「 愛知県 」一覧

神奈川・愛知・兵庫の存在感

神奈川県(人口2位)
愛知県(人口4位)
兵庫県(人口7位)

どれも、横浜市・名古屋市・神戸市という百万都市を抱える規模の大きい都道府県です。神奈川県は川崎市ともう1つ百万都市を持っています。

にもかかわらず、地元以外の子どもにとってこの3つの都道府県の知名度は低いです。それはなぜか。「横浜・名古屋・神戸が強すぎるから」です。横浜県とか名古屋県とか、けっこう言われちゃうんですよね。ちょっと気の毒です。


予習シリーズ社会解説 「4年下第16回 作物をたくさんつくるには?」

米・野菜・くだもの・畜産と一通りの農業の学習を終え、この単元からは農業における工夫と今後の農業のあり方がテーマになっています。

この単元は最初の2ページに覚えるべき内容が集中しています。まとめるとこうなります。

<開拓>
根釧台地(北海道)…酪農
野辺山原(長野県)…高冷地農業
<干拓>
有明海(九州)、児島湾(岡山県)、八郎潟→大潟村(秋田県)
<暗きょ排水で湿田を乾田にする>
信濃川下流…越後平野
<客土>
石狩平野
<用水>
安積疏水…猪苗代湖→郡山盆地
愛知用水…木曽川→知多半島
明治用水…矢作川→岡崎平野
豊川用水…天竜川→豊川→渥美半島
香川用水…吉野川→讃岐平野

はっきりいって、月単位のテストで点数を取るということでいえば上の内容を覚えるだけでほぼ完了です。量も十分あります。ただ、それだけでは先々の学習につながりません。理屈もいろいろ知っておきたいところです。

まず、干拓です。荒れ地を切り開く開拓に比べ、干拓は子どもたちにはピンときません。堤防をつくった上で海の水を干しあげて土地をつくりだす干拓は日本各地で行われました。干拓の「干」は干すという漢字であることは着目させたいです。

耕地整理、湿田を暗きょ排水などの工夫で乾田へと変える工夫の共通点は、機械を使って農業がしやすくなることです。ここは、将来的に記述で狙われるポイントなので知っておきたいですね。

用水に関しては、愛知県に注目したいです。工業生産1位の愛知県は入試でも最も出題される都道府県の1つです。将来的には知多半島・渥美半島だけを見て愛知県とわかるようにしたいですね。

生産を高める工夫については、太字が一気に少なくなったので一見重要度が低そうに見えます。しかし、品種改良で寒さに強い作物を作ってきたこと、大型の農業機械を使うことで農業にかかる時間が減ったが、機械を買うお金が負担になっていることなど理解すべきポイントは数々あります。
上位クラスでは「最近は、暑さに強い作物をつくる品種改良が行われているんだよ」なんていうアプローチをしたいですね。当然、地球温暖化対策です。

学習を深めるページにある循環型農業も注目しておきたいです。「循環」というのは現在の社会のテーマの1つです。
個人的には工場で野菜を栽培する話に注目しています。室内で育てる=害虫駆除のための農薬がいらないという話は子どもたちも食いつきやすいエピソードだと思います。


うなぎの養殖がさかんな都道府県

日本人がウナギを食べ始めた歴史は古く奈良時代の「万葉集」にはうなぎを食用にしていたとみられる記述があります。江戸時代にはタレをつけて蒲焼するようになりました。現在うなぎが絶滅の危機にあるといわれています。「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が広まったのは、江戸時代に平賀源内が、うなぎの売れない夏(もともとうなぎが美味しいのは秋から冬)に売り出すために考え出したキャッチコピーがきっかけといわれることがあります。

そんなうなぎの養殖がさかんな都道府県ランキングです。(平成28年「漁業・養殖業生産統計」)

順位 都道府県名 量(t)
1位 鹿児島県 7,972
2位 愛知県 4,742
3位 宮崎県 3,255
4位 静岡県 1,654
5位 三重県 306

うなぎの養殖といえば静岡県の浜名湖ですが実は静岡県は4位でしかありません。

うなぎの養殖という言い方をしますが、うなぎの人工ふ化は安定して行えるレベルに到達していません。そもそも、うなぎの生態自体分かっていない部分が多いです。現在の行われている養殖は黒潮を流れてきたシラスウナギを捕獲して成魚にするものです。このシラスウナギが激減しているのが、現状です。1965年には21tあったものが、2015年には1tになっています。ただ、この傾向は1980年代にはすでに出てきていて捕獲量は1985年に6tまで落ち込んでいます。その後、一時回復傾向にあったもののまた減少。現在に至っています。

トキをはじめ、乱獲によって人類が絶滅に追い込んだ、もしくは追い込みつつある生物はたくさんあります。後世にも自然の恵みとして、おいしいうなぎを残すには消費者として不用意にうなぎを食べないことで生産者にうなぎの生産を抑えさせるしかないです。

 


工業製品出荷額が多い都道府県トップ5

これまで、さまざまな工業を分類別に都道府県単位でみてきましたが、総合計したランキングはこのようになっています。
愛知県は1977年以降、約40年もの間、不動の首位です。都道府県を判別する問題では第一に見分けられる都道府県と言えるでしょう。自動車関連だけではなく、窯業・繊維業といったところも1位というのは覚えておいて損はないポイントです。
2位以降の順位は都市によって若干変動するので、順位を覚えるのはかえって危険です。ただし、神奈川県・静岡県・大阪府・兵庫県といったメンバーが代わるわけではないので、工業がさかんな都道府県として理解しておく必要はあります。

