「 後藤新平 」一覧

中学入試プレイバック2017 「青山学院中等部」

歴史では大きな功績があったのに後の評価で報われていない人が度々います。その代表格が大久保利通でしょう。幕末、薩摩藩の中心として活動し新政府樹立に貢献、明治維新期の様々な改革を断行した政治家です。ですが、鹿児島で圧倒的な人気のある西郷隆盛と明治に入り対立したことなどから功績に比べて厳しい評価をされがちなイメージがあります。

中高入試においても、大久保利通は難しい。なぜかというと、これといった関連キーワードがないんですよね。たとえば、
坂本龍馬…薩長同盟
伊藤博文…初代内閣総理大臣
板垣退助…民撰議院設立建白書・自由党
西郷隆盛…江戸城無血開城・西南戦争
といったようにその人物を象徴するような用語が大久保利通にはないんです。版籍奉還や廃藩置県、地租改正・殖産興業と間違いなく大事業に関わっているのですが、それゆえにこれと特定しにくく、また、多くの人が関わり大久保の業績と1人に絞ることが難しいものばかりです。長州藩の木戸孝允もその傾向がありますが、「維新の三傑」と称される3人で大久保は「薩摩藩で西郷ではないほう」という授業をしてしまいがちで、申し訳ない限りです。

関東大震災後に東京市長として復興計画に関わった後藤新平は東日本大震災以降の入試問題で復興がらみで出題されることが多くなっているので、ここで取り上げてみました。

答:問1 ③・⑩ 問2 ②

お詫び:当初2017年度入試問題を誤って2018年と表記しておりました。タイトルと画像の年度を修正しています。


中学入試プレイバック2017 「青山学院中等部」

問 関東大震災のあと東京市長としてその復興と都市計画に取り組んだ人物名を次の①~④から選び、数字で答えなさい。(2017年青山学院中等部・出題形式を改題)

① 渋沢栄一  ② 後藤新平  ③ 植木枝盛  ④ 木戸孝允

入試で出題される内容や教科書に掲載される内容にも流行りというものがあります。最近の流復興行の例として、平安時代に蝦夷のリーダーとして坂上田村麻呂と争ったアテルイがいます。最近の中学校教科書はアイヌや琉球といった日本の中央政権から離れた存在にも目を向ける意識が強いです。その流れで、昔ならややマニアックな知識だったアテルイなども教科書で当然のように触れられ、入試でも出題されます。

近代で最近みかけるようになった人物の一人がこの問題の答えである後藤新平です。中学校の教科書によってはコラムで登場するようになりました。後藤新平は1923年9月1日におきた関東大震災の直後に内務大臣・帝都復興院総裁として復興のための基本方針を提示し、焼けた土地を買い上げ広い道路や公園をつくって火災に強い都市づくりを目指した人物です。

後藤新平が最近取り上げられる理由の一つはおそらく東日本大震災でしょう。震災からの復興を目指す現在、その計画の全てがうまくいったとはいえないながらも、災害復興の都市計画のモデルをつくった人物として後藤新平が重要視されるだと思います。

ちなみに、後藤新平は日本ボーイスカウト連盟の初代総裁でもあり、その普及に貢献した人物の一人です。

答 ②


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