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保護者が考える「塾で成果が出ている」とは

保護者の方と話をしていると、「うちの子塾で勉強してても全然成長していない」ということがでてくることがあります。要は、塾に対して「もっと成績あげてよ」というお願いなのですが、今回はここらへんのメカニズムについて少しお話してみたいと思います。

こういう話の出るときの子どもの成績を保護者のイメージでグラフ化するとこんな感じです。

実際こんなに成績が動ないときはないですから、あくまで模式的なものですよ。でも、保護者の立場でみるとこうなりのも分かります。保護者にとって指標は点数や偏差値です。これが変わっていなければ、成長してないように感じるんですよね。

ですが、実際は違います。実際の子どもの学力を図式化するとこうなります。

右肩上がりです。これは、これで当たり前です。なぜなら、毎回子どもたちは新しい知識を学習するわけで、その分賢くなっているんです。覚えたことを忘れるのもあるので、もちろんこんな単純な話ではありませんが、成長していないということはないんですね。

では、なぜ成長していないように感じるか。その正体はこれです。

身もふたもないことをいえば、みんな努力しているからです。みんな同じように学力が付いたら、順位は変わりません。これが、「みんな成長しているので自分の子をが成長していないように見える現象」です。

成績が上がるというのはこういことなんです。

青のグラフに注目してもらえれば分かりますが、オレンジを抜くには成長曲線でオレンジを超えないと成績が上がらないんです。成績が上がるというのは、勉強の質において他の子に抜きんでているということをぜひ子どもたちのために理解してやってほしいと思います。成績を上げるというのは子どもたちにとってはすごいことなんです。
塾にとっては(塾内のテストである限り同じメンバーでの競争なので)成績が上がる子がいるということは下がる子もいるわけです…。


塾講師の力量を公平に測るのは難しい問題

子どもたちがテストの結果で評価されるように、塾の講師も子どもたちのテストの結果に応じた評価をされます。今回は、その評価をするのは割と難しい話です。

まず、担当しているクラスの成績が高い=優れた講師とは限らないからです。もともとの学力が高いクラスであれば、ある程度の偏差値をとれるものです。ですので、単純にクラスごとの偏差値だけで講師の教務評価はできません。

結果として、期間内に担当クラスの成績をどれだけ上昇させたかを評価基準する場合が多いです。これにはこれでネックがあって、もともと学力の高いクラスは成績向上の余地がもはやないことが大半です。つまり、偏差値40のクラスを50にすることと、偏差値60のクラスを70にするのは同じプラス10でも難易度は全く違います。クラス偏差値70は事実上発生しません。ちなみに、猛者ともなると調査機関最初のテストではそれほど点を取らせに行かず、後のテストで点が取れるように指導をする、というかできる講師もいます。

そもそも、クラスごとの平均偏差値の場合、年度の途中で学力的に劣る新入室の生徒が入ってくると、当然クラス偏差値は低下します。逆に、クラスに賢い生徒が入塾した場合それだけでクラス偏差値が上がる場合もあります。これを防ぐために、調査期間の初めから入塾している生徒の成績だけを抽出する場合もありますが、これはこれで入室してすぐ成績アップにつなげた場合、一番評価されるべきにもかかわらず集計されない問題が発生します。

塾で生徒の成績を講師の評価に活用する場合は担当のクラスの成績上昇度と、そもそも生徒が持っている偏差値の2つをもとに評価します。成績上昇度と絶対値の配分というのが難しく、この成績上昇の評価を聞いて「あっ、そうだったんだ」というのが大半です。

ただ、誤解してほしくのはないのが、今まで見てきたデータを改めて振り返ると、高い教務力を持っている講師は、安定してランキング上位にいます。正確な判定は難しいけど、講師の力量を判断する基準とはなっているということです。


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