改めてランキングを作成してみて思ったのは、当たり前のことですが教科書等で特定の工業が盛んであるとされている都市は大体上位に来るという事実です。
あとは、兵庫県が思った以上にいろいろな工業で顔を出したことでしょうか。食料品4位、化学2位、革毛皮2位、鉄鋼2位、生産用機械器具4位、電気機械3位、情報通信機械5位、その他4位と1位こそないものの多くのジャンルでランクインしています。思えば、阪神工業地帯は中小工場が多く日用品の生産が盛んという知識はあるので、そこから考えれば当然なのかもしれません。こういうデータを改めてみるのはなかなか楽しいですね。


輸送用機械器具製造業出荷額が多い都道府県トップ5

輸送用機械器具2017

輸送用機械器具製造業とは、主に自動車・オートバイの製造業を指します。また、鉄道・航空機・船舶の輸送も含まれます。

見ての通り、愛知県が他を圧倒しています。市町村別の首位はもちろん豊田市です。出荷額は10兆円を超え、文字通り一桁違います。愛知県は自動車以外にも、現在開発が行われている国産旅客機MRJに代表される航空機産業や鉄道の製造もさかんです。

上位の県を見ると、割と明確にメーカーの名前がでてきますね。
愛知県…TOYOTA
静岡県…YAMAHA・SUZUKI
神奈川県…日産自動車
群馬県…SUBARU(太田市が有名)
広島県…MAZDA

他の製造業と比べても金額が大きく(=経済への影響力が高い)、傾向がはっきりしているため入試に出しやすいです。


業務用機械器具製造業出荷額が多い都道府県トップ5

業務用機械器具製造業2017

業務用機械器具というのは事務用機器、アミューズメント機器、自動販売機、両替機、測量用の器具、医療用の器具などが含まれます。

市町村別でいうと名古屋市が圧倒的です。名古屋市の中で一番出荷額が多い区が天白区という区で、京楽産業というパチンコメーカーがあります。名古屋のパチンコ文化は有名です。
名古屋市についで、愛知県小牧市が上位にきます。小牧市は東名高速道路と名神高速道路の分岐点にある交通の要衝です。近隣の一宮市(毛織物業が有名)・春日井市(製紙パルプ業で上位)も多くの生産があります。どの市もパチンコ・ゲーセン機器に関する企業があり、このジャンルにおけるパチンコの影響力を感じさせます。

異彩を放つのが5位の長野県です。長野といえば、諏訪湖周辺の諏訪市・岡谷市の精密機械工業です。産業構造の変化で精密機械工業は時計カメラから医療用機器へと中心が移っています。長野県の中で業務用機械器具の生産が盛んなのは安曇野市です。


鉄鋼業出荷額が多い都道府県トップ5

鉄鋼ランキング2017

鉄鋼業は長きにわたり「産業のコメ」とよばれ工業に欠かすことのできないものでした。その地位は低下したとはいえ、重要であることに変わりはありません。

鉄鋼業のさかんな都道府県は極めて順当なメンバーが並んでいます。
愛知県…東海市
兵庫県…姫路市、加古川市
千葉県…君津市
広島県…福山市
とそれぞれ重要な鉄鋼都市を抱えています。大阪府は大阪市と堺市がともに鉄鋼生産量が多いです。堺市というと石油化学工業ですが、鉄鋼もさかんなんですね。


窯業・土石製品製造業出荷額が多い都道府県トップ5

窯業・土石製品ランキング
窯業・土石製品と聞くと、陶磁器を頭に思い浮かべると思います。
1位の愛知県では常滑焼・瀬戸焼が有名です。しかし、実際は、ガラス・セメント・ファインセラミックスなどのほうが主流の産業です。建築材料大手のLIXILの前身の1つINAXが愛知県に本社があり、その関係で今でも多くの工場があります。

福岡県はトイレ製品のTOTOの本社があり、滋賀県にも工場がありその関係でランキングに入っているものと思われます。


ゴム製品製造業出荷額が多い都道府県トップ5

ゴム製品ランキング

ゴム製品の主力といえば、自動車などに使われるタイヤです。それ以外にコンベアーのベルトなどにも使われています。

自動車関連となるとやはり愛知県が強いです。福岡県といえば、ブリジストン創業の地である久留米市が思い浮かびますが、以前紹介したように久留米の地位は相対的に下がっています。

意外なのが3位の三重県です。最上位にはいないものの、松阪市・津市・鈴鹿市といった中堅都市が一定の生産をあげ総合で3位に入ってきました。よく考えれば、鈴鹿サーキットがあってHONDAのおひざ元なんですよね。


プラスチック製品製造業出荷額が多い都道府県トップ5

プラスチック2017

プラスチックは工業の分類が厄介です。まず、プラスチックそのものをつくるのは化学工業に分類されます。ここでいうプラスチック製品製造業というのは、それを加工して製品にする工業です。ただし、プラスチック製の家具(家具・装備品製造業)、履物(ゴム製品製造業)、鞄(なめし皮・同製品・毛皮製造業)、歯車(はん用機械器具製造業)、計量器(業務用機械器具製造業)・玩具(その他の製造業)はそれぞれ別のカテゴリーになります。

じゃあ、なにがあてはまるかというとプラスチック板・管・継手・フィルム・シート・自動車のバンパー・扇風機の羽根などです。…地味だ。


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