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約25億年前からの遺産→鉄鉱石

先日、NHK_BS1の「地球事変」という番組を見ていました。地球に酸素が大発生した理由を説明する回だったのですが、そこでオーストラリア西部にあるカリジニ国立公園という赤い峡谷が出てきました。なぜ、赤い土かというと地球に多く含まれる鉄分が太古の海へ流れ出し、それが酸素と結びついて酸化鉄となり海底に降り注ぎ、隆起して現在に残っている、つまり酸化により赤い土になったそうです。

酸素は特殊な元素ですぐに他の元素と結びつきたがる「寂しがり屋な元素」という説明がありました。鉄もそういう性質があります。太古の海にはそういった酸化鉄がたくさん降り注いだとされます。そこで、ふと思い出したのが社会科でもオーストラリア西部で鉄鉱石が、東部で石炭が取れるという知識です。持っている知識がふと結びつくと嬉しいものですね。

日本にとってオーストラリアは最大の鉄鉱石の輸入相手国です。2位のブラジルも同様の赤鉄鉱由来の鉄鉱石が産出されるそうです。そう考えると、今日本人が使っている鉄は何億年も前からの贈り物ということになります。資源は大事に使いたいですね。


入試に出るサッカーワールドカップ2018出場国(前編)

サッカーワールドカップもいよいよ決勝トーナメントです。入試ではワールドカップをリード文に問題を作成することが割とよくあります。もちろん、サッカーそのものを題材にするのではなく、あくまで問題をつくるときのマクラとして使用するということです。
今回は2回に分けて予選グループごとに出場国の入試で出題されるポイントを紹介します。

A組

まず、開催国ロシアから。いうまでもなく面積が世界最大の国です。人口も1億人以上あり、上位に入ります。首都はモスクワで現在の大統領はプーチン氏です。地形ではアジアとヨーロッパの境界にあたるウラル山脈があり、古期造山帯の代表格として意外と出題されます。現在のロシアは産油国として知られ、BRICSの1つです。
歴史的な日本のつながりは江戸時代後期に根室に来航し通商を求めたラクスマンに始まります。明治初期には、樺太千島交換条約を結び領土を確定させました。明治後半に朝鮮半島をめぐり対立し、日本に三国干渉を行いました。1904年に日露戦争が行われ、翌年ポーツマス条約を結びました。第1次世界大戦中の1917年にレーニンの指導の下、ロシア革命がおき世界初の社会主義国であるソビエト社会主義共和国連邦が成立します。日本は社会主義の伸張を抑えるべくシベリア出兵を行いました。計画経済をとっていたため世界恐慌の影響を受けなかったソ連はドイツと不可侵条約を結びますが、後にドイツがそれを破って交戦となります。日本とは、1941年日ソ中立条約を結びました。しかし、終戦直前にソ連側から一方的破棄され満州・南樺太に侵攻されます。
ソ連は戦後成立した国際連合の安全保障理事会では常任理事国となりました。1951年サンフランシスコの講和会議に参加していますが、ロシアは内容に不満だったため調印していません。1956年に日ソ共同宣言を行い、日本は国際連合に加盟できるようになりました。ただし、現在でも北方領土の問題は解決しておりません。アメリカとの政治上の対立である冷戦は1989年に終結しましたが、1991年ソ連は解体され、ロシアなど15か国に分離しました。

エジプトは世界で一番長いナイル川があり、古代文明の1つであるエジプト文明が栄えました。ピラミッドが有名です。スエズ運河を管理していることでも知られています。

サウジアラビアは日本にとって最大の石油の輸入相手国で、石油輸出国機構(OPEC)の中心酷です。首都はリヤドですが、入試では聖地メッカのほうが出題されます。サウジアラビアの国旗は、イスラム教の聖なる色である緑を下地に、コーランの一節などイスラム教のキーワードが盛り込まれ使われやすい国旗の1つです。

ウルグアイは特に出題される要素はありません。

B組

スペイン・ポルトガルは15世紀ごろから大航海時代とよばれるアジア・アフリカへの大規模な遠征を行っています。
スペインはコロンブスの航海を支援し、南アフリカに勢力を伸ばしました。中南米の国でスペイン語圏の国が多いのはその名残です。スペイン人であるフランシスコ・ザビエルが日本に1549年キリスト教を伝えました。現在、カタルーニャ地方の独立運動が強くなっており、私立高校入試であれば触れてもおかしくありません。
ポルトガルはアフリカに勢力を伸ばし、バスコ・ダ・ガマの航海を支援しています。1543年種子島に鉄砲を伝えたのは中国船に乗っていたポルトガル人です。
スペイン・ポルトガルと日本は戦国時代に南蛮貿易と呼ばれる貿易を行っていました。

イランは、中東のイスラム教国です。近隣にはイラク・サウジアラビアがあり、地図で場所は確認しておきたいところです。水鳥の生息地である湿地や干潟を保護するラムサール条約はイランで締結されました。

