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予習シリーズ社会解説 「5年上第19回 地形図と統計資料の読み方」

最近の入試では、受験生にとって初めて見る資料を使って、考えさせたり読み取らせたりする問題がよく出題されます。そのときに、使われる資料の1つが地形図です。問題作成者にとって地形図は入手がしやすいこと、農業・地形・災害など他の知識も聞く複合問題が作成しやすく、使い勝手がよいからです。地形図について、予習シリーズでは4年上で学習していますが、地理の学習を一通り終えた、このタイミングで復習をすることは意味のある事です。

最初に渋谷の話が取り上げられています。東京23区の西側が、意外と高低差がある話は入試でもよく取り上げられており、地下鉄渋谷駅のホームが地上3階にでる話から地形の特徴を答えさせる問題も出題されています。

地形図では面積の問題に注意が必要です。例えば、こういう問題です。

問 5万分の1の地図で一辺2cmの正方形の面積の実際の面積を答えなさい。

地図上でいえば、面積は2cm×2cm=4㎠です。意外と多くの生徒が4㎠×5万=20万という計算をして混乱します。

この手の問題では必ず地図上の長さを実際の長さに変えてから面積を出すようにしましょう。この問題では2cm×5万=100000cm=1kmとなり、1km×1km=1㎢と答えが出てきます。
縮尺は相似の一種なので、相似比が1:2の場合、面積比は1:4になります。4㎠×5万×5万=10,000,000,000㎠と出してから、㎡や㎢に直すのはミスの元です。

上の地図は予習シリーズに掲載されているものと同じものです。地図の読み取り方について、順を踏んで説明されており、予習シリーズのクオリティの高さを感じる単元です。教える側として、カラーなのがありがたいです。

統計資料の読み取りについては新しく覚えることはとくにありません。この単元に限らずですが、教える側として気を付けていることは子どもたちは思っている以上にグラフや図を見て読み取りができないということです。棒グラフ・折れ線グラフで縦軸・横軸をみて数値がどれくらいなのかを発問で確認をよくするようにしています。

「割合と実際の数値」は違うというのは、正誤問題のひっかけで使われます。
例えば、1960年で日本の工業地帯・地域の出荷額のうちうち京浜工業地帯の占める割合は24.7%でした。これが、2013年には8.6%と約3分の1になっています。大きく割合が下がっていることが分かります。しかし、実数にすると違います。1960年と2013年では全国の工業規模が違うためです。
1960年 約15兆6000億円×24.7%=約3兆8000億円
2013年 約293兆9000億×8.6%=約25兆3000億円
となり、実数で見れば、1960年と比べて衰退しておらず、日本全体の工業規模が上がったため相対的に京浜工業地帯の割合が下がったことが読み取れます(なお、1990年ごろは京浜工業地帯の出荷額は50兆程度あり、その時期と比較すると衰退しているといえます)。
こういった、実数と割合を混同させる記号のひっかけ問題は入試の定番ですね。


予習シリーズ社会解説 「4年上第8回 地図の見方(2)」

今回は等高線と縮尺が登場します。前回地図記号がたくさん出てきて覚えることが多かったですが、今回は覚えることは少ないです。

等高線の平面図から断面図を作成する問題が時折入試に出題されます。国土地理院のキッズ向けサイトに作図の方法が掲載されている(http://www.gsi.go.jp/KIDS/KIDS07.html)ので紹介しておきます。

この問題の最大のネックは子どもたちが言われたとおりに作図ができないということです。やり方自体は複雑なものではないのですが、まず等高線から垂直な線が引けないですね。それから、平面図から断面図に高さをそろえるときは補助線を点線や薄く引くべきなのですが、それができない。結構丁寧に見てあげないと、こちらが意図した図は完成しません。クラスの人数が多くない場合は一人一人様子を見てあげられますが、20~30人ともなると難しくなります。保護者の方が見てあげることが必要になってくるかもしれません。この作図が入試で必須というわけではありませんが、他の科目も含めて図をきちんと書けるかどうかというのは大切なことです。

次に縮尺の話です。縮尺の指導で気を付けないといけないことは、子どもたちは割合を習っておらず、分数もあやふやな場合が多いということです。つまり、「この地図の縮尺は25000分の1」といって、それが実際の長さを25000分の1に縮めたものであると通じるわけではないということです。予習シリーズでも「250mつまり、25000cmの長さを1cmに縮めています」と25000分の1の地図の1cmは250mという直接的な表現をしています。

縮尺でもう1つ注意するところは、単位の換算です。
地図上の長さ×縮尺の分母=実際の長さ
というのは縮尺の問題の基本公式ですが、ここで出てくる単位はcmです。答えではmもしくはkmで答える必要があります。この単位換算が意外とできない。指導する側としては一瞬算数の先生になったつもりで説明する必要があるところです。
算数の問題で出題されれば簡単なことが、社会で出題されると意外とできないというのはよくあることです。科目が違ってもやることは同じという切り替えは子どもたちにとって簡単ではないということです。

前回登場した地形図です。地形図の読み取りのポイントの1つが等高線に書かれている数字を見つけることです。たとえば、中央上に119という数字があります。これで、この地図の大体の高さは100mぐらいということが判別できます。右やや下に86という数字があるので、左より右のほうが土地が低いということです。子どもたちは地形図を見たときに何を見たらいいか分かりません。ですので、何を見つければいいかということを指導していくことが重要です。


予習シリーズ社会解説 「4年上第7回 地図の見方(1)」

近年の入試では地形図の出題が増加傾向にあります。これは、現在の入試で単純な暗記ではなく資料やデータを読み取る力を測りたいという意向が大きいためです。一部の有名な地形図はともかく大半の地形図は、その入試当日初めて見る図です。初見の資料を読み取る力が問われる問題、それが地形図の問題です。
ちなみに、下の地形図は国土地理院近江中庄駅周辺の2万5000分の1の地図で扇状地を代表する地形図としておなじみのものです。一部の有名な地形図の代表格として紹介します。


どうでもいい話ですが、俳優・大泉洋の出世作「水曜どうでしょう」の企画「試験に出るどうでしょう」で最初の問題に出題された地図ですね。大泉さんが「天井川~」と言ったやつです。

これまで、予習シリーズ4年上の解説ではそれほど覚えることは多くないという話をしてきました。しかし、この回は違います。地図記号の登場です。予習シリーズ44ページを見るとなかなかの数の地図記号が掲載されています。そして、これらの地図記号は覚える必要があります。今回は地図記号の中でも受験において特に重要なものを紹介します。注意すべきは似た地図記号の組み合わせです。

市役所市役所 町役場
地形図の読み取りで区別する必要がある組み合わせですね。

警察署 交番
警察署を警察所と間違えやすいです。

小中学校 高等学校
「学校」とだけ書いて不正解になりやすいですね。

工場 発電所 灯台
間違えやすい地図記号の筆頭です。

神社 寺院
子どもたちが混同しやすい施設です。初詣で行くのが神社と説明します。

博物館・美術館 図書館 老人ホーム
比較的最近(といっても15年ぐらい前ですが)に追加された地図記号のため狙われやすいです。

田 畑 果樹園
土地利用は地形図の読み取りでとにかく使われますね。

広葉樹林  針葉樹林
同様に読み取りで狙われますし、先々林業では広葉樹林と針葉樹林の違いが問題として使われます。

あと、授業をするときに注意するのは東西南北の四方位です。ついつい分かっているだろうと思い込んで説明をしがちなので、意識的に丁寧に説明をするよう心がけています。


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