「 倉敷市 」一覧

入試に出る川 「高梁川」


岡山県西部を流れる川が高梁川です。高梁川の名前を直接聞く問題はほとんど出題されません。しかし、下流には石油化学工業・鉄鋼業がさかんな日本を代表する工業都市である倉敷市があり、近くには(高梁川流域ではありませんが)、干拓地で有名な児島湾があります。

読み:たかはしがわ
流域:岡山県


石油製品・石炭製品製造業出荷額が多い都道府県トップ5

石油製品2017

石油製品工業とは原油を精製してナフサやガソリン、灯油、重油などを製造する工業です。また、石炭工業は製鉄に欠かせないコークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)をつくる工業です。つまり、石油化学工業と鉄鋼業の両方が盛んな都道府県が上位に入るランキングです。

データを見るとそのまんまですね。石油化学工業の市原市のあり近くに君津などの鉄鋼都市がある千葉県がトップです。石油化学工業と鉄鋼業が盛んな川崎市と倉敷市のある神奈川県と岡山県が上位に来て、石油化学工業で上位に来る堺市のある大阪府もいます。


繊維工業出荷額が多い都道府県トップ5

繊維工業ランキング2017

繊維工業のランキングです。工業世界の絶対王者・愛知県が1位です。旧国名でいうと、愛知県は尾張と三河に分けることができます。尾張は毛織物の一大産地で代表格が一宮市、三河は江戸時代に綿織物の生産が盛んでした。現在の岡崎市などが当たります。

大阪府も泉大津市を中心に繊維工業がさかんです。泉大津は日本の毛布の9割を生産しています。
以前紹介しましたが、市町村単位では岡山県倉敷市がトップです。倉敷市児島地区は国内ジーンズ発祥の地です。


繊維工業の盛んな都市

繊維工業が盛んな都市(平成26年工業統計表)工場

都市名 都道府県 出荷額
1位 倉敷市 岡山県 121,521
2位 岡崎市 愛知県 90,859
3位 一宮市 愛知県 76,790
4位 福井市 福井県 69,808
5位 能美市 石川県 55,317

今回は繊維工業を取りあげます。
まず、勘違いしやすいこととして化学繊維について説明します。化学とついているので化学工業と分類しやすいです。原油から成分を生成する過程は化学工業ですが、そこからポリエステル繊維などをつくる作業は繊維工業になります。

鉄鋼、化学で上位に顔を出した倉敷市がまた登場しました。倉敷市の中でも繊維業が盛んな地域は児島地区です。学生服やユニフォームの生産が盛んで、国産ジーンズ発祥の地として知られています。本州四国連絡橋のうち瀬戸大橋を正式には児島・坂出ルートといいますが、その児島が倉敷市の児島地区です。児島は干拓地としても有名ですね。

岡崎市のある三河地方は室町・安土桃山時代から木綿の栽培が盛んで、江戸時代には商品作物として重宝されてきました。同じ愛知県でも一宮市は毛織物の生産がさかんです。

福井市は「羽二重」といわれる絹織物が盛んなことで知られています。同じ繊維工業でも原料によって化学繊維、毛織物、綿織物、絹織物と分類されるのが興味深いですね。


石油製品製造業が盛んな都市

石油製品・石炭製品製造業出荷額ランキング(平成26年工業統計表)

都市名 都道府県 出荷額(百万円)
1位 市原市 千葉県 2,878,972
2位 倉敷市 岡山県 1,672,000
3位 川崎市 神奈川県 1,528,874
4位 横浜市 神奈川県 1,500,004
5位 堺市 大阪府 1,159,310

化学工業出荷額ランキング(平成26年工業統計表)

都市名 都道府県 出荷額(百万円)
1位 市原市 千葉県 1,650,062
2位 川崎市 神奈川県 1,103,593
3位 四日市市 三重県 1,017,886
4位 神栖市 茨城県 1,009,663
5位 倉敷市 岡山県 943,182

工場工業は大きく重化学工業と軽工業の2つに分けることができます。重化学工業は、機械工業・金属工業・化学工業の3つに分けられます。今回取り上げるのは、化学工業です。化学工業というのは石油などを原料にプラスチックや薬品をつくる工業のことで、社会科で中心になるのは石油化学工業です。

今回取り上げたランキングのうち、上の「石油製品・石炭製品製造業」は輸入した原油を、ガソリンや化学工業の原料となるナフサなどに分離する石油精製工業が中心です。
下の化学工業はナフサからプラスチックなどをつくる有機化学工業以外にも石けんや医薬品・化粧品などそれ以外の化学工業が含まれています。

ランキングをあたらめてみると市原市の強さが際立ちます。ちなみに、市原市は市町村別工業製品出荷額全体で豊田市(愛知県)についで第2位です。鉄鋼業などでは、都市ごとに”この企業の工場がある”と特定しやすかったのですが、石油化学工業ではその特定が難しいです。市原市でみると化学工業の企業だけで東レ・三井化学・住友化学などとたくさんあり、1つに絞れないんですね。他の工業と比べても石油精製には大規模な施設(石油化学コンビナート)が必要になるため、事業として行われるのが特定の市町村に限られるものと思われます。

石油化学工業と鉄鋼業が両方さかんな都市として登場するのが、川崎市倉敷市です。特に、倉敷の水島地区の石油化学コンビナートは入試の定番といえるでしょう。鉄鋼業・石油化学工業両方でランキング上位にいます。
ランキングには登場していませんが、大分市も石油化学工業・鉄鋼業両方がさかんな都市として覚えるとよいでしょう。


鉄鋼業が盛んな都市

鉄鋼業が盛んな都市(平成26年「工業統計表」)

都市名 都道府県 出荷額(万円)
1位 東海市 愛知県 1,152,100
2位 倉敷市 岡山県 994,986
3位 福山市 広島県 979,619
4位 北九州市 福岡県 792,789
5位 君津市 千葉県 773,209

工場鉄鋼はかつては「産業のコメ」とよばれ、現在でも工業において欠かせない資源です。鉄の生産が多い地域=工業がさかんな地域といっても過言ではないでしょう。

ランキング1位の東海市は愛知県の知多半島の付け根に位置する都市です。新日鐵住金の工場があることで知られています。新日鐵の工場という点では、君津市・北九州市も同様です。現在の北九州市に1901年から操業を開始した八幡製鉄所は新日鐵住金の前身の1つです。倉敷市・福山市はJFEスチールの工場があります。

ちなみに、今回ランキングに登場した全ての都市は、中学受験でよく使われるテキスト「予習シリーズ」で鉄鋼業が盛んな都市として登場しています。ちなみに他に鉄鋼業が盛んな都市として紹介されているのは、室蘭市(北海道)、川崎市(神奈川県)、鹿嶋市(茨城県)、千葉市(千葉県)、姫路市・神戸市(兵庫県)、呉市(広島県)、北九州市(福岡県)、大分市(大分県)とたくさんあります。
ランキングを見ていると、どの都市もある程度上位に来ていました。鉄鋼業を行うには大規模な施設が必要で、一度整備したら長い期間使われ続けるため、テキストの記載内容と現在のデータが一致したものと思われます。


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