と正式な貿易船を区別したという記述も定番です。また、日本が中国(明)に対して貢ぎ物を持っていく形(つまり、中国のほうが立場が上)で行われたことも知っておいて損はないです。日明貿易では銅銭・陶磁器を輸入し、銅・硫黄を輸出したことも出題されますね。生徒に話すのは、当時の日本は加工貿易でいえば、資源を輸出する側だったことです。それだけ、中国のほうが先を進んでいたということですね。

この時代、朝鮮半島に朝鮮、沖縄に琉球王国が栄えたことも大事なポイントです。琉球王国は中継貿易で栄えましたが、その時期(つまり室町時代)が聞かれますね。

記述問題といえば、時期はさかのぼりますが後醍醐天皇による建武の新政が失敗した理由「天皇・公家重視の政治に武士の不満がたまったため」というのも定番問題です。後醍醐天皇が逃れた吉野も思いのほか出題されます。授業では、いつもここで吉野すぎを口頭で質問しますね。地理の知識と歴史の知識をつなげる作業は重要です。

1467年応仁の乱はそれ以降戦国時代になっていくことから、年号も覚えたい重要な出来事です。「戦乱を逃れるため地方にいった公家などにより京都の文化が全国に広まった」というのも記述で出題されますね。

室町時代に入ると、鎌倉時代以上に産業が発達してきます。鎌倉・室町の経済史は連続性があり上位校であればあるほど、きちんと時代の区別できる必要があります。表に分けてみました。

鎌倉時代 室町時代
農業 西日本で二毛作
牛や馬を使って耕作
草や木の灰を肥料にする
全国で二毛作
水車の使用
たい肥の使用
運送 年貢を運ぶ問丸 問丸から問屋とよばれる卸売業に発達
運送を専門にする馬借
定期市 月3回。同業者組合である座の登場。 月6回。座の拡大。
金融 土倉・酒屋とよばれる高利貸しの登場
産業 地域の特産物や手工業の発達

これらの区別がいつ切り替わったかといえば徐々にとしか言いようがないのですが、鎌倉と室町では産業が明らかに発達していることが分かりますね。

室町時代は村の自治が拡大し、土一揆が起きたことも重要です。
1428年正長の土一揆→1485年山城の国一揆→1488年加賀の一向一揆
という3つの一揆の並べ替え問題も出題されます。ここで重要なのは、山城の国一揆が応仁の乱の混乱の後におきたということです。つまり、並べ替えに応仁の乱を付けたすと、山城の国一揆の前ということになります。また、これらの一揆は全て15世紀ということも重要ですね。


社会科で間違えやすい漢字大全~中近世編~

漢字間違いシリーズ、今回は鎌倉時代から江戸時代です。

まずは鎌倉時代から。

檀ノ浦の戦いは「壇」の字の右側がなべぶた・回・日・一の順なのですが、最後の日と一をくっつけてしまうことが多いですね。北条泰時は同じ回で、奉公を習うので混同するようです。ただ、不思議と泰公とは書かないです。
そして、元寇です。歴史の漢字では一番間違えやすい字です。色々間違えるパターンがあります。板書を写したノートをみると3割は間違えています。
親鸞は字が難しすぎて、実はテストでは意外と記述では出題されません。

鎌倉時代は後醍醐天皇は画数が多いので大変です。あと、意外と多いのが一揆の間違い。最後をはねてしまうミスが多いです。「発」ではないんですね。
長篠の戦いもミスが多い字です。最後が「条」ではないのが注意ポイントです。楽市・楽座と豊臣秀吉の間違いは習いたてで発生します。「らくいち」「とよとみ」という読みに引っ張られるパターンです。ただ、楽市は意味で理解してほしいところですけどね。太閤は間違えやすい字です。この回で天守閣も学習するので注意が必要です。しめすへんところもへんのミスは普通の漢字でも起きやすいですね。

徳川綱吉は「網」と書くパターンを紹介しましたが、鋼吉と書くミスもあります。薩摩藩は「薩」の右下を産と書く場合もあるということです。書体としてはどちらでもいいのですが、学校の先生によっては教科書通りの書体で書かないと不正解にするタイプの人がいますので、△にしました。葛飾北斎と坂本龍馬も同じです。