モロッコは特に出題される要素はありません。

C組

フランスはEUの中心国でEUの前身組織時代から参加している原加盟国です。首都はパリ、現在の大統領はマクロン氏です。ヨーロッパ最大の農業国で小麦の生産は世界有数です。また、エアバス社の中心国として航空機産業が盛んです。
歴史では1789年フランス革命が起こり、人権宣言が出されました。その後の混乱の中、ナポレオンが台頭します。第1次世界大戦では三国協商側として連合国で参加、勝利します。戦後、講和条約であるベルサイユ条約がフランスで結ばれました。
第2次世界大戦開戦後、ドイツによってフランスはいったん降伏しますが、英米の協力を得て最終的にはドイツに勝利しました。
2015年、地球温暖化対策の取り組みであるパリ協定が結ばれています。
日本の世界遺産である富岡製糸場はフランスの技術が導入されていました。

オーストラリアは唯一、1つの国で1つの大陸を占めている国です。経度は日本とほぼ同じのため、時差はありませんが南半球にあるため季節は逆です。中心都市はシドニーですが、首都はキャンベラです。かつては白豪主義という白人を優先する政策が行われていましたが、先住民であるアボリジニを含めた多文化主義に移行しつつあります。
オーストラリア内陸部の大半は乾燥帯で、牧羊がさかんです。オーストラリアは先進国ではありますが、貿易では資源の輸出が多く、石炭・鉄鉱石・羊毛は日本にとって最大の輸入相手国で、肉類・天然ガスも多く輸入しています。
元々、イギリスの植民地だったこともあり、イギリスとの貿易がさかんでしたが近年では日本、さらに経済的に台頭する中国との貿易がさかんです。

ペルーは南米の国で場所は覚えておきたいところです。かつてインカ帝国が栄え、世界遺産ともなっているマチュピチュは教科書にも掲載されていることが多いです。

デンマークは意外と出題されることはほとんどないです。

D組

ナイジェリアはアフリカ大陸唯一、人口が1億人を超える国です。ナイジェリアも流れる大河、ニジェール川はナイル川に次いでアフリカ大陸で出題される川です。

アイスランドクロアチアはそれほど出題される要素はありません。アイスランドはEUに加盟しておらず、逆にクロアチアは「ヨーロッパの火薬庫」バルカン半島にあり、最も新しくEUに加盟した国といったぐらいでしょうか。

アルゼンチンはラプラタ川流域に広がる草原地帯であるパンパが問われることがあります。小麦・大豆・とうもろこしの栽培が盛んな穀倉地帯です。せっかくなので、首都ブエノスアイレスは知っておきたいですね。


予習シリーズ社会解説 「5年上第2回 地下資源と電力」

この単元ではまず、石油・石炭・鉄鉱石といった地下資源について学習します。日本は地下資源に乏しいため、ほぼ輸入に頼っておりそれらの輸入相手国は定番問題の1つです。輸入相手国を覚えるときに、国名を問わずに地図から記号で選ばせる問題もよく出題されます。石油の輸入相手国1位のサウジアラビアあたりは、イスラム教や中東の話で今後も登場する国なので、確実に触れておきたいです。

オーストラリア資源の輸入相手国で最重要なのは鉄鉱石・石炭の輸入相手国1位オーストラリアです。これを覚えるのはそれほど難しくありませんが、意外とオーストラリアの場所を知らない生徒がいるので、これぐらいは知っているだろうという思い込みは危険です。
テストで石炭と鉄鉱石の輸入を見分ける時に鉄鉱石の輸入2位がブラジル、石炭の2位はインドネシアという知識が重要です。
なお、鉄と鉄石で漢字間違いが頻発しますので気を付けましょう。

液化天然ガスの順位は現状、年によって前後しますので順番で覚える必要はありません。

電力に関しては発電所の分布と発電のエネルギー源の変化のグラフが重要です。また、それぞれの発電の長所・短所にも触れておきたいところです。
ここで、問題になるのは原子力発電所についてです。2011年の福島第一原発事故により、原子力発電を取り巻く環境は大きく変わりました。教える我々にとっては東日本大震災というのはまだまだ生々しい記憶として残っているものですが、生徒にとっては違います。現在小5の生徒は当時は幼稚園です。原子力発電所で事故があったという話を生徒は知らないものとして授業をしています。
ちなみに、放射線放射性物質の違いがわかりにくいですが、レントゲンで使われるエックス線などの物質を放射線といい、それを出す物質が放射性物質です。そして、放射線を出す能力のことを放射能といいます。ですので、「放射能を浴びる」という言葉は誤用です。昔は、この違いを意識する必要はなかったのですが、やはり震災後は意識して説明しています。
例え表現としては、銃が放射性物質で、弾が放射線でそれを打ち出す能力が放射能という説明の仕方をしていますね。

自然エネルギーで重要なのは太陽光発電ですが、中学入試においては地熱発電も注意が必要です。火山の多い岩手県・大分県に多くある事、火山国である日本はエネルギーは豊富だが周囲は観光地になっており開発が難しいといった話も入試では出題されます。

都市鉱山という言葉も最近の入試ではよく出てきます。使われなくなった電気機器に含まれている金属を資源としてみる考え方です。こういう新しめの用語は言葉の意味を問う記述問題もよく出題されますね。


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