「 世界遺産 」一覧

入試に出る都道府県 「福岡県」


・地図中Aは県庁所在地の福岡市。九州で最も人口の多い政令指定都市。山陽新幹線の終点で、九州新幹線の始点である博多駅がある。

・地図中Bは政令指定都市である鉄鋼業が盛んな北九州市。1901年に八幡製鉄所がつくられ、北九州工業地帯(地域)のもととなる。八幡製鉄所は世界遺産「明治日本の産業革命遺跡」にも登録されている。


・福岡県は立地的に中国・朝鮮半島に近く、観光・ビジネスで多くの人が訪れる。


福岡県は関門海峡を通じて本州とつながっている。
・飛鳥時代に、大陸に対する防衛の拠点として大宰府がつくられた。


・かつては筑豊炭田など多くの炭田があり、八幡製鉄所などの鉄鋼施設で使われた。
・福岡県は「あまおう」に代表されるいちごの産地として知られている。


・地図中Dは志賀島(しかのしま)。1世紀に中国から贈られた金印(「漢委奴国王」と刻まれたもの)が見つかった。


・地図中Cは久留米市。伝統的工芸品の久留米がすりが有名で、ゴム工業も盛ん。九州新幹線は博多駅を出発した後、佐賀県に入り再び福岡県に戻ってくる。新幹線の中で一度出た都道府県に戻ってくるのはここだけ。この時、通過するのが久留米駅である。


・現在の福岡県では自動車会社の工場がつくられ生産が盛ん。
・地図中Dは沖ノ島です。大陸との航海安全を祈った古代からの遺跡などが「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に登録されている。

面積:約4986㎢
人口:約510万人(2019年)


時事問題の予想に「百舌鳥・古市古墳群」を入れない訳

このサイトで掲載している定期テスト向けの時事問題予想は最低限必要だろうという内容にとどめています。時事問題の対策はあくまでおまけで、メインは教科書の出題範囲の勉強だと考えるからです。

前方後円墳現在の時事問題の予想で「百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産に登録へ(毎日新聞)」をあえて載せていません。
それはなぜかというと、現段階では登録に向けて事前に審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)が「登録すべき」とユネスコに勧告したにすぎず、直前で登録が認められない可能性があるからです。6月末~7月に行われる会議で、正式に登録が決まってから時事問題としては出題すべきというのが私の筋論です(実際に直前で取り下げられた例もあります)。

また、今の段階で時事問題で出題されるとして「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)」という名称を書かせるのは、あまりないと思うのも理由の一つです。出題されるなら「百舌鳥・古市古墳群にある日本最大の古墳の名前を答えなさい→大仙古墳(仁徳天皇陵古墳)」でしょう。大仙古墳を答える問題は別に時事問題じゃなく、社会の一般知識でも対処できます。

なお、正式に登録が決まった瞬間に、その次の定期テストのみならず入試でも出題される最重要キーワードになるのでそれは頭に入れておいてください。


予習シリーズ社会解説 「5年上第11回 九州地方」

九州この単元から、予習シリーズは地方別地理に入ります。これまで、農林水産業・工業・交通とジャンルごとに学習してきました。地方別地理ではそれを改めて地方別に復習していきます。ですので、新しい内容は意外と少ないです。それまでの学習で覚えてしまっている生徒にとっては楽な単元ですし、4年生に社会を学習していない生徒にとっては農業や地形・気候を学習する最大のタイミングになります。

九州は都道府県名と県庁所在地が、沖縄県以外一緒なのでその点では生徒にとって楽でしょう。ちなみに、長崎県は佐賀県のみと接している都道府県です。このような都道府県は日本で長崎県のみです。また、鹿児島県と沖縄県の県境も時折出題されます。ちょうど右上の地図は鹿児島県の南端まで描かれています。その南はすぐ沖縄島です。

私は、地方別地理を学習するときは地形と農林水産業をある程度まとめて学習します。別々に説明すると同じ内容の繰り返しになってしまうからです。九州地方でいえば
筑紫平野…筑後川・クリーク・有明海(のり・干拓)
大村湾…真珠
八代平野…いぐさ・球磨川
宮崎平野…促成栽培(ピーマン)
シラス台地…畜産・さつまいも
このあたりをまとめて説明することができます。

九州地方は重要な火山が多いです。鹿児島県の象徴・桜島、世界最大級のカルデラで知られる阿蘇山は基本です。これから数年の入試で注意したいのは雲仙岳(長崎県)でしょう。1990年に大規模な噴火があり、街に火砕流が襲いました(NHKの動画)。当時、即位した直後の天皇陛下が被災地を直接見舞ったことも大きな話題となり、今後平成を振り返るテレビなどでたびたび登場することが予想されます。

地方別地理で学習すべき内容の1つに世界遺産があります。世界遺産も数が多くなってきたため、まとめて暗記するような内容ではなくなりつつあります。それでも、もともと入試に出題されやすいものが世界遺産として登録されているため、覚えておくべきポイントです。

交通では、九州新幹線がポイントでしょう。できればこのタイミングでそれぞれの新幹線がどの都道府県を通過するかを確認したいです。九州新幹線は他の新幹線と比べてある点で特殊なところがあります。それは、一度通過した都道府県をもう一度通過することです。福岡の博多駅を出発した九州新幹線は佐賀県に入った後、もう一度福岡県に戻ります。
つまり、九州新幹線の通路を並べると福岡県→佐賀県→福岡県→熊本県→鹿児島県になります。このような新幹線は九州新幹線のみです。