両替商の間違いは思いのほか多いです。意味を考えると賛はおかしいはずなんですけどね。人形浄瑠璃は漢字で書かせるには難しいので、テストではあまり漢字で書かせない字です。親鸞と同じパターンですね。

井伊直弼のミスは本当に多いです。どちらも「い」なのが原因でしょう。幕末は覚えることが多くてミスも出やすいので厄介です。



予習シリーズ社会解説 「5年下第6回 鎌倉時代」

歴史の学習も古代が終わって中世に入ります。中世の定義は難しいのですが、大きな要素としては、土地を介した上下関係、つまり封建制度によって社会が成り立って時代が中世です。この封建制度は江戸時代まで続きます。概念として知っておく必要があります。

鎌倉時代は、源平の争いからスタートです。地図で平氏がどんどん西へ落ち延びていき、壇ノ浦の戦いで滅亡した流れを理解させます。意外と「富士川の戦い→一ノ谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦い」という並び替えの問題も出題されるのですが、今の段階では壇ノ浦の戦いだけで十分です。
壇ノ浦の戦いがおきた1185年に国ごとに守護、荘園ごとに地頭が置かれたことは重要です。守護が軍事・警察、地頭が年貢の取り立てを行ったことも知っておきたいです。上位生は政所・問注所・侍所も知っておいてもいいでしょう。
源頼朝なお、現在の社会科では「鎌倉幕府の成立は何年か?」という問題は出題されません。鎌倉幕府という概念は後の時代によって定義されたもので、当時は幕府という考え方はなかったためです。ただし、守護・地頭の設置は1185年、源頼朝が征夷大将軍になったのが1192年は変わりません。語呂合わせでイイハコでもイイクニでもいいですが、時期と順序は覚えておきたいです。

なお、鎌倉が神奈川県であることは、特に関東地方以外では注意が必要でしょう。鎌倉に本拠地が置かれた理由が「三方を山に、南を海に囲まれ守りやすかったから」というのは記述の定番です。

成績中位から下位のクラスの場合は、鎌倉時代=北条氏ぐらいの勢いで執権を説明します。安土桃山時代に小田原に本拠地を持った北条氏もいるにはいるのですが、登場頻度が違います。なお、将軍の補佐職である執権は鎌倉時代と特定できるキーワードの1つです。

1221年におきた承久の乱は後鳥羽上皇・隠岐・北条政子・六波羅探題と関連キーワードが多く出題者側としては問題がつくりやすい出来事です。予習シリーズには北条政子の演説がマンガで紹介されています。授業で感情移入して読むと大抵ウケます。この演説自体が歴史史料の定番の1つなので重要なんです。
土地をめぐる裁判の基準となった御成敗式目と北条泰時はとりあえずセットで覚えておけばいいです。ただ、将来的には混同する語句がいくつかあるので先々意外と答えがでてこない語句でもあります。今回は覚えなくてもいいと前置きしたうえで「もともと慣習として定着していたものを文章にまとめた(新しいルールを作ったわけではない)」「あくまで武家に対する取り決め」であったことも上位には説明します。将来的な正誤問題でよく出題されます。

元寇は、まず漢字が書けません。板書するときは絶対に「」の字を大きく書きます。元寇は出題ポイントがいくつかありますが、集団戦法と火薬兵器(てつはう)に苦しめられたことは記述問題でよく出題されます。記述問題といえば、元寇の影響として「御家人へのほうびが不十分で御家人の幕府への不満がたまった」というのも定番です。
なお、予習シリーズではここで高麗がしれっと入っています。朝鮮半島に高麗が成立したのは10世紀前半の平安時代であることは注意しておきたいところです(個人的には平安時代で紹介すべきだと思います)。

鎌倉時代の産業・商業の発達は、先々「同じ時代の内容に当てはまるものを記号で選べ」とった問題で出題されやすい内容です。今の段階では太字になっている語句を覚えておけば大丈夫です。

