「 ラ・サール中 」一覧

中学入試プレイバック2018 「ラ・サール中学」

入試問題というのは、その年に入学するであろう生徒たちに出来てほしい、もしくは知っていてほしい知識を問うものだと思っています。同時に、入試問題というのは出題されてから数年間、過去出題された問題としてその学校を志望する生徒が演習する問題でもあります。
そこが、入試問題で時事問題を出題する難しさだと思うんですよね。今年のラ・サール中の問題でいうとプレミアムフライデーを出題するのは個人的にイマイチですね。今の段階でも、すでに死語に近づいているプレミアムフライデーについて、2,3年後の受験生が「これ何?」と質問し「あぁ、これはもういらない知識」とこちらが答える姿が目に浮かぶんですよ。ラ・サール中レベルでプレミアムフライデーを出すなら、出題形式を逆にして目的や狙いを記述させるような問題で出題してほしかったです。

ロヒンギャについては、どこか出すかなぁ、でも小学生にはちょっと難しいよなぁと思っていました。授業ではミャンマーと国家指導者であるアウンサンスーチーについては触れ、その時にロヒンギャの名前は出したものの入試で出題された場合、私が受け持っている生徒が書けるかどうかは怪しいです。でも、1つ出題された以上、高校入試を含め他の学校の入試で出題される可能性は十分にあります。残りの入試で十分に注意が必要な語句といえるでしょう。

答:問1 プレミアムフライデー 問2 ミャンマー・ロヒンギャ


中学入試プレイバック2017 「ラ・サール中」

問 2016年にパリ協定が発効しました。パリ協定に関連する説明として明らかに誤っているものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア.パリ協定は2015年に開催されたCOP21(国際連合気候変動枠組条約第21回締結国会議)で採択された。
イ.パリ協定は温室効果ガス排出削減量あどの具体的目標を報告する義務とともに目標を達成する義務を各加盟国に課している。
ウ.2020年以降の地球温暖化対策を定めたパリ協定は、1997年に結ばれた京都議定書に続く温暖化対策の国際合意であり、先進国に加えて中国やインドなど発展途上国が温室効果ガス排出削減などに取り組むことに合意した初めての取り決めとなった。
エ.日本は、国内の手続きが間に合わず、2016年に開催されたパリ協定参加国の第1回の会議に正式メンバーとして参加できなった。
(2017年ラ・サール中)

地球温暖化地球温暖化に代表される地球環境問題は中学入試において、出題頻度の高いテーマの1つです。環境問題に対する主な国際的な取り組みといえば、

1972年 国連人間環境会議
スウェーデンのストックホルムで開催。人間環境宣言が採択。キャッチフレーズは「かけがえのない地球」。
1992年 国連環境開発会議(地球サミット)
ブラジルのリオデジャネイロで開催。「持続可能な開発」という理念のもとに行動計画であるアジェンダ21を採択。
1997年 地球温暖化防止京都会議(気候変動枠組条約締約国京都会議)
先進国が1990年を基準に二酸化炭素などの温室効果ガスの各国ごとの削減目標を定め、それに向けて取り組む京都議定書を採択。

となります。特に、地球サミットと京都議定書は入試でも最頻出の内容です。そして、今後の入試でもされていくであろう内容が2015年のパリ協定です。このパリ協定のポイントは今回取り上げた問題の選択肢ウにある「先進国に加えて中国やインドなど発展途上国が温室効果ガス排出削減などに取り組むことに合意した初めての取り決め」という部分です。発展途上国にも温室効果ガス削減の取り組みを求める代わりに、先進国も含めて具体的な削減義務は課されていないのもポイントとなり、イが誤りになります。

今回取り上げた問題は、今後様々な学校で同じような問題が出題されていくと思われます。

問 イ


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