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中学生向け地理・歴史復習用の教材レビュー

塾の先生前回、中3の夏休みに中1・2の頃の教材に戻って地理・歴史用の復習するのはやめるべきと書きました。今回は、せっかくなので書店で購入できる中学生向け地理・歴史復習用教材のレビューをします。イメージとしては、塾に通っていない中3生が自宅で学習するに当たって適切な教材はどれかを基準としました。
なお、正直なところ、大抵の進学塾では中3の夏期講習で中1・2の復習をする講座があるはずです。そうした講座を受ける場合は専用の教材があるはずなので、それをしっかりやることが優先です。

まず、一番のおすすめから。

中1・2年の社会総復習

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各出版社「10日でできる」や「7日でできる」といったようにお手軽に中1・2の復習をできる教材を出版しています。その中では、新興出版社の教材がお勧めです。自分でお勧めといっておいて何なのですが、新興出版社は数学の教科書の大手、啓林館のグループで完全に理系のイメージなんですよね。社会の教材でここがでてくるのはちょっと意外ではあります。
まず、基本の穴埋め問題があって、同じ単元の練習問題がついていて、最後にまとめテストがついています(ちなみに、大体どの出版社の短期間で復習できる教材はこのスタイルです)。
個人的にこれをお勧めしたのは付属している「持っ得シート」の存在です。下敷きのような形で一枚両面で地理歴史のまとめが載っています。これの歴史が便利で、日本と世界の同時代史がコンパクトにまとめられています。高校受験の歴史で一番ネックになるのは日本と世界の同時代史なので、これは便利です。
ただ、お手軽系のまとめ教材はお手軽なだけに楽なのですが、実戦力がこれだけでつくかというとそれは難しいです。

家だけで受験対策をするということならば、もう1冊これをお勧めします。

高校入試 超効率問題集 社会

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難関入試用の教材「最高水準問題集」シリーズでおなじみの文英堂の教材です。厳密には夏休み向け教材ではないため公民も掲載されていますが、出題頻度と正答率が問題ごとに掲載されていて、実戦向けの問題演習のとっかかりとして最適です。 思考力を問う資料の読み取り問題があるのも好ポイントです。
実は、文英堂も「10日でできる」系の教材を発行しているのですが、現物を見られなかったので今回は割愛しています。

社会に2冊もやっていられない場合はこちらがお勧め。

中1・2の総復習 社会 〔2013〕―高校入試 (完全攻略シリーズ)

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塾用教材も手掛けている文理の教材です。一問一答形式の基本問題→テーマごと標準問題と問題が設定されています。オーソドックスな作りですが、夏休みにやり切れる量だと思います。

最後に紹介するのはこちら。

中1・中2の完全復習 社会 改訂版 (東進ブックス 高校入試)

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映像授業でおなじみ東進の教材です。14単元に地理・歴史をまとめています。穴埋め形式の問題集ですが、このテキストのポイントは穴埋め問題で書き込む部分とは別に赤字で書かれた部分があり、付属の赤いシート(暗記用によく使われるものです)を使うとその部分を問う別の問題になるしくみになっています。社会科の授業で演習をする場合、解答だけではなくその周辺知識を発問で確認するのは、私自身も必ず行う基本スタイルです。それが、教材としてシステム化されているのはすばらしいです。
すばらしいのですが、そのあとの実戦問題も答えを赤字で確認するスタイルになっていて、解説が甘いんですよね。純粋にまとめ用の教材としてはお勧めできるのですが。

トータルとしては新興出版社「中1・2の社会総復習」をさらっとやって文英堂「超効率問題集社会」に進むのがお勧めです。


中3生の復習で中1・2時代の教材に戻るべきではない

採点する教師いよいよ受験生の天王山、夏休みが近づいてきました。今年の夏は本当に酷暑なので、体調管理にはくれぐれも注意してください。熱中症を防ぐには早寝早起きが大事だそうなので、生活リズムを崩さないようにしましょう。

夏休みの社会科の学習の話をしますと、中3生にとって避けて通れないのは地理・歴史の復習です。入試問題の6~7割は中1・2で学習した地歴から出題されます。どの科目でも、中1・2の復習は重要ですが、特に社会科はそれが欠かせません。

そこで陥りやすい罠が「中1・2にやってた教材に戻って全部復習しよう!」と計画することです。これは、無益とまではいいませんが、とても効率が悪くお勧めできません。
理由は2つあります。まず、純粋に量が多すぎることです。たいていの場合やりきれないまま終わります。

また、中1・2で学習した教材は単元別に細かく分かれています。しかし、入試で出題されるような総合問題は単元別ではありません。
具体的な例を挙げると室町時代を学習していて将軍が出てきたら、それは「足利〇〇」以外ありえません。その中で、「足利…誰だっけ?」はなりますが、あくまでその範囲です。これが、鎌倉~江戸時代になると足利のほかに源、(将軍ではありませんが)北条、徳川と選択肢は増えます。

総合問題で必要なことは、いま問われているのはどの単元の知識なのかを把握し、答えを導き出す力です。これは、単元別の学習をしていたのではなかなかつきません。人間、答えが分かっている中でそれを意識して覚えるのは難しいです。

ですから、夏はある程度広い範囲で設定された教材を使って復習すべきです。もちろん、その中で基本の確認のような形で細かい単元別の問題もあるでしょうから、それをやる程度で十分です。
そういうと、よく言われるのは「そんなこといっても全然覚えていないから、総合問題解いてもほとんど解けないし」という声です。そこでやるべきは、覚えていなかった問題を学校の教科書に立ち戻って確認する作業です。これは、なかなか手間ですが教科書に載っている前後の知識も確認出来て一石二鳥です。そもそも、一度やったはずの中1・2の教材に戻って一から全部やるよりはるかに楽なはずなんですけどね。
できるだけ楽に点数を取れるようにするために、少しの手間を惜しんではいけません。


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