入試に出る日本の川プリント

プリント

概要

 中学入試・高校入試に出る日本の川の中でも上位20個を収録したプリントを配布いたします。

 個人用だけでなく、学習塾等で補習などで自由にご利用いただけます。塾でも使いやすいように、「社会科の歩き方」が作成したという表記は、プリント左上のロゴのみにとどめています。

プリントに収録されている川の解説

解説部分について

今回収録されている内容について解説をしています。解説内容は随時更新しております。文章につけてあるマークの意味は以下の通りです。

太字……重要語句です
赤のアンダーライン……プラスアルファで覚えておきたい内容です。
青のアンダーライン……記述問題で出題されやすい内容や注意しておきたい内容です。

石狩川

 北海道中央から東へ流れ、日本海へそそぐ川が石狩川です。日本では信濃川、利根川につぐ長さです。下流には稲作地帯で知られる石狩平野が広がっています。名前の由来はアイヌ語「イ・シカラ・ペツ」(アイヌ語で非常に曲がりくねった川の意、諸説あり)です。上流には旭山動物園で知られる旭川市があり、稲作の盛んな上川盆地が広がっています。 

かつては、泥炭地で農業には向かない土地でしたが、客土により日本有数の稲作地帯になりました。語源が示す通り、かつては複雑に蛇行する川で洪水も多く、川沿いには多くの三日月湖が残されています

最上川

 日本三大急流の中で山形県を流れる川が最上川です。下流の庄内平野では稲作が、上流の山形盆地では、おうとう(さくらんぼ)の栽培が盛んです。少し細かいところでいうと、最上川は北上した後に、西に進んで日本海にそそぎます。地図を見ると向きの兼ねあいでなんとなく北から南に(地図上では上から下に)流れると思いがちなのは、気を付けるポイントですね。

 河口にある酒田市は江戸時代にひらかれた西廻り航路の起点となった港です。流域の新庄盆地では、商品作物の1つである紅花の栽培が盛んでした。県庁所在地の山形市は、最上川の上流にあります。県庁所在地は河口にあると思い込みがちなので注意が必要です。

北上川

 奥羽山脈北上高地をぬうようにして流れ、仙台平野から仙台湾へと注がれる川が北上川です。長さは日本で4位で、東北地方では一番長いです。
 上流の岩手県盛岡市は伝統的工芸品の南部鉄器が有名で、河口の仙台湾はかきの養殖で知られています。また、世界文化遺産の中尊寺金色堂で知られる平泉も北上川流域にあります。
 関連知識も多く、東北地方を代表する川として入試でも頻出の川です。

阿武隈川

福島県の郡山盆地を抜けて宮城県の仙台平野に流れる川が阿武隈川です。上流では西側に阿武隈高地があります。郡山盆地周辺では、ももの栽培が盛ん(福島県はもも2位)というのは定番です。

”隈”という字を間違えやすいのに注意が必要です。また、入試知識では数少ない太平洋側で北上する川です。

利根川

 関東平野を流れる日本で最も流域面積の広い川が利根川です(長さは2位)。河口には沖合漁業が盛んな銚子港があります。

 利根川は洪水の多い暴れ川として知られ「坂東太郎」とよばれます。下流域は水郷地帯と呼ばれ、古くから早場米の栽培が盛んなことで知られます。支流の中には足尾鉱毒事件が起きた渡良瀬川(栃木県)があります。

 利根川は関東地方一帯が水域に含まれますが、唯一神奈川県だけは水域に含まれていません。時折、利根川の水域に含まれない都道府県を記号で答える問題が出題されることがあります。

阿賀野川

新潟県の越後平野を流れる川の1つが阿賀野川です。入試では、高度経済成長期に新潟水俣病(第二水俣病)が発生した流域として出題されます。原因となった物質は有機水銀ですね。

信濃川

 長野県から新潟県に流れる日本最長の川が信濃川です。下流には稲作の盛んな越後平野が広がります。越後平野は雪が降るため、冬に農業をすることが難しく、水田単作地帯として知られています。日本で一番栽培されているブランド米であるコシヒカリの栽培がさかんなことも入試で頻出です。
 長野県の流域には、ぶどうやりんごの栽培が盛んな長野盆地・上田盆地(これらの盆地名を聞く問題は出題されません)があります。

 長野県では信濃川は千曲川(ちくまがわ)と呼ばれています。実は、信濃川と呼ばれる範囲と、千曲川と呼ばれる範囲では千曲川のほうが長いです。

 越後平野はかつては湿田が広がっていましたが、暗きょ排水などのかんがいにより大規模な稲作のできる乾田へと変わっていった話が、農業における土地の工夫の代表的な話として登場します。

神通川

 岐阜県の飛騨から富山県に流れる川が神通川です。高度経済成長期にかけて、四大公害病の1つであるイタイイタイ病が流域で発生したことが入試では頻出です。イタイイタイ病の原因物質がカドミウムというのもセットで覚えておかなくてはいけません。