沖縄県については予習シリーズ4年上第9回の記事も参考にしてください。沖縄県が占領されていた時期の道路の写真が予習シリーズに掲載されています。授業では、その写真をみてわかることはなにかを発問します。沖縄が占領されていた時期は道路が右側通行なんですね。この手の沖縄占領下の特殊性を問う問題はいろいろ出題されているので、理解させておきたいところです。


富士山は世界自然遺産というひっかけ問題

問 世界遺産に関する次のア~エの文のうち誤りを含むものを1つ選び、記号で答えなさい。(オリジナル)
ア.白神山地は青森県・秋田県にまたがる世界自然遺産である。
イ.紀伊山地の霊場と参詣道は三重県・和歌山県・奈良県にまたがる世界自然遺産である。
ウ.古都京都の文化財は京都府と滋賀県にまたがる世界文化遺産である。
エ.富士山は山梨県と静岡県にまたがる世界自然遺産である。

富嶽三十六景社会科の問題でよくあるひっかけ問題を紹介します。

富士山は2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」の名称で世界文化遺産に登録されました。もともとは自然遺産としての登録を目指していましたが、登山者のゴミ問題や純粋に火山としてみたときにそれほど特別な火山ではないことなどから登録が見送られました。
その後、信仰の対象や「富嶽三十六景」に代表される文化のモチーフとして日本の文化に大きな影響を与えたことが認められ世界文化遺産として登録されることになりました。

富士山が世界遺産に登録される前は、「富士山は世界遺産である」ということ自体を問う問題は定番でした。今、「世界遺産ではない」ということをひっかけてくる代表格を考えると釧路湿原があげられます。釧路湿原は水鳥の生息地となる湿地などを保護するラムサール条約の代表的な登録地ですが世界遺産ではありません。

答 エ


「世界遺産のない都道府県は?」はもう入試に出ない

中学・高校入試において、都道府県をテーマにした問題は毎年多く出題されています。都道府県にはそれぞれ特徴があります。「面積が広い・狭い」「人口が多い・少ない」「海に面している・いない」といったものがまず基本的なテーマといえるでしょう。

 次の表のA~Dは奈良県・京都府・大阪府・三重県のいずれかです。京都府にあてはまるものを選び、記号で答えなさい。(数値は2014年)

面積
(㎢)
人口
(万人)
工業生産額
(百億円)
海面漁業漁獲高
(百トン)
5774 183 1044 224
1905 884 1622 186
3691 138 186
4612 261 462 107

この問題の場合どこから考えるかというとまずはBです。人口が一番多く面積の一番少ないので、これが大阪府になります。そして、注目はCです。Cの海面漁業漁獲高は「-」になっています。これは、海面漁業が全く行われていない=海がないということです。問題の4府県のなかで海がないのは奈良県なので、奈良県がCになります。そして、政令指定都市である京都市がある京都府が人口の多いDになり、四日市市など工業都市を多くもつ三重県がAになります。
 D

本都道府県を見分ける問題は他にもいろいろあり、マイナーなものでいうと「温泉」「スキー場」といった施設の多い少ないを使った問題もありました。

ここで、タイトルの内容になるのですが、以前は「世界遺産のある都道府県とない都道府県」という知識をつかった問題が出題されていました。若干単純化していますが、こんな問題です。

 次のア~エのうち、世界遺産のない都道府県を選びなさい。
ア.奈良県  イ.京都府  ウ.大阪府  エ.三重県

奈良と京都に世界遺産があることは、ほぼ常識でしょう。残りは三重と大阪ですが、三重県は和歌山・奈良にまたがる形で「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されているので、残った大阪が「世界遺産のない都道府県」ということになります。
答 

それでは、これではどうでしょう。

 次のア~エのうち、世界遺産のない都道府県を選びなさい。
ア.宮崎県  イ.佐賀県  ウ.福岡県  エ.鹿児島県

エは自然遺産である屋久島があるのですぐわかります。2015年に「明治日本の産業革命遺跡」として八幡製鉄所が世界遺産に登録されたので、ウの福岡県も当てはまります。問題は残り2つです。普通分かりません。実は、「明治日本の産業革命遺跡」は福岡県のほかに佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県・岩手県・静岡県の8つの県にまたがって登録されています。佐賀県は「三重津海軍所跡」という場所が登録されているんです……って地元の人でなければ知らないですよね。
 ア

「明治日本の産業革命遺跡」の登録されている遺跡は当然ながら重要な遺跡ばかりです。しかし、中高受験社会としてみたときにつながりが弱いんですよね。たとえば、先ほど出てきた「紀伊山地の霊場と参詣道」は三重・奈良・和歌山の3県にまたがっていますが、この3つの県は隣り合っています。隣り合っているということは関連付けて覚えることができます。「明治日本の産業革命遺跡」の場合はこの関連付けが難しいんですね。難しいというより不要といっていいでしょう。社会科は暗記科目ですが、クイズではありません。

つまり、「世界遺産がない都道府県を問うだけの問題は重箱の隅をつつく悪問」になってしまったということです。1つの出来事が入試問題の傾向に影響を与える例として紹介しました。


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