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予習シリーズ社会解説 「5年上第18回 北海道地方・日本のおもな都市」

北海道北海道といえば農林水産業です。都道府県別の食料自給率が約200%という日本の食糧庫の呼び名にふさわしい生産量です。そのまま、北海道は食料品工業がさかんであるという知識に直結します。都道府県ごとに盛んな工業をグラフ化してどの都道府県かを答えさせる問題で北海道は定番ですね。

石狩平野・上川盆地…石狩川・稲作の品種改良
十勝平野…じゃがいも・てんさいなどの輪作による畑作
根釧台地…酪農・濃霧

といったあたりはセットで覚えておきたいところです。輪作は4年生で学習している用語ですが、もう一度説明する必要があるでしょう。
授業では話すのは、そもそも稲というのは熱帯の植物であるということです。日本は温帯ですが、夏は高温多湿なので熱帯の作物である稲の栽培に適しています。しかし、北海道は温帯を通り越して冷帯です。熱帯の作物を冷帯で育てているんだというと結構驚きます。

北海道の酪農は大消費地から遠いのでバター・チーズなどの乳製品に加工されるというのも記述の定番です。

漁業では釧路港でしょう。釧路港はかつては日本一の漁獲高を誇っていましたが、いわし漁の不振や北洋漁業の衰えで現在は有力港の1つという位置づけです。この説明をすると、北海道の漁業が衰えたと勘違いする子どもがいるので注意が必要です。都道府県単位では現在もぶっちぎりで北海道が1位です。

北海道は、明治時代になってから和人により開拓が進んだという歴史があります。蝦夷地という言葉は必ず覚える必要がありますが、この段階で漢字で書ける必要はありません。「えぞ地」でいいです。先住民であるアイヌも絶対に覚えなくてはなりません。

北海道を訪れる外国人観光客の割合のグラフは上位であれば押さえたいです。台湾が多いのですが、そもそも台湾がどこにあるかということです。台湾の立地を知ると、なんとなく北海道が人気の理由が見えてきます。雪を含めた広大な自然です。

北海道地方は北海道だけでは量が不足することもあり、日本のおもな都市を確認する単元が入っています。子どもたちには、新しい内容がでているわけではなくこれまでのおさらいだということを強調します。
まず、人口の多い都市ですが、1位東京、2位横浜、3位大阪、4位名古屋、5位札幌までは順位で覚えておきたいです。今どき、順位を完全に覚えておかないといけないような問題は出題されませんが、市で一番多いのが大阪ではなく横浜であることは重要でしょう。

いわゆる百万都市の中でここで確認したいのが、川崎市です。百万都市の中で唯一県庁所在ではなく、札幌とともに新幹線の駅がない都市です。石油化学工業と鉄鋼業がさかんな都市としても出題されますし、東京湾アクアラインと覚えるポイントのおい都市です。神奈川県は川崎市の他に相模原市と唯一政令指定都市が3つある都道府県として、覚えておく必要があります。

以前と比べて、政令指定都市の数も増えてきたので、覚えるのが大変になってきました。政令指定都市として感覚として分かっているといいことを並べておきます。
・東北地方は仙台だけ
・北関東(群馬・栃木・茨城)にはない
・本州日本海側は新潟だけ
・3つあるのは神奈川
・2つあるのは静岡、大阪、福岡
・四国にはない
・岡山と熊本が政令指定都市
といったあたりです。政令指定都市であるかないかは重要なポイントではあるので少しずつ覚えるようにしていきたいです。


木材・木製品製造業のさかんな工業2017

家具を除く木材・木製品の都道府県ランキングです。ぶっちゃけ、入試で見たことないですね。ここでいう木材・木製品というのはベニヤ板など建材があてはまります。

静岡県は製紙・パルプ業がさかんなことからもわかるように元々豊富な森林資源がありましたから、こういうランキングでは強いですね。北海道も同様です。茨城県も地味ながらいろんなランキングに顔を出す都道府県ですね。


食料品製造業が盛んな都道府県2017

経済産業省が行っている日本の工業に関する統計「日本工業調査」の概要版がリリースされましたので、随時ご紹介したいと思います。概要版では都道府県単位で産業ごとの出荷額がわかります。今回は食料品製造業のランキングです。

今年も北海道が安定の首位。埼玉と愛知は去年と順位が入れ替わりました。昨年6位だった千葉県が神奈川県を抜いて5位にはいっています。
ちなみに、例年のデータでいうと市町村別のランキングでは北海道は上位に入ってきません。いろんな市町村でまんべんなく生産されているということになります。


食料自給率の高い都道府県、低い都道府県

食事食料自給率とは、その国で消費している食品のうちどれだけを自国で生産しているかを表したデータです。現在日本全体の食料自給率は約4割で先進国ではかなり低い部類に入るとされています。今回は、都道府県別の食料自給率を見てみましょう。

都道府県別の食料自給率(平成26年カロリーベース)