入試で出題される公害は、現在も病気で苦しんでいる方はいらっしゃるので終結したわけではありませんが、今起きている問題ではありません。阿賀野川もそうですが、昔の話をずっと入試でいわれ続けるのはちょっと気の毒ですね。

富士川

 山梨県から静岡県を流れる日本三大急流の1つが富士川です。上流の甲府盆地では扇状地を形成し、ぶどう・ももなどの栽培が盛んです。
河口にある富士市は製紙・パルプ業が盛んです。

大井川

静岡県中央部を流れている川が大井川です。入試では、静岡県の東から富士川→大井川→天竜川と流れる順番を問う問題が出題されます。

歴史で、江戸時代に江戸を守るため大きな川に橋をかけなかった具体例として大井川が登場します。「箱根八里は馬でも超すが越すに越されぬ大井川」という唄が有名です。

天竜川

長野県の諏訪湖を水源に静岡県へと流れる川が天竜川です。愛知県の渥美半島を流れる豊川用水の水源の1つが天竜川です(主な水源は豊川)。河口には政令指定都市で楽器・オートバイの生産で知られる浜松市があります。

入試では、静岡県を流れる川の並び替え問題で出題されます(西から天竜川→大井川→富士川)。天竜川は河岸段丘が有名ですが、最近の教科書ではあまり河岸段丘そのものが掲載されていません。

木曽川

 長野県から愛知県・岐阜県に広がる濃尾平野を流れる川が木曽川です。木曽川を含む木曽三川(後は長良川・揖斐川)の下流域に広がる周囲を堤防で囲った集落は輪中集落とよばれます。上流の長野県に広がる森林からとれる材木は木曽ひのきとよばれ、日本三大美林の1つです。知多半島を流れる愛知用水の水源は木曽川です。

 中部地方最大の都市である名古屋市が下流域にあるため、工業などと関連付けて出題されることが多いです。

淀川

 琵琶湖を水源に滋賀県・京都府・大阪府を流れる川が淀川です。流域には京都盆地・大阪平野が広がり、京都市・大阪市といった政令指定都市があります。淀川の水は阪神地区の水道の水源になっています。

 淀川は滋賀では瀬田川、京都では宇治川とよばれます。宇治は宇治茶で有名です。

熊野川

奈良県から和歌山県・三重県の県境を流れる川が熊野川です。もともとは新宮川という名前でした。河口にある新宮では紀伊山地で伐採した木材を、熊野川を生かしていかだにして運ぶ製材業がさかんでした。

流域には日本で最も降水量が多い地域の1つである大台ケ原や、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部があります。

紀ノ川

奈良県南部の吉野地方から和歌山県北部を流れる川が紀ノ川です。
上流の吉野地方では吉野川と呼ばれます。人工の三大美林である吉野すぎが有名です。歴史では南北朝時代に後醍醐天皇が軟調を開いた場所として知られます。

流域ではみかんのほかにも柿・うめの生産も盛んです。河口にある和歌山市は鉄鋼業がさかんです。

なお、国土地理院の地図では「紀ノ川」、河川の法律では「紀の川」と表記されます。教科書では「紀ノ川」の表記が主流なので、こちらで書いたほうが無難です。

太田川

広島平野を流れ、かきの養殖で有名な広島湾に流れる川が太田川です。太田川は三角州が広がる地形の代表格として取り上げられることが多いです。

吉野川

 高知県から徳島県に流れる川が吉野川です。香川県の讃岐平野に流れる香川用水の水源となっています。吉野川と讃岐平野を知識としてセットで覚えるので、つい吉野川=香川県のイメージが付きがちですが、吉野川の河口は徳島県です。吉野川は昔から洪水が多い川として知られ「四国三郎」の異名を持ちます。 
 上流の早明浦ダム(高知県)が有名です。四国で水不足になったときにニュースでよく取り上げられるダムが早明浦ダムです。

四万十川

高知県を流れる、四国地方で一番長い川が四万十川です。大きなダムがないことなどから「日本最後の清流」と呼ばれます。

入試では出題する要素がこれといってないため、四国最長のわりに出題されない川です。

筑後川

 福岡県・佐賀県の筑紫平野から有明海に流れる川が筑後川です。筑後川は日本を代表する暴れ川の1つで「筑紫次郎」と呼ばれます。筑後川流域では水運が発達し、水路が張り巡らされました。この水路をクリークといいます。クリークから筑後川を導き出す問題は入試の定番です。

 筑紫平野は九州を代表する稲作地帯です。また、筑後川の河口にある有明海は干拓地としても知られ、のりの養殖が盛んです。 

球磨川

熊本県を流れる日本三大急流の1つが球磨川です。流域の八代平野はいぐさの栽培が盛んなことで有名です。

熊本県でいぐさの栽培がさかんというのは、入試の定番知識ですが、最近の入試では出題頻度が減っています。他の日本三大急流である最上川・富士川と比べると関連する知識が少ない分、出題頻度はやや下がります。その分、「三大急流であること」が自体が出題されやすい川です。

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