日本の世界遺産プリント

プリント

概要

 中学入試、高校入試で出題される日本の世界遺産に関する知識をまとめたプリントです。基本編・標準編の2種類あります。 
 個人用だけでなく、学習塾等で補習などで自由にご利用いただけます。塾でも使いやすいように、「社会科の歩き方」が作成したという表記は、プリント左上のロゴのみにとどめています。

日本の世界遺産一覧

解説部分の説明

日本国内の世界文化遺産と自然遺産について解説をしています。自然遺産は全部で5つあり、どれも重要ですね。文化遺産は20もあり、そのすべてが出題されるわけではありません。どの遺産は出題されるのかについても、解説しております。

文章につけてあるマークの意味は以下の通りです。
太字……重要語句です
赤のアンダーライン……プラスアルファで覚えておきたい内容です。
青のアンダーライン……記述問題で出題されやすい内容や注意しておきたい内容です。

文化遺産

法隆寺地域の仏教建造物

登録年:1993年 都道府県:奈良県
 現存する世界最古の木造建築が法隆寺です。607年ごろに聖徳太子によって建立されました。飛鳥文化を代表する建築物ですね。
はっきりいって、入試で法隆寺は定番すぎる(それでも出題される)ので、絶対落とせない問題ですね。
法隆寺の宝物殿にいくと、その国宝の多さに驚かされます。法隆寺に関する国宝・重要文化財は実に約3,000点。とんでもない数ですね。

法隆寺

姫路城

登録年:1993年 都道府県:兵庫県
 戦後時代から安土桃山時代に数多くのお城がつくられましたが、その代表格が姫路城です。壮麗な天守閣がそびえています。
姫路城はとにかく都道府県を確認する問題がよく出ますね。姫路城はその美しさから「白鷺(しらさぎ)城」と称されます。
 個人的には姫路城には一度も行ったことがないので、いずれ行ってみたい場所の一つです。

姫路城

古都京都の文化財

登録年:1994年 都道府県: 京都府・滋賀県
 794年に平安京に都が移ってから1868年まで日本の首都であった京都には数多くの文化財があります。それらが一括で登録されています。入試的に覚えておきたいのは「古都京都」といいながら一部滋賀県にまたがっていることです。最澄が建立した延暦寺が滋賀県にあるためです。京都にある建造物で入試で登場するものというと、藤原頼通が建てた平等院と大政奉還が行われた二条城でしょうか。

平等院鳳凰堂

白川郷・五箇山の合掌造り集落

登録年:1995年 都道府県:岐阜県・富山県
 岐阜県の白川郷と富山県の五箇山にある合掌造り集落が世界文化遺産に登録されています。入試で出題されるときは右のような写真を付けて「合掌造り」を答えさせるか、地名を答えさせるかどちらかです。

合掌造り

原爆ドーム

登録年:1996年 都道府県:広島県
 原爆ドームは、1945年8月6日に投下された原子爆弾の記憶を後世に伝える、いわゆる「負の世界遺産」として世界文化遺産に登録されました。教える側の感覚としては、「常識として」知っておいてくれという感じです。
 当たり前ですが、元々の名称は別で「広島県産業奨励館」という名称の建物でした。広島を舞台にした戦中のドラマ・アニメで原爆投下前のこの建物が出てくると胸が締め付けられますね。

原爆ドーム

厳島神社

登録年:1996年 都道府県:広島県
 武士で初めて太政大臣となった平清盛によって整備されたのが厳島神社です。日本三景の「安芸の宮島」でもあります。地理でも歴史でも出題されるので、出題頻度はとても高いです。
 発展的な内容としては、平氏が一族の発展を願って厳島神社に収めた平家納経が出題されることもあります。

古都奈良の文化財

登録年:1996年 都道府県:奈良県
 710年に平城京に都を移してから長岡に都を移すまで日本の首都であった奈良の文化財が一括して登録されています。東大寺・唐招提寺などですね。