鎌倉時代の文化はまず、運慶・快慶の東大寺南大門金剛力士像です。東大寺は天平文化ですが、東大寺南大門は鎌倉時代に東大寺が再建されたときに建てられたものなので、鎌倉文化という説明は必須です。
そして、最後に鎌倉仏教です。まず、法然(浄土宗)・親鸞(浄土真宗)は必須です。浄土宗と真宗の区別は意識する必要はありませんが、念仏というキーワードは知っておきたいです。一遍(時宗)はその布教の様子を描いた絵巻が定期市の様子を表す史料として使われるので(予習シリーズでも使われています)知っておきたいところです。禅宗の栄西(臨済宗)は茶を日本に伝えたという関連項目もあり出題されやすいです。とはいえ、仏教だけで6人いて一問一答で全員答えるのはなかなかハードです。テストでもはじめのうちは記号選択の問題が中心になるので、無理はしないでください。


入試に出る歴史上の人物 「ルソー」

重要
18世紀のフランスの思想家で人民主権を提唱しフランス革命に影響を与えたのがルソーです。代表的な著作は「社会契約論」で、明治時代に中江兆民によって一部が日本語に翻訳されました。

歴史でも学習する人物ですが、公民の人権思想の発達で重要になる人物です。高校受験では重要人物ですが、中学入試ではまず出題されません。

時代:18世紀(日本では江戸時代中期)


入試に出る歴史上の人物 「川端康成」

応用
大正・昭和を代表する作家でノーベル文学賞を日本で初めて受賞したのが川端康成です。代表作は「伊豆の踊子」「雪国」です。

完全に国語の文学史のほうが出題される人物ですね。日本人でノーベル賞を受賞した人が出た年度は確認はしておきたい人物です。

読み:かわばたやすなり
時代:大正・昭和前半(20世紀)


社会科で間違えやすい漢字大全~歴史古代編~

社会科で間違えやすい漢字を紹介するシリーズ第2回です。歴史はあまりに数が多いので、今回は原始・古代(旧石器時代~平安時代)を紹介します。
前回同様、赤で書かれている部分が間違えやすい部分、波線が難しい漢字です。

磨製石器は摩擦とごっちゃになるパターンです。「磨く」石器だから、磨製石器なんですが、そもそも「磨」という字を習っていないので子どもたちにとっては知らない字です。
銅鐸の最後の本数の間違いというのは、子どもたちが絶対に丸付けで見落とすタイプのミスです。簡単な字でいうと「達」という字も本数が違うことがあります。卑弥呼・邪馬台国は歴史の習いはじめではよくある間違いです。卑弥呼は女性なので最後に「子」をつけたくなるんですね。ただ、受験間近でこういう間違えをされると萎えます。

埴輪・高句麗あたりは純粋に難しい字ですね。「麗」という字は高麗でも使いますし、地名は漢字が求められるので必ず書いて練習する必要がありますね。儒教は、公民で需要を習うとごちゃつくことがあります。「儒」という字をここ以外で書く機会がないのが、書けない理由です。

冠位十二階は、鎌倉・室町時代になって倭寇・元寇を学習するあたりで、うかんむりで書く生徒が続出します。蘇我氏は難しい字ではありますが、中学入試の場合は阿蘇山ですでに書いている字なので、意外と書けます。

「租」は「祖」と書くことが多いので、つい間違えるパターンです。「群」司も同じパターンです。木簡は、簡単なはずなのに割と書けないです。
墾田永年私財法は、言葉自体は割と覚えやすいのですが漢字は難しいです。上の例のように余計なものをつけてしまうことが非常に多く丸付けで気が付きにくいです。
鑑真は見ての通り難しい字ですが、唐招提寺が曲者です。「だい」と聞くとどうしても「大」「台」と変換してしまうんですね。また、阿倍という字は「阿部」「安倍」と複数あるので、日常生活でも間違えやすい漢字ですよね。

平安時代に東北地方北部に栄えた勢力を「蝦夷(えみし)」といいます。漢字はもとより、読みも注意したいところです。藤原頼通は「みち」という読みがミスを誘います。パソコンで入力しているときも藤原頼通とフルネームで書く場合は大丈夫ですが、頼通とだけ書く場合に「頼道」と誤字をしやすいので、プリント作成では気を遣う字です。平等院鳳凰堂も含めて、漢字的には厄介な存在ですね。

菅原道真はほんとに「管」と書く場合が多いです。これも、管のほうが日常で使う感じだからです。菅官房長官の「すが」といっても意外と通じないです。
日宋貿易の宋を「栄」と書く間違いは、そんなばかなと思うかもしれませんが、思いのほか多いです。


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