「 慶應義塾中等部 」一覧

中学入試プレイバック2018 「慶應義塾中等部」

 以前「あてはまるものを ”全て”選びなさい」は難易度を著しく上げる 」という記事で

(誤りを選ぶ問題で)全て当てはまる場合を考慮する。これだけで、難易度はかなり上がります。まず単純な確率論では、5択問題になるので正答率は2割になります。解き方の面で考えると、最初の問題と同じように考えようとしたとき、アかエの2択に絞れたものが、オも加えた3択で考える必要がでてきます。

ということを紹介しました。
実際の入試問題での出題例の1つが上の入試問題なのですが、問題としては非常に簡単で、裁判員制度は刑事裁判で行われるので、明らかに2が誤りです。

ただ、問題のつくりが気に入らないです。この選択肢は
「裁判員制度とは、国民が裁判員として刑事裁判に参加し、裁判官と一緒に被告人の有罪・無罪や刑罰の内容を決める制度です。」
という正しい文の刑事裁判を単純に民事裁判に変えて誤った文にしています。結果、文章の構成として
「裁判員制度→民事裁判…誤り」
「民事裁判→被告人の有罪・無罪を決める…誤り」
という二重に誤りのある文章になってしまっています。これでは何の知識を確認したいかが、ぼやけてしまいます。裁判員制度は刑事裁判で行われるという知識を確認したいなら
「裁判員制度とは、国民が裁判員として民事裁判に参加し、判決内容を裁判官とともに決定します」
といった風にすれば選択肢としてすっきりします。別にこの文でも受験生は簡単に誤りだと判別することができるでしょう。
これは、あくまで問題を作る側としての発言になってしまいますが、慶應義塾にはその名にふさわしい美しい問題を作ってほしいと思います。

答:2


中学入試プレイバック2017 「慶應義塾中等部」

問 暑い夏の日々を少しでも快適に過ごすため、日本人が古くから行ってきた「工夫や慣習」をひとつ挙げなさい。(2017年慶應義塾中等部)

和食の配膳や「一富士二鷹三茄子」と日本古来の文化や生活習慣からの出題が多い慶應義塾中等部は2017年は夏の過ごし方をテーマに出題してきました。この問題のポイントは「少しでも」。この一言があるだけで、少しでもということはちょっとでも効果があることならなんでもOKになすだれるんですよ。極論、うちわで風をおこすという答えを不正解にしていいか迷うぐらい。ただ、さすがに手元で風をおこすのを工夫のうちに入れていいのかきわどいので、答えとしてはお勧めできませんけどね。

風をおこして涼しくするという点でいえば、障子やふすまで風通しのいい家をつくるなんていうのは正解ですね。障子をすだれにするなんていう答えがでてきたらオシャレですね。まぁ、すだれという言葉はなかなか出てこないと思いますが。

模範解答としては打ち水で地面の温度を下げるあたりになるかと思いますが、そこにこだわる必要はなく、風鈴の音で涼しさを感じるでも正解になるかもしれません。

この問題は普段学習しているテキストでは、あまり出題されていません。ただ、気の利いた社会科教師だったら、このような話はどこかで一度授業内で触れているんですよね。そういった話が出てきたときテキストに載っていないことだからと聞き流すか、考え方を頭に入れるかその差の積み重ねが学力の差ですね。

答 障子やふすまで風通しのいい家をつくる・打ち水で地面の温度を下げる など


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