唐招提寺

日光の社寺

登録年:1999年 都道府県:栃木県
 徳川家康を神としてまつった日光東照宮を中心とした社寺が世界遺産に登録されています。太字になっているポイントが入試に出題されますね。

日光東照宮

琉球王国のグスク及び関連遺産群

登録年:2000年 都道府県:沖縄県
 室町時代に成立した琉球王国の遺跡群が世界遺産に登録されています。代表格が国王の居城だった首里城跡で入試に出るのもおおよそここですね。
 2000年というのは、沖縄でサミットが開催され、沖縄の守礼門が描かれている二千円札が発行され、琉球王国の遺産が世界遺産に登録されたという特異的な年ですね。これには、極めて政治的な動きがあったのですが、ここでは割愛します。

紀伊山地の霊場と参詣道

登録年:2004年 都道府県:和歌山県・三重県・奈良県
 紀伊山地はお坊さんの修行の地として知られ、土地自体が信仰の対象となってきました。ちなみに「紀伊山地の霊場と参詣道」とフルネームで出題されることはほぼありません。構成要素の一つに空海が建立した金剛峯寺がありますね。この参詣道を「熊野古道」ということもあり、これが出題されることもあります。

石見銀山遺跡とその文化的背景

登録年:2007年 都道府県: 島根県
 石見銀山は、室町時代から安土桃山時代にかけて世界でも屈指の銀山でした。南蛮貿易を通じ、石見銀山の銀はヨーロッパでも使われ、その存在は広く知られるところとなりました。世界遺産に登録されてから、入試での出題頻度が爆上がりした代表格が石見銀山ですね。

平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―

登録年:2011年 都道府県: 岩手県
 正式名称がやたら長いですね。絶対入試では正式名称で聞かれないので安心してください。平安時代後期に奥州藤原氏によって栄えたのが平泉です。代表的な建造物が中尊寺金色堂ですね。奥州藤原氏はたまに聞かれるかな。
 ちなみに、中尊寺金色堂は写真撮影禁止なのでフリー素材がないため、写真は掲載しておりません。

富士山―信仰の対象と芸術の源泉

登録年:2013年 都道府県: 山梨県・静岡県
 日本で最も高い山である富士山は、当初自然遺産での登録を目指していましたが実現しませんでした。富士山は信仰の対象であり、「富嶽三十六景」に代表される芸術の源泉としてあらためて文化遺産として申請、登録されました。
 富士山の一つの特徴に周りに高い山がないというのがあります。それが、あの美しい景観につながっているんですね。ちなみに、富士山はフリー写真素材が探し放題でした。写真は三保の松原から見た富士山です。当初は三保の松原は世界遺産の構成要素に入らない予定だったのですが、交渉の結果入ることになったというのは、登録当初入試でも取り上げられました。

富士山

富岡製糸場と絹産業遺産群

登録年:2014年 都道府県: 群馬県
明治初期に殖産興業政策の一つとして群馬県につくられた官営工場が富岡製糸場です。富岡製糸場は、世界遺産どうこう言う前に明治時代の歴史の基本知識です。世界遺産になっているということを覚えておきたいですね。

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業

登録年:2015年 都道府県: 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県・岩手県・静岡県
 日本の工業立国の土台を構築した建造物などが一括して登録されています。1901年につくられた八幡製鉄所がこの中に含まれます。端島炭鉱、いわゆる軍艦島もそうですね。
なお、この遺産の構成要素に含まれる都道府県一覧は絶対に入試で出ないので覚えなくて大丈夫です。そんな暗記クイズの入試は、ないです。

軍艦島

ル・コルビュジエの建築作品‐近代建築運動への顕著な貢献‐

登録年:2016年 都道府県: 東京都
 世界的な建築家ル・コルビュジエの設計した国立西洋美術館が構成要素の一つとして登録されています。複数の大陸にまたがる初の世界文化遺産です。まず、ル・コルビュジエは覚えなくて大丈夫です。わざわざ、入試で「国立西洋美術館」と答えさせる問題も首都圏以外は出ないと思いますね。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