上位 下位
1位 北海道 207% 43位 京都府 12%
2位 秋田 191% 44位 埼玉県 11%
3位 山形 142% 45位 大阪府 2%
4位 青森 124% 46位 神奈川県 2%
5位 岩手 111% 47位 東京都 1%

なんとなく予想したメンバーが並んでいますね。上位5道県はいずれも北海道・東北地方で、主要穀物である米の生産が多い都道府県です。米の生産で北海道と1位争いをする新潟は今回6位で105%でした。食料自給率100%を超えている都道府県はこの6つのみです。東京に至ってはデータのある平成10年以降常に1%です(データは整数まで表記されていないので実際は0%台なのかもしれません)。
下位は東京を筆頭に東京・大阪の大都市圏の都府県が並んでいます。

これだけ見ると、日本の食糧事情が危機的状況にあるのではないかと思いがちです。そこで、次のデータを見てみましょう。

都道府県別の食料自給率(平成26年生産額ベース)

上位 下位
1位 宮崎県 277% 43位 京都府 21%
2位 鹿児島県 250% 44位 埼玉県 21%
3位 青森県 223% 45位 神奈川県 12%
4位 北海道 208% 46位 大阪県 5%
5位 岩手県 176% 47位 東京都 4%

先ほどのデータは食料自給率の計算する数値をカロリーでだしたものでした。それに対して、こちらは数値を農作物の生産額で出したものです。なんと、宮崎・鹿児島の九州2県が上位に躍り出ています。しかも、自給率で250%超えです。なぜ、このような変化が起きるのでしょうか。
宮崎・鹿児島の共通点は畜産が盛んだということです。実は、食料自給率の計算をするとき家畜の飼育に使われた輸入飼料は自給率から除外されています。このため、畜産物の自給率はカロリーベースでは16%しかありません。しかし、飼料作物はカロリーは高いですが、価格は安いです。生産額ベースになると輸入飼料の割合が下がり畜産物の自給率が63%まで上がります。
また、カロリーベースでは小麦・油脂類といった日本では生産がしにくいもの(当然自給率は低い)が、カロリーが高いため自給率計算でそれぞれ1割ずつをしめています。ですが、生産額ベースではこの2つを合わせても全体の5%と比重が大きく下がります。逆に、日本で自給率の高い野菜はカロリーが低く、価格力はあるため、カロリーベースでは全体の5%しか占めていませんが、生産額ベースでは20%近くになります。
(データはこちらかみれます)

結果として、生産額ベースで日本の自給率は平成26年で68%です。つまり、食料自給率の話をするときによく出てくる「食卓の半分以上は輸入食品」という言い回しは不正確ということです。もともと、食料自給率の計算をするとき国際的には生産額ベースで行うのが一般的なようです。では、なぜカロリーベースを公表しているかという話は割愛しますが、1つのデータだけで物事を見る危険性を教えてくれる話です。


予習シリーズ社会解説 「4年上第11回 寒さのきびしい地方のくらし」

北海道北海道は言うまでもなく日本で最も広い都道府県で別格の存在感があります。子どもたちのなかで北海道を知らない生徒はさすがにいません(もしそうだとしたらその子は日常レベルでの興味関心があまりに薄い)。北海道が寒いということも大抵の生徒は知っているという前提で授業が進められるのでその点では楽です。

予習シリーズの最初に北海道の地形が割と細かく載っていますが、今回は十勝平野を覚えておけばいいです。「十勝」という地名は乳製品に使われているため、ピンとくる生徒もけっこういると思います。

社会科の常識として北海道の農業といえば
石狩平野・上川盆地…稲作
十勝平野…畑作
根釧台地…酪農
です。しかし、生徒のイメージでは上記の理由で十勝=乳製品になっています。十勝平野で畑作が盛んな理由は水はけのよい火山灰が稲作に向かなかったためです。この火山灰の土地の性質はシラス台地をはじめとして繰り返し登場するところなので、きちっと理解をすることが求められます。
砂糖の原料となるてんさいは北海道の生産が100%というのは、作物の生産県を覚えるうえで基本の1つです。輪作は、後に単作・二期作・二毛作と似た言葉がいろいろ出てくるので言葉の意味を確認しておきましょう。言い方は悪いですが、この月のテストを乗り切るという点では北海道の農業では輪作とだけ覚えても通じます。しかし、入試では通じません。

酪農に関しては予習シリーズでも、いろいろと説明されています。とりあえず、酪農=乳牛を飼う農業という認識だけでもできれば十分です。ただ、生き物を相手にする酪農がなぜ大変かを考える発問はしたいですね。

この単元では太平洋を流れる暖流である黒潮(日本海流)と寒流である親潮(千島海流)が初登場します。実のところ、濃霧・冷害の説明はしますが、この段階でなぜ濃霧が発生するかを覚える必要はありません。気を付けてほしいのは覚える必要がないというと、説明する必要がないは違うということです。この時期のテストで記述で説明する問題が出題されることはほぼないので、覚える必要はないということです。ただ、受験では説明する問題が出題されるので説明する必要はあります。