「 平戸 」一覧

入試に出る都道府県 「長崎県」


・地図中Aは県庁所在地である長崎市。江戸時代、オランダとの貿易の拠点である出島がおかれた。1945年8月9日に原子爆弾が投下される。造船業が盛ん。


・地図中Eは対馬。近海を対馬海流が流れる。古くから朝鮮半島との交流の拠点だった。


・地図中Cは佐世保市で造船業が盛ん。
・地図中Fは大村湾。真珠の養殖が盛ん。


・地図中Bは平戸市。南蛮貿易が栄え、1641年までオランダの商館が置かれた。
・地図中Dは雲仙岳(雲仙普賢岳・普賢岳)。1991年におきた火砕流では大きな被害が出た。
・長崎県はじゃがいもの栽培が盛んで、北海道に続く2位の生産。


・日本で最も島の数が多く、海岸線の長さは北海道に匹敵する。
・日本で唯一1つの都道府県(佐賀県)としか接していない都道府県。
・世界遺産「明治日本の産業革命遺跡」の代表的な存在である軍艦島がある。

古くから貿易の拠点だったこともあって、歴史も含めていろいろ出題される内容が多い都道府県です。

面積:約4130㎢
人口:約132万人(2019年)


予習シリーズ社会解説 「5年下第8回 安土・桃山時代」

社会科が好きな人の多くが好きな時代、それが戦国時代です。戦国時代を取り上げた小説・ドラマ・ゲームなど多くの作品があり、圧倒的に目に触れる機会の多い時代です。そのため、歴史好きの小学生を中心に「待望の戦国時代の授業」となるのですが、戦国時代ばかり丁寧にやるわけにはいかないのが申し訳ないところです。

まず、その戦国時代についてですが、予習シリーズには主な戦国大名とその領地が掲載されています。この中で、覚えておくとしたら甲斐(山梨県)の武田氏と越後(新潟県)の上杉氏でしょう。この2組といえば信濃をめぐる川中島の戦いが有名ですが、最近の入試では塩をテーマにした問題が出題されており「敵に塩を送る」という故事でも知られる武田・上杉は関連知識として登場します。

鉄砲伝来とキリスト教の伝来は
鉄砲…ポルトガル人
キリスト教伝来…フランシスコ=ザビエルがスペイン人
というのがポイントです。意外と重要なのが、平戸です。長崎県北部の貿易港である平戸は江戸時代にオランダ商館が長崎・出島に移るまで貿易の拠点でした。スペイン・ポルトガル(南蛮)との関係は、天正遣欧使節や石見銀山(世界文化遺産)と出題される内容は昔と比べて多くなっています。

織田信長安土桃山時代といえば織田信長、そして豊臣秀吉です。
織田信長の入試でのポイントは関連する人物の多さです。
1560年 桶狭間の戦い…今川義元
1573年 室町幕府を滅ぼす…足利義昭
1575年 長篠の戦い…武田勝頼
1582年 本能寺の変…明智光秀
と4人もいます。また、上記の並べ替え問題も出題されますね。

豊臣秀吉のポイントは太閤検地です。「統一された基準で」土地の広さ、耕作者、どれだけ米がとれるか(石高)を検地帳に記録したことが出題されます。太閤検地によって完全になくなったのが、荘園です。社会科で「完全に」といいきれる出来事はなかなかなく、注意ポイントです。
予習シリーズでは朝鮮侵略に1ページ用意していますが、そんなに出題されるかなというのが印象です。ただ、文禄の役・慶長の役という名前は元寇と混同するので、要注意です。
あと、大阪城が石山本願寺の跡地につくられたことも意外と出題されます。

織田信長と豊臣秀吉の違いで、信長はキリスト教を保護したが秀吉は布教を禁止したということは重要です。

全体として、安土桃山時代は覚えることも少なく、また生徒にとってはなじみやすい単元なので比較的楽で平均点も高くなりやすいですね。


「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」から何が入試に出題されるか?


最近、毎年のように追加されるので少しありがたみが薄れているような気がする世界文化遺産ですが、今年は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が追加されました。
ありがたみが薄れたとはいえ、入試問題で世界遺産は重要なテーマの1つです。新しく追加された世界遺産は何かと問題で出題されるので、注目ポイントを見ておきましょう。

まず、世界遺産が新たに追加されたときに全く新しい知識を覚える必要はほとんどありません。例えば、今回追加された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」という正式名称をすべて答えさせる問題は出題されません。可能性があるのは上の部分の一部が空欄になっていてその部分を埋めさせる問題でしょう。
注意しておきたいのは下線部を引いた「天草」と「潜伏」です。まず、天草は1637年の島原・天草一揆で名前が出てきている地名です。天草は何県かを聞く問題が出そうな気がします。天草は熊本県です。
潜伏というのは、「鎖国」が行われキリスト教の信仰が禁止されるようになってからも、社会的には普通に生活しながら、信仰を続けていたキリシタンを指します。今回の世界遺産登録における最大のテーマですから、ここを聞く問題は大いにあり得るでしょう。逆に、斜体にした部分を記述させる問題もありかもしれません。

もっとも考えられる出題形式は、日本にキリスト教が伝来してからの広まり、江戸時代に入り鎖国への流れ、開国してから明治になり最終的にキリスト教信仰が解禁されるまでの流れを問う問題でしょう。

長崎県のパンフレット(http://kirishitan.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/brochure_Japanese_201807.pdf)の年表を参考にポイントを見ておきましょう。


1549年 キリスト教伝来
1550年 ザビエルが平戸で宣教する。
ここでは、南蛮貿易で栄えた港町・平戸がポイントですね。
1582年 天正遣欧使節が長崎から出港する。
1587年 豊臣秀吉がバテレン追放令を発布する。
織田信長と豊臣秀吉の対キリスト教政策の比較は入試の定番です。
1614年 江戸幕府がキリスト教禁教令を発布する。
1628年 「絵踏」が始まる。
1630年 寺請制度が始まる。
史料を使って出題される問題です。基本的に絵踏でも踏絵でも大丈夫ですが、最近は絵を踏ませることを「絵踏」、踏ませたものを「踏絵」と分類することが多いです。
1637年 島原・天草一揆が起きる。
天草四郎は出題されますね。世界遺産の構成要素に一揆の舞台だった原城が含まれているので、今年の入試に関しては押さえておいていいでしょう。
1639年 ポルトガル船の来航禁止
1641年 オランダ商館を平戸から長崎の出島に移す。
いわゆる「鎖国」の完成です。入試問題では、「鎖国」下の外交を聞くのが定番なので、おそらく朝鮮や琉球王国などの話に持っていくと思われます。

1854年 日米和親条約により開国。
1868年 五榜の掲示。
明治時代になり、民衆に対してこれまでと変わらない統治を行う意志を明治政府が示しました。つまり、この段階ではキリスト教は禁止されたままです。
1873年 欧米の批判でキリスト教が黙認されるようになる。
1889年 大日本帝国憲法が発布され、法律の範囲内ではあるが信教の自由が認められる。


こうやってみると、今年の長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産はいろいろ問題として作りやすいですね。世界遺産に登録された時も「これまでの日本の世界遺産の中でも最もストーリー性がある」と評されたのも分かります。受験生を指導するうえでこの辺りはきちんと教えておきたいですね。


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