登録年:2017年 都道府県:福岡県
 古代から、大陸との交流のために行われた祭祀に関する遺跡がほぼ手つかずで残るのが、福岡県の北にある沖ノ島です。「海の正倉院」と称されます。入試問題で全国的に入試問題として出題されるかというと正直微妙ですね。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

登録年:2018年 都道府県:長崎県・熊本県
 キリスト教が禁止された江戸時代を通じて、密かに信仰を続けた潜伏キリシタンの伝統を伝える遺跡群が登録されています。1637年におきた島原・天草一揆の舞台である原城跡が構成要素の一つです。「隠れキリシタン」と「潜伏キリシタン」の違いとか触れだすとマニアックすぎるので、これも地元以外入試では出題されないですね。

百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-

登録年:2019年 都道府県: 大阪府
 古墳時代に数多くつくられた古墳群の中でも日本最大の面積をほこる大仙古墳を中心とした古墳群が登録されています。入試では、大仙古墳が出題されますね。世界遺産としては大仙古墳は「仁徳天皇陵古墳」として登録されています。大仙古墳は考古学の研究では仁徳天皇の陵墓ではないのではないかという説があり、大仙古墳と表記することが多くなっています。

大仙古墳

北海道・北東北の縄文遺跡群

登録年:2021年 都道府県: 北海道・青森県・秋田県・岩手県
 1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を伝える文化遺産です。登録地の一つである青森県の三内丸山遺跡はもともと縄文時代を代表する遺跡として出題されていますので覚えておく必要がありますね。
 個人的には、縄文時代に本州と北海道の間で人の交流があったことは押さえておきたいですね。

三内丸山遺跡

自然遺産

屋久島

登録年:1993年 都道府県:鹿児島県
 九州で最も高い山である宮之浦岳があり、亜熱帯から亜寒帯まで幅広い植物が生えているなど多様な自然が広がっていることから世界自然遺産に登録されたのが屋久島です。入試では、島の名前と形、それから屋久すぎ(縄文すぎ)が出題されますね。

白神山地

登録年:1993年 都道府県:青森県・秋田県
 世界最大級の原生的なぶな林が分布することで世界自然遺産に登録されたのが白神山地です。青森県と秋田県にまたがっているというのがポイントですね。
 ちなみに、世界自然遺産は5件登録されていますが、白神山地だけ国立公園に指定されていません。

知床

登録年:2005年 都道府県:北海道
 知床は、北半球の中で最も南で流氷がみられるところとして知られています。流氷からもたらされる栄養や、川から流れ込む栄養分により多種多様な生態系が広がっています。流氷は覚えておきたいところです。
 ちなみに、知床があるのは知床半島ですが世界遺産の登録名は「知床」なので、登録名を答える問題で「知床半島」と答えると不正解になるので注意が必要です。

小笠原諸島

登録年:2011年 都道府県:東京都
 小笠原諸島は太平洋の島々で周囲の陸地から離れたところなることから生態系の独自の進化をとげ「東洋のガラパゴス」とよばれています。社会科的には小笠原諸島が東京都であることがポイントで、東京都は世界自然遺産と世界文化遺産の両方があることがポイントですね。

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

登録年:2021年 都道府県:東京都
 アマミノクロウサギ・ヤンバルクイナ・イリオモテヤマネコといった数多くの固有種がある豊かな自然が評価され、世界自然遺産となりました。日本が世界自然遺産の候補としている地域が全て登録されたため、現時点では最後の国内自然遺産となる可能性が高いです。
 まず、奄美大島・西表島は名前を聞く問題で出題される可能性があります。熱帯・亜熱帯の河口に生えている樹木であるマングローブ林は過去に出題されていたことがあるので覚えておきたいですね。
 意外と注意したい問題は沖縄県と鹿児島県の県境を選ぶ問題です。地図で確認してもらうと分かるのですが、沖縄島のすぐ北が県境です。
 そして、鹿児島県は日本で唯一2つの世界自然遺産が登録されている都道府県になりました。これは入試で出ると思います

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