「 八幡製鉄所 」一覧

中学入試プレイバック2019 「女子学院中学」

歴史の並べ替え問題を解けるようにするために年号を覚えたほうがいいかと聞かれることがあります。私個人は「別に全部覚えなくてもいい派」なのですが、その理由は年号をはっきりいえなくても答えが出せるようになっている問題が多いからです。

この問題でいうと、まずイの鉄道開通は明治維新期ですよね。ウはごく最近の話で、オの八幡製鉄所は日清戦争の賠償金でつくられたという基本知識があります。ここに年号を覚える必要はないわけです。そうは言いながらも、鉄道開通は1872年で、八幡製鉄所は1901年と知っておいて損はないですけどね。1872年は郵便制度、富岡製糸場が同じ年ですし、1901年は足尾銅山鉱毒事件(に関して田中正造が天皇に直訴した)と、重要な出来事がおきている年ではあります。

さて、アとエです。
まず、アの年号は私も知りません。ただし、時期を推測することはそれほど難しいことではありません。なぜ石炭の採掘が行われなくなったかを考えればわかります。それは、輸入石炭に比べ国内の石炭のほうがコストがかかったこと、なによりエネルギー革命によりエネルギーの中心が石炭から石油に移ったためです。エネルギー革命は高度経済成長期の1960年代におきていますから、それからしばらくしてだろうという推測がたちます。問いで「本州にある」と限定しているのは、九州の三池炭鉱などは平成初期まで採掘が行われており、ウ(平成)と時期が近くなることを避けるためだと思われます。
エは長州藩の炭鉱は知らなくても、「藩」なので江戸時代と特定できます。なお、宇部炭田のことだと思われます。ちなみに宇部炭田の閉山は1967年だそうです。

そうすると、江戸→明治初期→明治後期→昭和→平成ときちんと時代が分かれていることが分かりますね。これで十分です。過去問の演習で年号を覚えるべきものと不要なものは、きちんと分けて考えることが重要です。

答:エ→イ→オ→ア→ウ


予習シリーズ社会解説 「5年上第11回 九州地方」

九州この単元から、予習シリーズは地方別地理に入ります。これまで、農林水産業・工業・交通とジャンルごとに学習してきました。地方別地理ではそれを改めて地方別に復習していきます。ですので、新しい内容は意外と少ないです。それまでの学習で覚えてしまっている生徒にとっては楽な単元ですし、4年生に社会を学習していない生徒にとっては農業や地形・気候を学習する最大のタイミングになります。

九州は都道府県名と県庁所在地が、沖縄県以外一緒なのでその点では生徒にとって楽でしょう。ちなみに、長崎県は佐賀県のみと接している都道府県です。このような都道府県は日本で長崎県のみです。また、鹿児島県と沖縄県の県境も時折出題されます。ちょうど右上の地図は鹿児島県の南端まで描かれています。その南はすぐ沖縄島です。

私は、地方別地理を学習するときは地形と農林水産業をある程度まとめて学習します。別々に説明すると同じ内容の繰り返しになってしまうからです。九州地方でいえば
筑紫平野…筑後川・クリーク・有明海(のり・干拓)
大村湾…真珠
八代平野…いぐさ・球磨川
宮崎平野…促成栽培(ピーマン)
シラス台地…畜産・さつまいも
このあたりをまとめて説明することができます。

九州地方は重要な火山が多いです。鹿児島県の象徴・桜島、世界最大級のカルデラで知られる阿蘇山は基本です。これから数年の入試で注意したいのは雲仙岳(長崎県)でしょう。1990年に大規模な噴火があり、街に火砕流が襲いました(NHKの動画)。当時、即位した直後の天皇陛下が被災地を直接見舞ったことも大きな話題となり、今後平成を振り返るテレビなどでたびたび登場することが予想されます。

地方別地理で学習すべき内容の1つに世界遺産があります。世界遺産も数が多くなってきたため、まとめて暗記するような内容ではなくなりつつあります。それでも、もともと入試に出題されやすいものが世界遺産として登録されているため、覚えておくべきポイントです。

交通では、九州新幹線がポイントでしょう。できればこのタイミングでそれぞれの新幹線がどの都道府県を通過するかを確認したいです。九州新幹線は他の新幹線と比べてある点で特殊なところがあります。それは、一度通過した都道府県をもう一度通過することです。福岡の博多駅を出発した九州新幹線は佐賀県に入った後、もう一度福岡県に戻ります。
つまり、九州新幹線の通路を並べると福岡県→佐賀県→福岡県→熊本県→鹿児島県になります。このような新幹線は九州新幹線のみです。

沖縄県については予習シリーズ4年上第9回の記事も参考にしてください。沖縄県が占領されていた時期の道路の写真が予習シリーズに掲載されています。授業では、その写真をみてわかることはなにかを発問します。沖縄が占領されていた時期は道路が右側通行なんですね。この手の沖縄占領下の特殊性を問う問題はいろいろ出題されているので、理解させておきたいところです。


鉄鋼業が盛んな都市

鉄鋼業が盛んな都市(平成26年「工業統計表」)

都市名 都道府県 出荷額(万円)
1位 東海市 愛知県 1,152,100
2位 倉敷市 岡山県 994,986
3位 福山市 広島県 979,619
4位 北九州市 福岡県 792,789
5位 君津市 千葉県 773,209

工場鉄鋼はかつては「産業のコメ」とよばれ、現在でも工業において欠かせない資源です。鉄の生産が多い地域=工業がさかんな地域といっても過言ではないでしょう。

ランキング1位の東海市は愛知県の知多半島の付け根に位置する都市です。新日鐵住金の工場があることで知られています。新日鐵の工場という点では、君津市・北九州市も同様です。現在の北九州市に1901年から操業を開始した八幡製鉄所は新日鐵住金の前身の1つです。倉敷市・福山市はJFEスチールの工場があります。

ちなみに、今回ランキングに登場した全ての都市は、中学受験でよく使われるテキスト「予習シリーズ」で鉄鋼業が盛んな都市として登場しています。ちなみに他に鉄鋼業が盛んな都市として紹介されているのは、室蘭市(北海道)、川崎市(神奈川県)、鹿嶋市(茨城県)、千葉市(千葉県)、姫路市・神戸市(兵庫県)、呉市(広島県)、北九州市(福岡県)、大分市(大分県)とたくさんあります。
ランキングを見ていると、どの都市もある程度上位に来ていました。鉄鋼業を行うには大規模な施設が必要で、一度整備したら長い期間使われ続けるため、テキストの記載内容と現在のデータが一致したものと思われます。


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