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キャベツの収穫量の多い市町村ベスト20

都道府県単位では、愛知県と群馬県が毎年1位争いをしている農作物がキャベツです。キャベツの旬は本来冬ですが、品種改良や夏に高原で栽培することで一年中食べることができる作物になっており、厳密な意味では旬がない作物といえます。

順位 都道府県 市町村 季節 収穫量(t)
1 群馬県 嬬恋村 夏秋 228,700
2 愛知県 田原市 冬春 135,600
3 千葉県 銚子市 冬春 86,200
4 愛知県 豊橋市 72,800
5 神奈川県 三浦市 冬春 39,040
6 岩手県 岩手町 夏秋 16,900
7 神奈川県 横須賀市 冬春 16,250
8 長野県 南牧村 夏秋 11,600
9 兵庫県 南あわじ市 冬春 11,170
10 神奈川県 横浜市 春夏秋冬 10,710
11 群馬県 長野原町 夏秋 9,620
12 長野県 佐久市 春夏秋 8,786
13 千葉県 旭市 冬春 7,960
14 大阪府 泉佐野市 冬春 7,208
15 千葉県 野田市 冬春 6,620
16 福岡県 北九州市 冬春 6,530
17 兵庫県 神戸市 冬春 6,330
18 和歌山県 和歌山市 冬春 6,190
19 熊本県 八代市 6,080
20 長野県 小諸市 春夏秋 6,024

おそらく入試で最もでる「村」、それが高冷地農業で有名な群馬県嬬恋村です(かつては、日本で最初の原子力発電所がつくられた茨城県東海村も入試に出る村でしたが、福島の原発事故以降、東海村の出題頻度は下がっています)。農産物の生産地で特定の地方公共団体名が出てくること自体が珍しいのですが、こうやって数値でみるとそれも納得できます。浅間山のふもとにある嬬恋村は温泉やスキー場といった観光資源も豊富です。

2位の田原市は渥美半島にある市町村で、日本で最も農産物の生産額が多い市町村です。伝承菊も有名です。3位銚子市はだいこんでも上位に入ってきていました。社会科では銚子港のイメージが強いですが、近郊農業も盛んなことが分かります。

意外なのが、横浜です。横浜市は広いですし、近くには近郊農業の一大拠点・三浦半島があるのでランキングに入ってくることはそれほどおかしくないのですが、すごいのは生産時期が一年中だということです。高原野菜の季節である夏秋キャベツでも1,000tを超える生産量があるキャベツの一大拠点です。


予習シリーズ社会解説 「4年上第18回 高い土地のくらし」

レタス高原野菜の栽培といえば、八ヶ岳のふもとの野辺山原(長野県)というのは社会科の常識です。
高原野菜というのはすずしい高原に夏に栽培される野菜のことで、レタス・キャベツ・はくさいなどを指します。高原野菜にあてはまる作物を答えさせる問題は定番で、本来冬に食べる「葉を食べる野菜」というのが基本的な見分け方です。

毎年何の疑いもなく、高原野菜=野辺山原と教えてきましたが、ふと「本当にそうなのか」と疑いたくなったので少しだけ調べました。

夏秋キャベツ 夏冬レタス 夏はくさい
1位 群馬県嬬恋村 228700t 長野県川上村 88300t 長野県南牧村 52600t
2位 岩手県岩手村 16900t 長野県南牧村 28100t 長野県川上村 40300t
3位 長野県南牧村 11600t 群馬県昭和村 24400t 長野県小海村 23600t
4位 群馬県長野原町 9620t 長野県塩尻市 14400t 長野県佐久市 8640t
5位 長野県佐久市 8470t 長野県上田市 13000t 長野県南相木村 8230t

想像以上に「おっしゃる通りでした」という結果です。予習シリーズにもある日本で一番高い地点にある野辺山駅があるのが南牧村です。また、小海村、川上村、南相木村は隣接自治体です。それにしても、嬬恋村のキャベツの圧倒的さには改めて驚かされます。

野辺山原の雨温図をみると、8月の気温が20度を超えていません。これは、一般的な感覚でいえば夏らしい夏がないことを指します。第11回の帯広市の雨温図と比較すると同じくらい寒いことがわかります。

野菜づくりの工夫については、入試でもそれほど出題されるわけではありません。出題されるのは、新鮮な配送をするための工夫です。もともと、高冷地農業(ただし、この単元ではこの用語はでてきません)など生産時期をずらす農業のメリットは、競合相手が少ないので高い値段で売れるというものがあります。さらに、コンピューターで少しでも高い値段で売れるところに送り先を決めるという努力をしていることは触れておきたいです。
農業協同組合(農協)・コールドチェーンといった用語は覚えておきたいです。大人からみると農協は知ってて当たり前感が出がちですが、子どもたちにはなじみのないものです。コールドチェーンは将来的にぜひ用語の説明ができるようにしていきたいです。高原野菜の栽培が盛んになった理由は技術の進歩で新鮮なまま運ぶことができるようになったというのが大きいからです。

学習を深めるページでは東京に出荷されるレタスの産地がグラフ化されています。ここでは、必ず季節ごとにどこが多いかを説明するのではなく子どもたちに発言させます。最近の入試ではグラフの読み取りが出題されますし、子どもたちは思いのほかグラフを読めません。


市町村別農業産出額が多い都市

市町村別農業産出額ランキング(2015年)

都市名 都道府県 生産額(千万円)
1位 田原市 愛知県 8,204
2位 鉾田市 茨城県 7,203
3位 都城市 宮崎県 7,197
4位 新潟市 新潟県 5,721
5位 別海町 北海道 5,706

トラクター今回は市町村別の農業産出額ランキングを紹介します。
全国1位の愛知県田原市は渥美半島のほぼ全域を占める都市です。渥美半島は電灯をあてることで出荷時期を調整する電照菊で有名な地域です。また、愛知県はキャベツの生産が全国有数で、田原市はその生産拠点となっています。

茨城県鉾田市はメロンの栽培が日本一で知られる街です。ただ、ランキング2位となっている要因は、いも類・野菜でともに市町村別のランキング1位です。全国的には鹿児島が1位のかんしょ(さつまいも)と、北海道が1位のばれいしょ(じゃがいも)の生産がともに盛んなところが近郊農業のさかんな茨城県の本領発揮といったところです。

宮崎県で農業というとピーマンなどの促成栽培が最初に思い浮かびますが、宮崎県都城市は畜産が盛んな街です。肉用牛1位、豚1位、ブロイラー3位と畜産王国であることが分かります。

新潟市はイメージ通り米の生産が全国1位です。北海道の別海町はそもそも耕地面積が約60000haと全国1位です。そして、その広い高知の大半を乳用牛の飼育にあてている酪農王国です。


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